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大学教育も崩壊寸前!?教育への投資が削られていく日本

こんばんはこんにちわ。
元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。
Twitterで、先日このような投稿があったので取り上げてみたいと思います。

東京藝術大学に通う大学生の方のツイートみたいです。
東京藝術大学といえば、「芸大に入るのは、東大に入るよりも難しい」と高校教員の間でよく評されるほど芸術のエリートが集まる最高学府であると認識しています。
その芸大が、ピアノを撤去?!ピ、ピアノが弾けないの?え?と思いましたが、これは音楽学部器楽科弦楽専攻(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ)の所属学生に対してお知らせを行ったみたいです。
なので、ピアノ専攻の学生に対して、ピアノの練習環境に影響を与えるものではないとのことです。
さらに音楽学部では、合計357台のピアノを保有しており、台数は十分確保されていると回答していますね。

でもピアノ専攻の学生対象でなかったとしても、わざわざそこにあるピアノ撤去せんくてもえぇやろと。
ピアノを撤去する理由として、「電気代高騰に伴う経費削減」、「練習室内の大型弦楽器のスペースを確保するため」としております。
なんとまぁ世知辛い・・・。
撤去って処分するんかと思ってたら、この撤去するピアノ5台を売却したんですね。合計で24万円みたいです。
そのお金は、電気代に充当したんでしょうか?芸術大は電気代がかさみそうですもんね。
メルカリを使ったのかヤフオクを使ったのかなど気になるところは多いですが笑。
そんなことより現在、大学運営は大変な状況なのです。


削減され続ける国立大学予算


政府は国立大学の運営交付金を2017年度以降、毎年1%ほど削減することを決定しております。
毎年100億円程度削減されていっている訳です。こうしている間にも。

削減した財源は、重点支援大学に再分配するとうたっておりますが、それに漏れた大学は削減されたままやんと思いますけど。
これ10年続いたら、1000億円削減ですからね。地方大学はたまったもんじゃないでしょう。
そもそも2004年に国立大学は、文部科学省が設置する国の行政機関から、各大学が独立した法人格をもつ「国立大学法人」となっています。早い話が国立大学の法人化ですね。
高等教育に政府が投資しなくなったということです。そこが転換点となった気がしますね。

教育問題のことを考えると、結局いつも行き着く先は、「政治」なんですよね。
目先の利益が出ない大学教育には投資しないんですよね。

この法人化と運営交付金の削減で、国立大学は経営難のところが多いんです。
本日取り上げた、東京芸大もその影響か学費を値上げしております。
国立大学の授業料は、文部科学省が省令で定める標準額の約54万円なんですが、東京芸大は20%アップの約64万円となっています。未来のトップアーティストを生み出す大学なのに支援はないんですかね?
とまぁかなり愚痴っぽくなってしまいましたが、未来ある大学生には思う存分、青春を謳歌して欲しいものです。
応援しています。

それではまた。

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