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あなたの好きが、私の好きとおんなじでありますように。

好きには、いろんな好きがある。

友達に対する「好き」もあれば、親に対する「好き」もある。兄弟に対する「好き」とパートナーに対する「好き」はやっぱり違うし、何度も観てしまう映画の「好き」もちょっと違う。

人間関係が続いていくなかで、ときどき自分の「好き」と相手の「好き」が異なることに気づく。けれども、がんばって擦り合わせようとすればするほど、お互いの「好き」はどんどん違う方へと向かってしまう。


最初から合ってる人もいれば、最初は合っていたのにどんどん合わなくなる人もいる。

そうかと思えば、最初は合わなかったのに、あれ?と思うくらい不思議なタイミングでばっちり合う人もいる。


誰かを好きになる時、私の「好き」とおんなじだったらいいなあと思う。


でもそれは奇跡に近いことで、もっと言えば、ずっとおんなじであり続けるということは、信じられないほどの奇跡だ。

幾度となく人を嫌いになっても、それでも誰かを好きになってしまう私たちは、どうしようもないほど弱くて、情けなくて、でも、うつくしい。

あなたの好きと私の好きが、おんなじでありますように。

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