１０月７日から始まったハマスvsイスラエルの戦争。連日報道されている通り大勢の方がお亡くなりになり、痛みと混乱のなかにいる方々も大勢いるという。人質の方たちも。お亡くなりになった方たちのご冥福をお祈りします。人質の方たちが早期に解放され、ご遺族をはじめ痛みを抱えておられる方たちの痛みが癒えていきますように願っています。

　ちょっと前に『日本とユダヤの古代史＆世界史』の感想文を書いていて、現在のイスラエルを知ろうと思って検索をかけたのだけれど、私ではロクな情報を得られなかった。そのうちに、こういう状況になり、なんだかすごく遠い出来事、幕がかかったような感覚の中にいる、というのが正直なところ、だ。「世界が平和になりますように」という祈りとともにいることを心がけてはいるのだけど。歴史を勉強しはじめても、現在のことを知るのは、また別のことなんだな、とすごく実感した。
　その理由のひとつは、パレスチナとイスラエルの戦争の歴史について調べるのを「ややこしそう」と避けてしまったことだと思う。戦争を学ぶことは苦しいことのように思ってしまう。マインドに振り回されているなぁ＞自分。

　仲川光🎈さんが、すごくわかりやすくイスラエル・パレスチナ問題をまとめてくださっている。

　
　現在のイスラエルの人々の状況と、イスラエルの若い人のホンネをKai Tubeのカイさんが教えてくれている。
　カイさんは日本とイスラエルのハーフで、イスラエルでの軍経験もあるという。小学校と大学は日本、中高はイスラエルで。普段は観光のお仕事などをされているそうだ。だけど、２５歳でこれだけ冷静に状況を話せるのはすごいと思う。ご友人も何人も今回のテロに巻き込まれているし、予備役の人たちが軍務に復帰しているという。シェルターの様子も生々しい。
　カイさんの動画から伝わってくるのは、これはイスラエルvsテロ組織の戦いであって、イスラエルvsパレスチナではないし、ユダヤ人vsアラブ人でもユダヤ教vsイスラム教でもユダヤ教vsキリスト教でもない、ということ。それから憎しみの連鎖では戦争は終わらせることはできないこと。戦争ビジネスについて、それから、現在のイスラエルとアラブ諸国との関係性についても語っている。

　テロリストによる「かわいそうな自分たち」プロパガンダ。それによって大金が動く現実。「かわいそうビジネス」だよ。ん？それってどこかで聞いたことが？？暇空茜氏のいう「何かグループ」も、そういうプロパガンダを言っていなかったっけ？ゆりこを通して大金が動くことも、どこか似ていない？？
　私が陰謀論に染まっているのかな？？

　カイさんによると現政権は人気がない、という。イスラエルの右派は宗教人が牛耳っている。現政権は右派だ。宗教人は軍には行かない。徴兵されないのかな？軍に行かないある種の特権を持つ人が、軍を指揮して戦争を遂行する。そこに分断が生じている。それから宗教による極端な生活に対する制限。これも現代イスラエル人や、それからアラブ人にも人気がないらしい。

　茂木センセーの解説。わかりやすい。茂木センセーによると、イスラエルのネタニヤフ政権は右派と組んだ。イスラエルの右派は「パレスチナの土地もみんなイスラエルのものだ」という主張とのこと。これじゃ潜在的に戦争を望んでいるも同然だ。エジプトからの「近々何かあるみたいだから気をつけて」という警告をネタニヤフは無視したという。サウジと国交正常化するこのタイミングで大規模なテロ行為。

　アラブ専門家、飯山陽氏のチャンネル。
彼女がいう高橋和夫氏の主張が、「かわいそうビジネス」そのものなんですよ。

　イスラエルは情報は取れていたが、それを分析する力が落ちてきていたのではないか。それってカイさんが言っていた「イスラエルの弱さ」の一部ってことかな？それともネタニヤフやその周辺がわざと分析をサボったのか。世界中を巻き込んでいる。

　日本人は憎しみの連鎖を断ち許しを選んだ。それは確かに素晴らしいことだ。だけど…同時に日本の将来の幸せを願って戦った先人にありがとうございましたと言えない状況を作ってしまった。将来の危険の芽をつむための手段と思考力まで放棄してしまったように見える。私たちは、あるいは私は、何を選び直していくんだろう？あるいは何を選択していくんだろう？