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<my story>笑いながら仕事ができていることって大事(20代~今)

生きるために働く。でも出来れば働きたくないというのもあったり。その中でもやっぱり、チームがいいか、やりがいがあるか、自分の功績が認められるか、何かがないと面白くない。そんな私が働くうえで大事だと思うことは。

職業:ホテル予約担当部  年齢:30代

京都・滋賀の観光地を喜んでもらえると、嬉しいと清水さん

【就活】京都滋賀が私の住む街、褒められると嬉しい

学生の時はホテル宿泊、旅館いくつかを受けている中で、環境・待遇・勤務地の希望などもあって今のグループに入社を決めました。

地元との距離感が安心できたという事と、また育った県内のことを人にお勧めするのもとても楽しかった。

京都観光、滋賀の中でおすすめありますか?と聞かれ、喜ばれると自分の住んでよく知っている街なので、とても嬉しいんです。

これまで、京都・滋賀からは出ていません。
ずっとこの地域にいます。

実は、外に出ようと、ちょっと思ったこともあるんですが、リーマンショック直後、就活暗黒期、もしうまくいかなくて、もう一度転職活動をするのかと思うとちょっとひるんでしまったというのもあります。

楽しかったし、別のやりたいことがあるということもなかったので、この地で働いていくことにしました。

【学生時代】なんだ、接客って結構楽しいじゃん!

もともと接客なんて「こわっ」って思っていました。

学生時代のアルバイトは、パン屋さんやパン工場での勤務。
しかしパン屋なので、朝の稼働が多くて、学校が始まると朝の時間は授業で入れない。

平日は夕方の仕事がなく、土日の朝のみとなってしまい、仕方なく、新しいアルバイト先を探すことにしました。

そんな中、自宅近くで夜のシフトにも入れるという事で、近くのサーティーワンアイスクリームでアルバイトを始める事にします。

勇気を出してやってみて思ったのは、

「結構楽しいじゃん。」っということ。

だんだんとアイスを渡すことだけでは物足りなくなってきました。


【就活】カウンターの無い接客がしたい!

「もっと接客をやりたい。しかもカウンターの無いお客様に近い接客。
案内したり、動き回る接客をしたい。遮るものなくお客様と触れ合えたらな。」

そんな思いもあったからか、就活をしている中で他の職業の中でも、他の職種よりも接客業の面接が受かりやすかったというのも、今の仕事につながっているかと思います。

就職して半年は希望どおりのベル(最初にお客様をお迎えして、お部屋へ案内する役割)でした。

私はラッキーな方で、宿泊ベル、レストラン、宴会と多くある部門の中、
希望がかなったかたちの配属でした。

そこからしばらくして、すぐ、フロントへの異動となります。
「またカウンター接客か。」そんな風にも正直思いましたが、やはりホテルのフロントはお客様ごとに様々な対応があって、アルバイトの頃のもの足りなさは全く感じませんでした。

その後、また異動となり「予約担当部」への異動となります。


【20代】自然に助け合える、スペシャルチーム

予約担当部での仕事の内容は、電話の予約対応、旅行予約システムから予約が入ったらお部屋の割り振り。団体で予約される際に、事前に旅行会社とやり取りをします。

また、予約システムの掲載順位をどう上げていくかの打ち合わせも大切な仕事です。

その頃は上司に頼るところがたくさんありましたが、ノウハウを長い期間学ぶことができました。

色々大変なこともあります。

修学旅行団体の手配担当をした際には、添乗員さんと学校と親御さんとの認識の違いで頭を抱えました。
例えばアレルギーなどは、親御さんとしてはなるべくみんなと同じものを食べさせてあげたい。
でも何かあっては困る為、会社としてはできるだけその食材を避けたい。

調理部さんにお願いして、代替えメニューをつくってもらったり、当日フロントで旅行会社の方からこんなこと言ってますが、予約時にできないと伝えたことが希望としてあがってきたり。

調整がとても難しく、力不足を感じることもありました。

他にも言えばこれまで沢山あります。

でも、これまで辞めなかった理由は、所属していたチームのメンバーの良さに尽きると思います。

就職してしばらくは、滋賀のホテルで勤務をしていました。

怒られたりもしたけれど、
「Aさんが困っていたら助けてあげよう。」
直接はできなくても、他の周りの細かなところをそれぞれがみて考えて連携して声を掛け会う。

そんなことが自然にできるチームだったんです。

そして、やっぱりお客様の声は励みになります。
学校、お部屋に置いてあるアンケートとかが各部署に回ってくるんですけど、良かった感想があると素直に良かったな、嬉しいな、また頑張ろうと思えます。

ここがダメだったと書かれてしまうこともあるんですけど、そんな声も直接聴けない部署なので、本当にありがたいですね。


【30代】転職(!?)で新しい自分発見!

丁度私の同世代の方たちは、転職するタイミングを見計らって、キャリアアップをしたり、業界を変えたりが多い頃ですね。

私は会社に愛着がわいちゃってそのまま働いているんですけどね。

30歳になってちょっとしてからコロナ期に入りました。
ホテルの休業に伴い、宿泊関係以外の部署に行くことになります。

それは、経営企画室でした。やりがいあるけど、ちょっと私には合わないのかなと思っていました、そんな中、会社の方向性の変更などもあり、経理への異動になります。

経理はずっと動いているので、そこで2年ばかり。

今まで、現場メインだったので、初め「えっ私が経理!?」なんて戸惑いも大きかったですね。

教えてもらうこと教えてもらうこと初めてすぎて、10年弱同じホテルの同じ人と、一緒に働いていて、新しいことなんてなかったのに、もう、100新しい!

顔見知りはいたけれど、ほとんど初めましてで、上司も同僚もほぼほぼ初めまして。

ホテルも京都に来たんですけど、滋賀とは違うことも多すぎて。内部のシステムも。

同じグループでしたけれど、私の中では、ほぼ転職でした。

でも楽しかったんです!

本当にわからな過ぎて簿記も勉強しました。
新しいことを勉強する事、自分から資格の勉強することも始めてだったのですごく楽しくて。

最初はどうなるかなとも思っていましたが、なんだかパズルみたいで楽しかった。

出したお金が入ってくる。
それが膨大にあって。

カタカタカタって。

そんな時に、もう一つ嬉しいことがあって、はじめて後輩の子たちと話す機会ができました。

これまでは、部署が違ったりして、挨拶はするけど、私から何か教えてあげるということがありませんでした。

今は、フロントの子たちが、「この売上ってどうしたらいいんですか?」
「どう処理するんですか?」なんて声をかけてくれることが多くなりました。

そんな中で、私、人間的にも丸くなったと思います。
後輩のみんな、すごい聞いてきてくれるんです。

滋賀にいた時には年次の高い人達ばかりだから、「さっきも言ったでしょ!」なんて言ってたんですが(笑)。

20代の2年目、3年目の若い人が、経理に怖い人が居るってなって声かけづらくなったら嫌だなっと思って、話しかけやすいように、優しく伝えられるよう、心掛けています。

今滋賀の人が私を見たら、丸くなっていて、「大人になったな」って思ってもらえるかな~って思います。(笑)


【30代】2度目の転職(!?)これからやってみたいこと

それから今、つい最近また違うホテルの宿泊予約になって、また上司もまわりも「初めまして」の方たちばかりになりました。

仕事内容としては宿泊予約ということで、長くしているけれど、私の中では2度目の転職みたいな気持ちなんです。

ホテルによって色々と仕組みなんかも異なることも多いので、今はホテル独自のことを教えてもらったり、これまで上司がやっていたことをちょっとずつやっていってねと業務を教えてもらったりしています。

これから先、業務としてこれをやりたい、というのはないけれど、経理の時に、後輩に色々聞かれて答えてできるようになってくれることがとても嬉しかった。

自分がどうなっていくというより、教えてあげることを大事にしたいな。
と今は思っています。

これまでの経験から「やってみたら、新しい発見がある!」ということにとても面白味を感じています。

色んな経験を経てきました。

例えば経理でいうともくもくとパズルみたいな作業をできるやん、と思いましたし、合間で聞かれたことを私も知らなければ調べて、周りの人にも聞いて答えて。

絶対的な正解があるというのが楽しかったのかもしれないですね。

今いる部署は同年代、下は広くて4コ差、上も4コ差くらい、上司が年齢高い人がいて。

そうそう、昨年末から今春にかけて、京都市主催の「次世代女性リーダー育成研修」というものを受けたのですが、そこでのチームで話し合って
発表したことが、そのまま今の私の状況になっていることも面白いです。


研修発表では、「私たちの年代が、ちょうど若い世代とキャリアのある上の世代との間の世代。橋渡し役のキーマンだ!」と結論付けたのですが、後輩ポジションと上司の綱わたし役。

今、とてもリアルに感じてます。

後輩の質問を受けて、上司に言ったりして、研修時に学んだキーマンになってるなと思ってます。

研修で発表したプレゼン資料


【30代】自分からチーム創りに関わる

ここにきて初めてなんです。
チームをよくしようと思っています。

今までは、入社した時も、経理に来た時も、すでに私が配属されるときには良いチームだったんですね。

これも研修でやったなぁ。(笑)

コロナ禍、人の入れ替わりがあったので、今いるチームは、第一段階のステージ(※)なのかなという感じです。

まだ当たり障りないように話しているように、水面下では本音が別のところにあるような気もしています。

なるべく明るくふるまって私が潤滑剤になるように、話しやすいような雰囲気をつくれるように心がけています。
そこから本音を引き出していければなと思っています。



Q:働いている中で一番うれしかったことは?

今やっている業務の中でいうと、私が考えた広告が全国ランキングで1位になったことがあって。

数時間で終わっちゃうんですけど、サイトの担当者がいるので、しっかり打ち合わせてメルマガを打てるセールプランを出します。

掲載が上に立つことによって、知らない人に知ってもらえる広報になるため、この1位はとても嬉しかったです。

広告一つにしても、チームで取り組んでいて「やったね!」とちゃんと見ていて声をかけてもらったりして。

結果につながったのが、私の中でとてもインパクト強く残っています。やっぱり結果が見えることが嬉しい。

例えば後輩にきちんと伝えて学んでもらえれば、私がいなくても今後楽になりますでしょうし。

お客様からのアンケートしかり、広告の順位しかり、私は見えることがやっぱり嬉しいんでしょうね。

Q:あなたにとって働くとは?

本当に生きていくためにお金とかが必要で働くことの根底にあって出来れば働きたくないというのもあったり。

その中でもやっぱり、チームがいいか、やりがいがあるか、自分の功績が認められるか、何かがないとだめだなと思うので、私はやっぱりチームですかね。

経理の時も、赤ちゃんみたいなものに本当によくしてくれたので、今も周りがよくしてくれて。

本当にありがたいなと思います。

これからも自分らしく、笑いながら仕事ができていることって大事だなと思いますね。

それから、今後自分に必要なこと、知識を深めることが必要かなって思ってます。

「聞いとくわ、考えとくわ!」じゃなくて、その場できちんと伝えられるよう、新しいことを覚えて。

これまでの経験から、楽しいのかもと思っています。

Q:生き方・考え方に影響した言葉や本は?

著名人とかではなく、滋賀の時7年くらいいた時に、すごいおだやかで仕事ができてという方が2~3人先輩がいらっしゃって。

その先輩の言ってきたことや対応を、今思い出しながらやっていることがあります。

後輩同僚から何か言われた時には、常に笑顔で対応してくれました。
イライラしていることを出しているところを見たことが無いくらいです。

「穏やかさを保つ」ということを学ばせてもらって、実践中です。
あまりにも無理になると、ジュース買いに行ったりするんですけどね。(笑)

そうすると、頼られることが多くなったように思います。

感情に波があった時には、上司から何かを言われ足り、頼まれたりすることは、あんまりなかったのかなと思います。

当時は、先輩がドンと構えていてくれるので、ある意味波がある状態にさせてもらっていたとも言えますね。

今のところにきて半年、今まさにあの頃の先輩の対応が
すごいことなんだなって感じています。

Q:とっておきの自分時間教えて下さい


家に入ってからはなるべくフルに仕事のことは忘れて自由時間を楽しむようにしています。

母が着物を作っていたこともあって、着物が好きでもともと興味のあった着付けを勉強して、ここ数年着れるようになってきました。

1ヵ月に1回は友人と着物を着て散策を楽しんでいますね。

今の着物は探すとUsedでワンコインなんかで買えるものもあったり。
下にブラウスを合わせたりして、洋服感覚で着て遊びに行く。
気軽に楽しめるんですよ。

数年前から着付けを練習して、今は洋服の様に楽しんでいるという清水さん。レースの足袋もおしゃれ。

Q:あなたにとって京都ってどんな場所ですか?


神社仏閣も好きなので、着物着てぶらっと行ったり、自転車でぐるっとまわったり。
学生時代の思い出もあるノスタルジックなところもあったり、新しい発見がある楽しい街です。

※タックマンモデル
ブルース・ウェイン・タックマンは、グループ力学の理論の研究を行ったアメリカの心理学研究者。「タックマンの集団発達段階」として知られる理論を発表。組織の状態に応じて4つのステージが設けられています。その4つとは、形成期(Forming)・混乱期(Storming)・統一期(Norming)・機能期(Performing)そこに、散会期(Adjourning)を加えた5つのステージをタックマンモデルと言います。清水さんの「第一段階のステージ」とは、「形成期」を指す。

編集後記

とても穏やかに、軽やかに笑顔でキャリアについてお話をされる清水さん。
そんな清水さん、20代は感情の波があったとの事、あの頃の先輩がしてくれたことを今私がする。学んだことは後から生きてくる。逆に、今伝えたことは今すぐ伝わらなくても、時を経て役に立ってくることがあるんだという事を教えて下さったように思います。洋服の様に着物を着こなして、散策している清水さんにもお会いしてみたいです。


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