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強迫性障害の治療

強迫性障害(以下OCD)は、強迫観念と強迫行為がセットになり、日常生活に支障をきたす精神疾患です。
今回のテーマは、OCDの治療として、選択される治療法をお伝えします。
主治医からの主診断が、OCDである場合、薬物療法と曝露反応妨害法(ERP)を治療の選択肢として実施することが多いです。
主診断が何か?というのはとても重要です。なぜなら、精神疾患は重複するケースが少なくないからです。例えば、発達障害や統合失調症、うつ病などと、OCDが重複することは少なくありません。

では、実際にOCDの治療で選択される曝露反応妨害法ついて簡単に説明します。

治療前の強迫症状は、
出来事→強迫観念→不安や不快感(感情)→強迫行為→一時的に安心→強迫行為をやめると強迫観念、不安や不快感の出現が認められます。

具体的な例を用いましょう。

外出時、ドアを触る(出来事)→手が汚染されてしまうのではないか(強迫観念)→不安、不快感(感情)→手洗いを10回(強迫行為)→一時的に安心→やめると不安が高まる

曝露反応妨害法では、

一連の出来事で生じた不安や不快感というのは、時間の経過とともに下がっていくという感情のしくみを利用し、
”強迫行為によって不安や不快感が低減するのだ”と誤学習していることに気づき、悪循環を止めます。

今回はここまでです。
続きは次回また。

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