新年度が始まり、職場の人員配置や業務体制が変わり、それに伴って仕事上の人間関係も変化している。これまで、さまざまな状況の変化に対応すべく、努力してきたつもりである。約4年間社会人生活において、職務経験を積み重ねる中で、幾度となく訪れるイレギュラーな状況も、徐々にうまく乗り越えることができ、自信につながっていることも確かである（正直面倒くさいとは思いながら）。

ただ、できることならば、平穏に日々を過ごしたい。これが、私個人として重要視したい価値観である。今はそれとは程遠い状況にあるから、そういう自分自身の考えであるはずのことも、すっかり忘れてしまっていた。こうして文章にしたためることで、ようやく自分が大切にしている価値について思い出すことができた。

平穏に生きるためには、ただひたすら何もせずに生きていけばよいというものではない。現実的にそうすることができるのであればしたいが、そういう甘い話はない。何より、お金の心配をしなくて済むようにしなければならない。そのためには、一般的には、仕事をしてお金を稼がなければならない。

今は、日々の生活を回していくためにお金を稼いでいる状態である。長い人生をできるだけ良い状態で過ごしていくためには、次のステップに進む必要がある。日銭を稼いでいるだけでは、好きなことに使うためのお金は増えない。自分のしたいことができないようでは、心穏やかではいられない。

そういう結論に達したわけだが、次の道がはっきり決まっているわけではない。当然、迷いが生じている。個人の価値観を貫き通すということは、それと相いれないものとの関係性についても、ある程度見切りをつけなければならない（たとえば、退職する。転職を機に、引っ越しする。など）。だが、それは問答無用でできるほど簡単なものではない。どうしても、しがらみというものは存在する。

自分が一番大切にしている価値観を優先するためには、何らかの犠牲を払う必要がある。しがらみを断ち切るというのは、痛みを伴うが、どこかで必要なことだろう。このような迷いの中で、自分が大切にしている価値観を見失わず、自らの「幸福」を追求する道を模索していきたい。