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わくわく野鳥博レポート3

 鳥類学者の川上和人先生のおもしろミニ講座の続きです。

 書いていて、これいつ終わるんだろうと思い始めているところ。

川上和人先生

 「大きい鶏肉なので外すのが大変」
 「引っ張るのは筋肉が骨に着いているからだと思ってください」

 「真ん中に大きな骨がある」
 「これは胸肉が着いていた“竜骨突起”」
 「鳥にしかない骨です、ネクタイみたいに細長い」

 バード先生は骨の見本から竜骨突起を持ってきて丸鶏の隣に並べました。

 「ニワトリの胸の骨、こうなってます、胸骨」
 「うつ伏せすると邪魔だなーって骨がある」

 「表面積を増やして骨がくっつく部分を増やす」
 「飛ぶための大きな胸肉を付着させて、力を発生させる」
 「大きい骨、鳥の特徴です」

 先ほどの骨の見本はトビの物だそうです。
 「トビの骨、一般的な鳥の骨、飛ぶ鳥の特徴」
 「飛ばない鳥はまったくない」
 「胸肉が大きい、竜骨突起も大きい、飛ぶ鳥の特徴」

 ニワトリは飛ばないんじゃない?と思ったら、バード先生はここで客席はそう思うだろうと察していていた様子。
 「ニワトリは空を飛ぶ鳥なんだな、と」
 「品種改良で飛ばないようにして、あまり飛ばなくなったけど」

 「どこから見ていこうかな」
 「足を見ていきたいと思います」

 「膝」
 丸鶏の足の一部は確かに膝に見えました。
 「膝は羽毛に隠れている」
 「膝は体の横についている」

 「鳥の膝は反対に曲がっているように見えますが、曲がっているのはかかとなんです」
 「指で歩いている」
 「かかとを付けて歩いているのはそれこそ人間とゴリラくらい」
 かかとを付けて歩くのは膝行性というらしい。

 「皮膚を剥がしていきたいと思います」
 「まさにモモ肉の形だなーと分かります」
 「1つの筋肉じゃないと分かると思います」

 バード先生は丸鶏の左足を持って持ち上げました。
 だらんと垂れ下がる頭と右足。
 モモ肉はいろんな筋肉でできていて、ひとかたまりではないのが分かるのと、関節が柔らかいことが見て分かりました。

 「鳥の足の構造ですね」
 「丸いところが関節」
 カメラを通してスクリーンに映し出された鳥の関節は海坊主みたいな形をしていました。
 「丸い形をしているからいろんな動きができると思ってください」

 バード先生は片足で立って足をくるくる。
 確かに足の付け根は関節の自由度が高いです。

 「筋肉がたくさん付いているのが特徴」
 「バラバラになるのが足」
 スタッフが外しやすいですか?と投げかけると
 「力がいらない」
 「筋肉は分かれています」

 モモ肉を持ち上げて、バード先生が筋肉を引っ張ると、鳥の爪が付いた足がピクッ。
 客席から、おぉー、と。
 「うまくいくと指が一本ずつ動く」
 「ピュッと引っ張るとキュッて」

 「伸ばした爪を見てください」
 足の関節を伸ばしたときに爪は平らでしたが、関節を曲げると爪が立ちました。
 「木に止まったときに何故落ちないか」
 「鳥は木に止まるとギザギザが出てロックされる」
 「腱で引っ張って、引っかけて、動かなくする構造があることが分かってきました」

 メモし損ねたのでメモ帳には書いてないのですが、鳥が木に止まって自分の体重をかけるとロックされる仕組みがあると言っていたように思います。


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