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子どもの記憶ってすごいんですよ

一番古い記憶をたどると、あれは幼稚園に行く前なんだと思う

自分の記憶にずっと残ってる記憶と映像。


文化住宅の一室に、台所に光がまぶしく差し込んでいた光景。

そして、私の顔の額?頭の頭頂部から、出血。


人形を抱いて泣いている母、そして私を見て青ざめて

慌てている光景。


「なんで、お母さんは慌てているの?」

「頭が痛いけどなんで?」

「血が何で出ているの?」



きょとんとした感情。



あとで大きくなって聞いた話では



母親が大事にしていた、人形の顔に

私が油性マジックで落書きをしてしまった。



母は頭に血が上って

子ども椅子で私を殴ってしまった。


頭頂部から血が顔に流れていた。



そして母はこう言いました。


「あんたは、小さい時からろくなことをしない!!!」
「お母さんの大切な宝物を壊した」



これは幼稚園前の話です。


子どもとして、娘として、この言葉は驚きました。



「私が悪いんだ!ごめんなさい!」



この光景は、ずっといつも頭の奥に残っています。

映像もくっきり。

絵も描けます。



子どもの記憶から勝手には消えません。



「あの時、カッとしたから」
「でもあの時、小さかったから覚えてないでしょう」



いえ、覚えています。ハッキリと。



そして大人になっても、たまに夢にうなされます。


辛い記憶なんですよ。勝手に覚えています。

忘れるわけないんですよ。











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