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『かりん』2024年2月号

川島結佳子「時評」
〈結社に入ると得られるものは選者であると考える。(…)選者は歌の読者の一人に確実になってくれる。実は、この世に生み出された短歌のほとんどは読まれない。選者は私が読み飛ばしてしまった歌も読んでいる。知り合いであろうがなかろうが、歌が面白からうがつまらなかろうが読んでいる。どんな人物が選者であっても、それだけは確かなこととして言うことができる。〉
 私も最近、同様のことを考えていたのでとても腑に落ちた。誰も読んでくれないorたった一人でも読んでくれる。この違いは大きい。
 しかもその一人は、その結社が選者としての実力を認めた人なのだから。単に月に10首が載るのではなくて、人の目が入って選ばれた歌が載るっていうのがやはり大きい。選された直後は自信作に限って落とされてフテたりするが、時間が経つとその選の意味が分かって来たりする。

2024.2.19. Twitterより編集再掲


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