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ちょっと面白い中国語の話 中国に青信号はない

青信号は、緑色なのになぜ青というのか、疑問に思ったことはないでしょうか。
中国語で信号機は红绿灯(hóng lǜ dēng)といい、実際の色も緑色です。


そもそも、日本語で青信号はなぜ緑色なのになぜ青というのでしょうか?

東北大学 電気通信研究所の栗木一郎准教授によると、「青信号」の由来は新聞記事による報道だそうです。

日本に最初の信号機が日比谷交差点に設置された1930年の交通に関する法令では「緑信号」と書かれていました。しかし、信号機の設置を紹介する当時の新聞記事などで「青」と記された事により青の呼び方が広まったと考えられ、その後、法令も「青」と書き換えられた経緯があります。

https://news.mynavi.jp/techplus/article/20170427-green_light/

中国語で青信号は绿灯(lǜ dēng)赤信号は红灯(hóng dēng)といいます。
英語でもgreen light/red lightというので、やはり緑色の信号の色を「青」と呼ぶのは日本独特であることがわかります。

実際の中国の信号はこんな感じです。

青信号
赤信号

日本と同じような緑色と赤色ですね。

ちなみに、中国語で青色は蓝色(lán sè)といいます。

青(qīng)は青色だけでなく緑色や黒色も表します。
例えば「青菜(qīng cài):チンゲンサイ」は青ではなく緑色を表します。
また「眼圈儿发青(yǎn quānr fā qīng):眼の縁が黒くくまになっている」のように黒も表します。
(目のクマは青か黒か、判断が難しいところではあります…)
出典:小学館 中日辞典

日本語でも例えば「青菜(あおな)」という言葉があり、これも青ではなく緑を指していますよね。


結論
⦁ 「青信号」の由来は新聞記事による報道
⦁ 中国の青信号も緑色で、绿灯(hóng lǜ dēng)と呼ぶ。
⦁ 日本語の青、中国語の「青(qīng)」ともに青以外の色も指す

いかがでしたか?
今回は色という側面から、中国語を深堀りしていきました。
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