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内示は突然に

この春、突然の人事異動により、2年半ほど勤めた職場を離れることになった。内示が出たのは3月末のこと。4月1日には新しい職場に入ることが決まっていたので、わずか1週間弱で引き継ぎや“身辺整理”をすることになった。

私は、新卒で大阪府内の学習塾に入社したものの、環境に適応できずに、3ヶ月余りで退職した。いわば、短期離職経験者である。社会人としての経験がほとんどない中で、今の会社に「拾っていただいた」と言っても、過言ではない。

昨年、入社からちょうど2年が経った。ようやく社内の人間関係も親密になった。それに、淡々と仕事をこなせるようになってきた。また、社外の方々にも顔を覚えていただけるようになった。心穏やかに仕事をすることができる環境が整ってきた。

だが、異動することになった。「まさか自分が」という気持ちが大きかった。どうしてこうなったのか知りたい気も少しするが、無駄な詮索はしないことにした。常識的に考えれば、会社の経営方針に基づく決定なのだろう。それ以上でもそれ以下でもない。

私自身大変ショックだったが、同じ職場の方々も驚いていた。私は職場では最年少であったということもあり、よく可愛がっていただいた。そんな、ぬくもりのある職場を離れるのは、悲しいというほかなかった。そして「この職場の未来に自分はいない」という現実に困惑した。

悲しかったり寂しかったりしたが、皆さんが応援くださった。急きょ、送別会を開いていただいたし、プレゼントもいただいた。2年前にはこんなことをしていただけるような人間になっているとは思いもよらなかった。

4月1日、新しい職場に転入した。仕事内容は大きく変わらないが、ゼロからのスタートである。うまくやっていけるかどうか不安で仕方がなかった。そうはいっても、なんとかなるのだと思うしかないのである。

今、異動から3週間ほど経った。年上の後輩ができて、彼に仕事を教えながら自分も新しい環境で仕事をしていかなければならない。改めて文字に起こしてみるとやや大変なことなのかもしれないが、そこは淡々とやっていきたい。

「心穏やかに生きる」というのが、私の2021年度のモットーであったが、新たに「淡々と仕事をこなす」を加えたい。どうしようもないことはどうしようもないので、そういう余計なことは考えず、手を動かす。それくらいの心持ちでやっていきたい。前途は多難であるが、応援してくれている皆さんのためにも、一歩ずつ前へ進みたい。

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