「生きてる」英語はつかみにくい
カナダ生活7年目でも、まだ会話に不自由しているChizuです。
カナダに来ても、最初の数年は「辞書さえあればなんとかなる」と思っていましたが、問題はそんなところにはなかったのです。
日々感じる英会話の問題
毎日こんなことを感じています。
文字と自分の発音が一致していない=発音が悪い
私が一般的(カジュアル)な表現を知らないから、単語が聞き取れても思考が固まる
状況に応じた表現がわからないから、辞書から言葉が選べない
特に、日々日本語のライティングに集中していると、英語脳が働かなくなるのを実感します。
そんな、今、現在進行系で悩みの真っ只中にいる私から、現地に暮らす日本人がどういうところでつまづいているのかを具体的に紹介します(誰も頼んでないけど)。どなたかの参考になれば幸いです。
文字と自分の発音が一致していない=発音が悪い
現代の学校教育では、ワードファミリーとかフォニックスに力を入れているのでしょうね。でも、私が学生だった頃は全くしていませんでした(母音と子音くらいかな?)。
子どもたちは学校で1−2年かけて、徹底的に「文字と発音の結びつき」を勉強しています。
例えば、最初に”a”や”t”の発音を学び、次に”a”と”t”をつなげます(”at”)。そして、”at”を含む言葉を聞いて、読んで、書いて覚えるのです。こんな感じです
”cat, hat, fat”
atという音に慣れている感じでしょうか。
英単語にはある程度の規則性があるので、それらのルールにのっとりながら、分解された音(シラブル?)ごとに、文字と音をリンクさせていきます。
私はこの基本ができていないので、いつまでたってもローマ字脳が抜けません。逆を言えば、それさえ徹底的にやれば、必ず通じる発音で話すことが可能です!
私が一般的(カジュアル)な表現を知らないから、単語が聞き取れても思考が固まる
これに最初に気がついたときは愕然としました。そして、今でも悩んでいます。
例えば、「来る」と言えば「come」で間違いないと思うでしょ!?辞書の意味だってそう書いてあるし。でも、日常会話的には「come over」って言われるんです!
comeにoverがついただけで日本語の意味的には殆ど変わりはないのですが、馴染みのない表現を聞いただけで、頭がショートします。それくらい会話は緊張するので。
さらにcomeには相手のところに行くという意味もあるので、相手のオフィスに行くときなどは「I'll come at 11 a.m.」などと言います。
こちらの記事でも同じようなことが書かれています。
あと、物の名前なら辞書を信じて大丈夫だろう!と思っても、失敗したことがあります。
冷蔵庫を辞書で調べると「Refrigerator」と出てきます。
「よっしゃ! Refrigeratorだな!」と思って使うと「はぁ?」って顔をされます。
最初、発音の問題かと思いました。でも、よくよく話してみると、一般家庭の冷蔵庫はFridgeと省略して呼ぶ方が定着?しているので、相手は「はぁ?」となるようです。もしかして、日本語なら「解凍冷蔵庫」くらいの違う印象を持たれたのかもしれませんね。
全ての単語ではないものの、このような落とし穴はいたるところにあります。
状況に応じた表現がわからないから、辞書から言葉が選べない
ここまで来たら、もう私にはお手上げです。
例えば、私の娘はサバイバル英語です(私が教えたわけではなく、なんとなくいろいろな状況から彼女が学んで作り上げた彼女なりの英語)。
そんな彼女が、How are you?と聞かれて
「I feel bad」
と答えました。でも、彼女はすぐに「あれ?なんか相手の反応がおかしい」ということに気が付きました。そして、その話を私にしてくれました。
私は、「へ…?なんかダメなん?それ」くらいに思いつつも、一緒に調べてみました。すると
「気分が悪いという訳だけど、どちらかと言えば、気を悪くしたが近い」
ということがわかりました。
これを知ってから、気軽な質問に答えるのも怖くなりました。
いや、怖いとか言っていられないんですけどね。
以上、カナダの現場からお送りしました。皆様、英語の勉強頑張ってください(私も頑張ります)。
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