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『観察力の鍛え方』読書記録

こんにちは、メグパンです。

私は企業のSNSマーケティングを支援する会社に勤めておりまして、業務のひとつとしてご支援させていただいてる企業様のSNSアカウントの効果測定を行っている。

ちょうど4月から新卒2年目になるものの、この1年間は効果測定を行う中で先輩方にたくさんのFBをいただいた。

多くのありがたいFBをいただくわけだが、特にご指摘が多かったなと思うのが「解像度の低さ」だ。

例えば、エンゲージメントを多く集めた投稿(いいねやRTを多く獲得)があるとする。エンゲージメントを多く集めたら、それを再現可能性のあるものにするべく、私たちは要素を分解して考察していく。

その際、私が陥りがちの罠としてはエンゲージメントを多く集められたのは画像のヒキが強かったから。ここで考察が終了してしまうのだ。
しかし、これでは当然のことながら考察になっていない。

なぜ、ヒキが強いと思われるのか?もう一段階の踏み込みが必要になる。もう一段階の踏み込みを言語化することには大変苦戦を強いられ、逃げ出したくなることも多くあった笑

しかし、ここで踏み込んだ先に真の解が出るわけで、価値が生まれてくる。そしてこの価値を生み出す力こそが、ひよっこの私と先輩方との差分でもあるのだと感じる。

この価値を生み出す力を身に着けるためには何が必要なのか?
スキルセットを身に着けたいがスキルの名前もぼんやりしていて、いまいちつかめずにいた。
そんなときに、ピンときたのが『”観察力”の鍛え方』だった。自分と先輩に足りていないのは観察力なのではなかろうか?

観察力さえ鍛えられれば、課題を見つけたときに根本の要因を発見して言葉にすることができるに違いない。そんな仮説をもってこの本に足を踏み入れた。

本書は「観察力」が一体何を表すのかの定義づけから始まり、やがて観察力を鍛える方法、注意するべきことなどが触れられている。
優れた観察力をもつことで発見が生まれ、クリエイティブの創造につながるというロジックはまさに私の中で欠けているスキルセットそのものを表しているような気がした。

特に人は見たいものを見ようとするフレーズが印象に残っている。
これまで私は事象を考察するにあたって自分の見えている範囲から原因をなんとか追究しようとしていた。まさに見たいものからしか見ていない状態だった。見えてない箇所から原因が生まれることは”絶対に”ない、どこかで根拠のない自信で放置していた。

しかし、観察というのはそうじゃない。今、目に映っているものをいったんすべて言葉にする。そこではじめて頭の中のモヤモヤしたものの輪郭がはっきりしてくるのだ。一歩踏み込んで言語化することに抵抗をしていたが、その言語化過程にこそ、観察力を極めるためのエッセンスがあった。

私が抱いていた問題意識が本によって顕在化させられた。
ここからが観察力を鍛えていくための長い旅路のはじまりにも思えるが、まずは言葉にすることをあきらめないようにしたい。


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