「開くだけ」の読書週間
2024年に突入して、新年の抱負に「本をたくさん読む」ことを掲げたのに、そういえば全然読めていないなという人。
正直に手を上げて下さい。
先生怒らないから。
社会人たるもの本くらいは読んだ方がいい、アウトプットだけじゃなくてインプットの習慣をつけた方がいい、ということはわかっていても、そもそも「続ける」ことが難しい人もいますよね。
筋トレとか読書とか瞑想とか、ぶっちゃけやらなくてもいいじゃないですか。
やったほうがいいんだろうなーって程度。
でも長期的に見ると、こういう「やらなくてもいいけどやったほうがためになること」って、やるのとやらないのとじゃ、5年後・10年後に大きな差となって表れてくるんですよね。
だからこそ、2024年は読書を習慣にしたい。
そこで私が最近気に入っている「読書を継続する方法」をお伝えします。
名付けて「開くだけ読書」。
使うものは「KindleをインストールしたiPhone」だけ。
そしてやることは「毎日Kindleを開く」だけです。
その「だけ」を可能にする考え方と設定方法をお伝えするので、今年こそは読書を主観化したいと願うみなさんの力になれたらうれしいです。
1カ月に1冊読了するにはどうしたらいいか
こうして偉そうに語っている私も、年始はYouTubeで色んな動画を視聴して、目標設定の仕方とか、30代半ばの社会人がやっておくべきことは何なのか、いろいろと模索しました。
そのうちわたしの目に留まったのが、まこなり社長がおすすめしていた「1カ月に1冊本を読む」というもの。
もともと活字は好きなので、読書自体には抵抗はないのですが、ここ最近「書く」ことばかりに時間を使って、「読む」ことができていないことを思い出したんですよね。
でも「読書習慣」と聞くと、毎日30分時間をとるとか、寝る前のリラックスタイムに読むとかばかり目にします。
正直執筆に追われている私が、貴重な30分を割くというのはやや抵抗がありますし、布団に寝るためのグッズ以外を持ち込まないようにしているので、ベッドで読書するというのもはばかられました。
そこで1つの疑問が生まれました。
1カ月に1冊読み切るには、1日何分の時間をかければいいんだろう?
1冊を読了するまでの時間
Kindleには「読み終えるまでの平均的な時間」を表示する機能があります。
本を開いて右上の3つのドットから、「この本の情報」をタップ。
わたしがその頃読んでいたのは、「失敗の科学」というそこそこボリュームのあるビジネス書でした(内容がヘビーなので、今はほかの本に浮気中)。
この本の場合は、1冊読み切るまでの平均時間は5時間20分ほどだそうです。
これを1カ月の日数で割ると
つまり毎日11分ずつコンスタントに読み進めれば、1カ月で読破できる計算です。
これ、思ったより楽そうじゃないですか?
11分であれば別に特別に時間を確保しなくても、ちょっと入浴中に、電車を待っている間に、食事が運ばれてくるのを待つ間に、楽勝でクリアできてしまいます。
Kindleをすぐに開ける状態にしておく
ただそれでも「めんどくさい」と思ってしまうのが人間の性。
今はいろんなSNSがあって、ぶっちゃけSNSを眺めているほうが楽です。専門的な話をされるわけでもないし、書いてある内容を覚えなくてもいいわけですし。
ということは、SNSと同じくらい、もしくはSNSよりも「開きやすい状態」にしておく必要があります。
そこで私が実践しているのが「Kindleをウィジェットで追加する」という方法。
こちらがわたしのiPhoneのホーム画面です。
アプリのアイコンの横に、少し大きめの箱がありますよね。これがウィジェットです。
ウィジェット職人はもっといろんな用途で使いこなしているようですが、わたしの場合は単に「すぐに本を開けるツール」として使っています。
ウィジェットの追加方法もお見せしておきますね。一旦わたしのホーム画面からウィジェットを削除してお届けします。
ウィジェットの追加には、まずホーム画面を長押しして、左上の+マークをタップします。
サボテンの新種が気になるのはひとまず置いておきましょう。
そうするとこんな感じで、ウィジェットに追加できるアプリがずらずらと表示されます。
下の方に移動して、Kindleのアプリをタップ。
するとウィジェットのサイズと形を選べます。
さっきお見せしたホーム画面のウィジェットは左、もっと大きい方がよければ右。
「ウィジェットを選ぶ」を選択すれば、選んだウジェットがホーム画面に追加されます。
これのいいところは、2つ。
1つは、直近まで読んでいた本にすぐにアクセスできるところ。
タップするだけで前回の最終ページに連れて行ってくれるので、「今この一瞬だけ読める!」みたいなときでもすぐに読書を開始できます。
わたしはたまにものすごくせっかちさんになるので、ファストフード店でコーヒーが出てくるまでのほんの30秒でも本を読んでいることもあります。
もう1つは、常に本が目に入る状態にあること。
せっかちなうえに忘れっぽいわたしは、読書どころか本の存在自体を忘れることもしばしば。
ウィジェットをホーム画面に配置すると、スマホを開くたびに本が目に入るので「そうだ読書しなきゃ!」という気持ちにさせられます。
読書継続の秘訣は「すぐに読める状態にしておくこと」。これに尽きます。
Kindleには「連続読書日数」のカウント機能がある
それからモチベーション維持に一役買っているのが、Kindleの読書日数カウント機能です。
見方としては、ホーム画面の右下にある「その他」から、「読書の詳細情報」をタップ。
そうするとこんな感じで、1年間に読破した本の数と、読書の連続週数・連続日数を見られます。
これは一度表示するとホーム画面にも表示されるようになるので、毎回「その他」に飛ぶ必要はありません。
私の場合は2024年に入ってから2冊読破していて、1月4日から2週間ほど毎日読書できていたにもかかわらず、1月21日にすっかり忘れて日数がリセットされたことがわかります(恥)。
読書管理アプリの類は世の中にたくさんありますが、Kindleは本を開いて読むだけで勝手にカウントしてくれて楽ちんです。
しかも自分が読んだ回数が可視化されるので、「連続記録を絶やさないぞ!」というモチベーションにもつながります。
読む本をまとめて買うのはおすすめしない
まこなり社長の動画の中で、「1年で12冊読むと決めたら、今すぐ12冊読む本をぽちりましょう!」というものがあったのですが、わたし個人としてはあまりおすすめしていません。
理由はいくつかあるのですが、1番大きな理由としては「読みたい本がその時で変わるから」があります。
読みたい本もそうですが、必要な情報も、1カ月単位どころか毎日変わっているわけじゃないですか。
成功したビジネスマンがこぞって読んでいる「良書」を読みまくることが目的であればまとめ買いもいいんでしょうが、わたしの場合は目下自分のビジネスに生かしたり、自分の人生観を見直したりするために本を読んでいます。
1冊読めば自分の価値観も、次にやるべきことも変わります。それをまとめ買いによって縛ってしまうのは、すごくもったいないと感じました。
あとはただ単に、その時に読みたい本でないと気が乗らないというのもありますが。
「明日のお昼は天丼ですよ!」と言われて、その時はうれしいかもしれませんが、明日になったらさっぱりしたおそばを食べたくなっているかもしれない。
それでは天丼にも失礼なので(?)、1冊読み終わった段階で次の1冊を決めるようにしています。
ただこの辺に関しては読書の目的などによっても変わってくるので、その都度買うのか買いだめするのか、ご自身のあった方法を選ぶといいと思います。
最初は「開くだけ」でいい
Kindleの使い方とかウィジェットの設定方法とかいろいろとお伝えしましたが、読書を習慣化するには、まずは「とりあえず開くだけ」をやってみて欲しいです。
11分とか読まなくていいです。
とりあえず「開くだけ」。
そうすると結構不思議なもので、意外と読み進めちゃうんですよね。
前回中途半端なところで終わってたら、「何の話してたっけ?」って少し前に戻って読む。ちょっと読んでみたら次が気になって、自然と読み進められる、そんなイメージ。
習慣化が難しく感じられるのは、なによりこの「だけでいい」という考え方を知らないからです。
開くだけでOK。あとは気が乗れば読めばいい、それくらいの気持ちが大事だったりします。
それから、もし読んでいて「何度目を通してもいまいち」と感じる本があったら、思い切って読むのをやめて、ほかの本を手にする勇気も必要です。
もったいないとか、内容を理解できないのは自分が未熟だからとか、そんなことも考えなくていいです。
読むべきタイミングが今じゃなかっただけで、そのうち時が来ますから。
今読みたい本を読みましょう。
ただ「本を開くだけでいいんだよ」ということを伝えたかっただけなんですが、なんだかいつの間にかライフハック記事みたいになってしまいました。
少しでもお役に立てたでしょうか。
ちなみにわたしが今読んでいるのはこちら。
行動経済学という、心理学と経済学を掛け合わせたような分野の本を読んでいます。
SEOライターとして活動している身としては、消費者がとる行動に、どのような心理的・環境的バイアスがかかっているのかを理解しておきたいという気持ちから選んだ本です。
これまではライター1本でしたが、2024年はもっと自分のサービスを広めたり、新しいサービス提供に挑戦したりしたいので、毎日少しずつ読み進めて蓄積したいなと思っています。
みなさんも思い思いの本を(iPhoneを)片手に、一緒に充実した2024年を作っていきましょうね。
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