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「お粥」夕方からはお米は食べなくてよい?!

こんにちは 「漢方薬局ロチュス」の薬剤師で、国際中医師、そして中医未病セラピスト®の栗山純子です。

今日はお粥の話をしたいと思います。

最近は、様々なお粥のレトルト商品などを見かけることが多くなってきたように思います。薬膳粥も見かけますね。

皆さんは、お粥をどんな時に召し上がりますか?病気をした時や食欲がない時に食べる、という風に答える方が多いかもしれませんね。中医学では、人間のからだは、きれいな空気と食べ物でできていると考えます。
食べ物として一番大事なのは、元気の気を補うことのできる米類や雑穀などだと考えます。普通のお米、一般にウルチ米と呼ばれる皆さんが普段食べているお米は、からだを温めも冷ましもしない「平(へい)」の性質を持ち、身心のバランスを整える働きがあります。一方、餅などとして食べるもち米はからだを温める働きを持っています。

粥とは、米類、雑穀類、豆類、芋類などを多めの水でやわらかく煮た料理のことをいいます。米の上澄みは重湯といいます。粥を煮ると、米のでんぷんが充分に糊のように糊化して、栄養分が溶け出して、胃腸に消化しやすくなります。米の粥は、古い時代から注目されており、食材としてだけでなく薬と同様に考えられたり、漢方薬を服用後に利用されてきた歴史もあります。

私は、普段薬局で中医相談をお受けするときに、食事についても必ずアドバイスいたします。

その際に、朝と昼は、元気の気を補うお米をしっかり食べてください。からだを休める時間帯に入る夕方からは、元気を補うお米は食べなくてよいのですよ。と、お話しますと、皆さんとても驚かれて、「夕方に食事をしない!そんな生活はできないですよ!」と最初はおっしゃいます。

「それでは、夕食に食べてもよいものを作ってください!」という皆さんの要望が多くなってきたので、薬膳ごはんシリーズのひとつとして、簡単に温めて食べられるレトルトの夜の安心小麦のお粥を作りました。

ご好評につき追加発注中です。
感謝の気持ちを込めて、在庫分を45%OFFで販売します。

※賞味期限
夜の安心 小麦おかゆ:2019年11月
朝昼に気を補う 有機玄米のおかゆ:2019年9月

中医学でいう五臓の心(しん)を静めて養う小麦と、水に浮かべると浮く麦の浮小麦の2種類の小麦に、身心の熱を除いて、腸を整える大麦本来の風味を持つ丸麦を加え、気や血を補うナツメも加えました。有名な漢方処方にも甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)という精神を安定させる処方があります。それをお粥に応用し、製品化しました。ほんのりナツメの甘みがやさしい小麦と丸麦のお粥です。

もうひとつの薬膳ごはんシリーズとして、朝昼に気を補う 有機玄米のお粥も作りました。コシヒカリの有機玄米に、中医学でいう五臓の脾・肺・腎の気を補うヤマイモと、気が漏れ出ない作用が期待できるオニバスの実を加えました。オニバスの香りがほのかに香る満足感のあるお粥です。

ところで、最近未病という言葉を耳にすることが多くなっていませんか?

未病とは、中医学では大事な考えで、「そのまま放置していればゆくゆくは病気になる状態」をいいます。食事や生活習慣を見直し、身心のバランスを整えて、未病を治す(みびょうをなおす)、すなわち未病を治す(みびょうをちす)ことが、健康長寿につながると考えます。

中医学では、太陽は「陽」、月は「陰」と考えます。太陽が出ている時間帯・すなわち陽が支配する朝と昼は、気を補うお米などを食べて元気に活動しましょう。また月がでている時間帯・すなわち陰が支配する夕方からは、小麦などを少量食べ、内臓を休ませ身心を静めることが大事になります。

食材の効能も十分に抽出されているお粥は、消化力や咀嚼力が弱っている高齢者や治療中の方・病気の後の養生食として、また小さなお子さんなどあらゆる年齢の方に毎日積極的に取り入れていただきたいと思います。また低カロリーで満足感を得られて、ダイエットや生活習慣病の予防にもお勧めいたします。朝昼に気を補う有機玄米のお粥も、夜の安心小麦のお粥も、どちらも手軽に温めて食べられるレトルト粥です。塩分も入っていませんから、治療中の方にも安心して召し上がっていただけます。
プレゼントにも喜ばれますよ。

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