大学院中退精神疾患持ち3年引きこもりの就職活動について

※このnoteは大学・大学院を精神疾患で中退された方向けの内容になると思います。

はじめに

タイトルのとおり、大学院中退精神疾患持ち3年引きこもっていた人の就職活動について述べたいと思います。大学や院中退の精神疾患持ちの就職活動を綴ったものが少ないので、1人でも参考にしてくれる人がいると信じてまとめます。

最初に簡単な経歴となりますが、高校卒業後地方国立大に進学し、その後国立のロースクール(未修)に進学。そこで精神疾患になり退学し、休学期を含めて3年引きこもった後にR4年に障害者手帳を取得。R5年5月から有期の職に就労(障害者枠)していたという感じになります。

就職活動としては公務員を3自治体受験しました。
公務員を受験した理由については、障害オープンでいても健常者と給与が変わらない点に魅力を感じて公務員一本に絞りました(田舎なので民間の障害者枠の雇用がほとんどないというのも大きい)。

受験した結果は、

地元の市役所(障害者枠)(最終合格)
地元の県庁(障害者枠)(2次試験合格)
近隣の市役所(障害者枠)(1次試験落ち)

とまずまずの結果となりました。
※11/30現在

次章ではどんな対策をしたかを述べたいと思います。

試験対策

SPI

1次試験ではSPIでの出題の自治体がありましたので、SPIの対策をしました。SPIは慣れが必要とのことだったので、とりあえず問題集3周すればいいかなと思い、とりあえず回しました。
全体としては2周して、間違えた問題だけ3周目を行ったという感じでした。
1日30〜45分程度やれば簡単に数周できるので、そこまで苦にはならないと思います。

教養(高卒程度)

障害者枠の試験だと、大卒程度の教養試験ではなく、高卒程度の教養問題が出題されました。教養問題についてはセンター試験・共通試験ほどの難易度はないだろうと思っていましたが、実際そのとおりで、SPIほど対策していないのに特に問題なく解けました(司法予備試験の一般教養を見慣れていたせいで感覚がおかしいだけかもしれない)。
塾講師や家庭教師をバイトでされていた方だと本当に対策なしで対応できると思います。
不安な方は、持っていたら高校の教科書を読み直すや高卒程度の問題集を回したらいいのかなと思います。
大学に行っている人だと最低限の学力はあると思うので、そこまで心配しなくていいと思います。

適性検査

公務員試験でよくある適性検査です。これは対策の方法があるのかもしれませんが、私は知りませんでした。ありのままの自分をそのまま表現しました。

作文

作文については、一応大卒程度の例題をみて答案構成だけは行いました。
実際は大卒程度の内容よりテーマがシンプルなものが多かったです。
そこまで捻ったテーマのものはなく、中学生でも書けるようなものでした。
いずれも800字以内の作文だったので、答案構成15分、執筆25分でゆっくり時間が余るものでした。
こちらも大学に通える程度の学力があれば問題はないと思います。

面接

面接はとりあえず面接対策本を購入して、最低限のマナーや想定問答に対する回答を考えました。
ただ、市販されているのは健常者向けということもあり、障害者向けの対策としては不十分でした。いわゆる健常者と同じ内容の質問に加えて

・病気になったのはいつか
・病状はどんなものか
・通院しているか、通院頻度はどのくらいか
・体調を崩す時の兆候はどんなものか
・体調を崩した際の対策
・業務上必要な配慮はどんなものか

と障害に対する質問もありました。

このあたりは面接で嘘をつくと、採用された際に齟齬が生じてしまうので、正直に話した方がいいと思います。

面接練習はした方がいいと思います。私は練習せずに本番だったので、大分苦労しました。
余裕がある人は面接練習をするべきだと思います。

終わりに

公務員試験(障害者枠)だけの就職活動でしたが、私は公務員に限っては大卒程度でも高卒程度でも障害者枠でもなんでもいいと思います。倍率を考えると障害者枠は他と比較すると倍率は低いですし、狙い目ではあるのかなと思っています。
また、障害者枠は年齢制限が45歳までとしている自治体もあるので、チャレンジはしやすいと考えています。
今は体調が優れない方もいらっしゃると思いますが、体調が良くなってきたら頑張ればいいと思います。

なんとかなるにはなるので、諦めずに頑張りましょう。

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