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生み出す人と、推す人と。〜パレスホテル東京〜

何かを生み出せる人って凄いなと思う。

素敵な物語を紡げる人。
小説なんて特に世界を構築する神の御業だし、あるいはとんでも量の知識や体験だって必要になるんじゃない?無理。

漫画を描ける人。
そりゃあ……無理。

素敵スイーツを作れるパティシエ。
無理無理の無理。

私は、膨大な「イイモノ」の中のほんの一部を体験して「めっちゃ良い!!!」って感動することくらいしかできないよ。

なんだかそれは、凄くもどかしい。


さて9月に入りまして…いや、めためたに最高なスイーツ多すぎじゃない?
8月31日も9月1日も仕事帰りに新宿伊勢丹に寄ったのだけれど、ショーケースの中になにやら違うケーキが並んでいるのだ。

個人的に爽やかゼリーやトロピカル系よりもチョコやチョコやマロンやチョコの方が好きというのもあるのだが、なんとまあ~~~~…最高な子たちがあっちにもこっちにも……私は、どうすればいいんだ……。

伊勢丹のスイーツ売り場を5周くらいしてから、まずはこちらを。

パレスホテル東京
ロイヤル ショコラ

これは別に期間限定というわけではない気がするけれど、何故かその時凄く惹かれたんだ。いや可愛過ぎん???5周した5回ともケースの前でじっと立ち止まって、多分店員さんに怪しい目で見られた。

「これ中はどんな感じですか?」
「チョコムースです」
「ひとつ下さい!!!」

むしろどんな回答が帰ってきたら買わなかったんだろうね私は。

見た目から連想されるのは、夜空。もしくは闇夜を映す湖かもしれない。
漆黒の艶めき。煌めく星々。揺蕩う雲と、大きく輝き照らす月。

なんてロマンチックなケーキだ。

中二病の異性にプロポーズする時にはこのケーキを送贈ろう。多分イチコロだ。本当、こういうの好きなんだよ……。

さてこの真っ黒くろすけの腹ん中、「チョコムース」と聞いたってよく分からないよ。断面を見たいですね。ばば~~ん!!!

め…めちゃくちゃチョコムースだぁ……。
それ以外の表現分からんな。好き。

冷蔵庫から出して少し時間が経った状態で食べたから特に柔らかくて。
逆の意味で?凶器かってくらい狂気的に溶ける…私はムースを飲んでるのか????

全ての人が好きな食べ物っていうのは残念ながら無いと思う。やっぱり好みってあるものだから。でもさ、刺さる人の幅に大小はあると思うんだ。これは限りなく広く万人に愛される系の圧倒的万能な美味しさのチョコだ。だからといって平坦な味というのでは全くなくて、上品で華やかで紳士的で、美味しさが完全に突き抜けている。

ほのかにサクサクとした食感を潜ませているところもまた粋なポイント。

ビターなグラサージュとミルクなチョコムースは完全に溶け合って…トロトロフワンとした食感も…これはチョコムースの至宝。何かしら表彰すべき。

あぁ…好き過ぎて一瞬で消えた。
余韻も圧倒的チョコ。


こんなスイーツを生み出す人に、私はなれない。
ただ推しを全力で推していくことしかできない、ので。惜しみなく全力で推していこう。

誰かに届け。

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