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全日本最速店長日記⑨

【2017年度実業団レース参戦】


2017年度に入りシクロクロス、ヒルクライム、タイムトライアルときて今度は実業団ロードレースに参戦してきました。
選んだレースはJBCF【那須ロードレース】。

今年の実業団レースは初めてなので、今後のビッグレースに備えて勝負勘を呼び起こす為にも、最後まで残り表彰台は上がりたい。
意気込んで会場へと乗り込みました!

●那須ロードレース

那須ロードレースE1クラスは7.1kmのコースを6周する42.6kmのレースです。およそ1時間で走り抜ける計算です。カテゴリーが上がるにつれ距離が増えていきます。この日のE1の出走人数は111名でした。

スタート前、2周試走をしておきレースの流れを予測します。1周の中で坂が2箇所、それ以外はほぼ平らと下りのコースレイアウトでした。中盤で7%300mの坂とゴールラインに向け3%1.6km。最後が登りゴールですが、加減速がほぼ無い簡単なコースなので集団はあまり崩れなさそうです。まあまあ得意そうなコースなので、表彰台に乗る気満々で出走しました。

1周目の長い上りで先頭付近で少しペースアップしてみます。しかし集団は100名ぐらいのまま、2周目3周目と走り集団の大きさとペースをみて逃げは難しいと感じました。最後のスプリント勝負になることを前提に、先頭付近で脚を温存する走りに切り替えようとした矢先の出来事でした。

●トラブル発生

60km/hぐらい出る下り坂で斜め右後ろを走る選手のバイクと接触、私のバイクのリアディレイラーハンガーが曲がり、派手な音を立ててホイールに巻き込まれストップを余儀なくされました。危ないところでしたが、私も他の選手も巻き込まずに済んだのは幸いでした。
バイクを降りて状態を確認してみるとリアディレイラーが明後日の方向に曲がり、ひと目で「これはもう無理」という感じ。後方サポートのマビックカーも私がパンクやホイールトラブルではないのを確認すると集団を追って去っていきました。
押して戻るにもゴールラインは遠いのでどうしようか途方に暮れていると、ダメ元でリアディレイラーを元の位置方向に曲げ直してみました。するとホイールが何とか回るようになり、ギアを選べば走れそうです。プーリーが若干ゴリゴリいいますが、ホイールの振れも許容範囲です。Di2を手元で変速調整しながらゆっくりと走り出します。ロスタイムはおよそ3,4分。そのままその周のゴールラインまで帰ってこれました。

「せっかく走れるようになったし、レースを降ろされていないならリタイヤする選択肢は無いよな」愛車のカレラ・エラクルに後押しされている気がして、そのまま残り2周を慎重にギアチェンジしながら、全開単独走で集団を追いました。

結果は先頭から5分41秒遅れ、84位でした。トラブル発生後の単独走行中に7/1、7/2開催の西日本ロードレースへの出走を決めました。リベンジです。


●西日本ロード開催地、広島へ

参加を決めてから時間が無かったので、航空券は高くつきましたが仕方ありません…空港の周りの広島県立中央公園の周回コースで2日間に渡り行われる【西日本ロードレースday1、day2】に参戦してきました。

前日までの雨が影響し両日とも非常に蒸し暑いレースになり、熱中症対策で途中補給が認められるほどでした。暑さは苦手なので、ちょっと不安要素が残ります。

E1クラスは一日目61.5km、二日目49.2kmとそれぞれ大体1時間半ほどのレースになります。補給にジェルや攣り対策サプリ等を少しポケットに入れて、出走しました。

ここのコースは、ジェットコースターのような曲がりくねった下りと厳しい3段坂があるとても面白いコースです。色々な箇所に仕掛けどころがあり、走っていても毎回苦しい楽しい思いが出来ます。

いざ出走してみると、脚が重いのか、周り選手が強いのか、結構ギリギリで着いていける感じです。時折前に出ますが、防戦一方のレース展開で最後のスプリント勝負に持ち込みます。
結果は一日目5位入賞、二日目6位入賞。
何とか目標達成しました。西日本ロードレースE1クラスで10位以内に入ると来年の全日本選手権の出場権も得られるので、それも獲得できました!

今回の那須ロードレースでは、機材の意外な性能に助けられ完走できました。リアエンドハンガーが硬すぎず、軟らかすぎず丁度良い硬度だったので、90°近く変形してもちぎれたり折れたりせずに、また直して走り出せたのだと思います。
この部分は大抵アルミ合金でできているのですが、各メーカー形や硬さが違います。こういう細かい部分に設計者の気遣いを感じられると嬉しくなりますね。自転車の構造はシンプルですが、まだまだ奥深いです。

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