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母子3代で「手に職」のフリーランス

母や母方の祖母が若かったころ、和裁や洋裁の技術を生かした仕事で稼いでいたことは、私も知っていた。

しかし、フリーの和裁師や洋裁師としてしばしば呉服店や洋装店に飛び込み営業を行い、仕事を獲得していたことは知らなかった。

かくいう私はフリーライターとなり、老骨に鞭打ちながら飛び込み営業を行ってきた。(最近はオファーや継続の仕事がメインだが)

業態は違っても祖母や母と同じ道を辿っているわけだ。

祖母、母、私……母子3代続けて「手に職」を持つフリーランス(自営業者)になった。

最近は娘まで「万が一に備えて手に職をつけたい」と色々模索し始めた。

もしそれで少しでも稼げるようになれば、母子4代で「手に職」の道に進むことになる。

その傾向は血筋なのか、はたまた門前の小僧なのか?

どちらかといえば後者が強いかもしれない。

普通に考えれば非常にハードルが高いことでも、親がやっていればそのハードルは大きく下がる。

また、一番身近な親から「個人の名前で仕事を獲得する方法」や「個人の責任で働く厳しさ」などを学ぶことができる。

つまり、ゼロからスタートするわけではない…ということだ。

言い換えれば、ゼロから始める人より有利な立場でスタートを切れることを意味する。

まさに「門前の小僧」である。

そもそも、私の祖母の実家は先祖代々「手に職」で事業を営む自営業者だ。

そのような家に育った祖母が手に職で働く自営業(フリーランス)を選んだのはごく自然の流れだったと言える。

子、孫、ひ孫は、昔から存在したその流れに乗ったまでの話だ。

そう考えると、今新しい概念のように言われている「多様な働き方」って、実は過去の再現なのかもしれない。

うーん…頭が混乱してきた。

とりあえず話を戻そう。

かくして、祖母、母、私は、3代続けて「手に職」の世界に飛び込んだ。4代目が同じ世界に飛び込む日もそう遠くはないだろう。

幸か不幸か、時代はフリーランスという働き方を受容し始めている。

会社員とフリーランスを兼業する複業者も増え、今後はフリーランスの競争が激化するかもしれない。

ただ、私や娘には既に祖母実家の自営業マインドやノウハウが体に染み込んでいる。それが競争では必ず有利に働くだろう。

現に、キャリアや学歴は競争相手に大きく劣り、能力は人並みの私や母でも「手に職」でそこそこ長く生き残ってきた。

今後もそのアドバンテージを生かして、淡々と生き残りを図ろう。

将来「手に職」を持つであろう娘にも先祖代々伝わるさまざまなノウハウを伝えながら。

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