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神経システムについて

私たちは、熱い寒い、痛い気持ち良いなど、感覚的なものは神経を伝わって受け取っています。

しかし!実はこの情報は全て正しいわけではなく、ミスが起こることもあります!

例えば、地面が1°傾いていて、それに気づかずに平坦な道だと思い、いつも通り歩いていたらふくらはぎを使いすぎて疲れる。

というようなことです。

地面が1°傾いているのであれば、足関節も多少背屈します。

本来であればその情報を察知し、正しく伝えるべきところですが神経システムのミスマッチが起きていて、これを感じ取ることができずに筋緊張などを引き起こします。

また、正しい情報を受け取れないということは、不安感や交感神経優位につながり、過緊張やパフォーマンスが低下することあります。




緊張=保護

良い例として、道の白線の上だけを歩く時、普通にその上だけを歩けますよね?

でもそれがビルの屋上の落ちたら死ぬというような状況だった場合、同じように歩けますか?

相当肝が座ってる人でなければ不可能だと思います(笑)

これが緊張=保護という証拠です。

我々は、本来の状態と相違した情報を受け取ると不安感を覚えます。

これはメンタル的な部分でも外部的要因でも言えることです。

本来、道の上の白線であれば平気で歩けるのに、ビルの屋上で落ちたら死ぬというメンタル的問題や高所という視覚情報から、不安感やストレスを覚えます。

すると人間は自分の身を守ろうと保護モードに入ります。

これが本来発揮しなくて良い場面で無駄な筋肉が使われてしまい、パフォーマンスの低下につながります。



神経システムの本来の反応

体内、体外の変化を感じ取り、結果を予測し反応することが本来の神経システムの反応です。

例えば、前に体重を乗せていくと倒れると予想し、それに反応して後ろに重心を持っていく。といったようなイメージです。

これが、感覚の欠如やミスマッチによってそういった情報が感じ取れなくなると、防御反応が無意識下によって起きてしまいます。

神経システムというのは機能しているかしていないかの0か100ではなく、100まである感覚受容器の何割くらいが使えているかというようなイメージになります。

その感覚受容器がフルで使えていないと防御反応が起き、パフォーマンスが低下します。

ですので、しっかりと足の裏で地面を感じ取れていればバランスはしっかりと撮ることができます。

これが、もしかすると地面がぬかるんでいるのではないかという予想や、足の感覚情報が乏しい人は、脳が勝手にリミッターをかけて防御反応を起こします。

そして無意識のうちにパフォーマンスを存分に発揮できなくなります。





筋出力を決める要因

体が有するエネルギー吸収機能が反映された結果だと言われています。

わかりやすくいうと

ヒールストライク時にその衝撃を吸収できる能力(腱や靭帯含む)があると判断できないと、ゆっくり歩くように筋を緊張させたり痛みを誘発させたりします。

簡単にいうと防御反応のようなものです。

脳が自分にはこの能力がない。この衝撃には骨が耐えられない。と勝手に認識しているとこのように体を守るための反応がとられます。

これは構造的にエラーが起きていて痛みを感じてできない!

と思うのではなく、脳の思い込みでできないと判断して、痛みや緊張が発生するということです。

ですので、これが原因でパフォーマンスが低いのに、緊張しているからといってリリースやトレーニングを行ってもあまり効果的ではないと言えます。

むしろここでトレーニングをしてしまうと、火に油を注いでいる状態でさらに緊張させてしまうことになります。

この緊張は記憶とも関わりがあります。

過去に一度ぎっくり腰になったことがあるような人は、ものを持つ時にその記憶が蘇り、筋緊張してしまうこともあります。

このように筋緊張した状態でトレーニングをすることは、かえってフォームが崩れたり、怪我を招いたりする恐れがあります。

ですのでそのような人に対しては、また別の角度からのアプローチが大切になってきます。


その緊張を解くためには、自分はできるんだという認識をさせることが重要になります。







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