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Fight Club 22.11.27

監督_ David Fincher
出演_ Edward Norton / Brad Pitt / Helena Bonham Carter
公開_1999年
Wikipedia 

ミスリードを多く誘い、裏の裏をかく様で何も感触が無い、そんな映画でした。

※ネタバレを多く含みます。あらすじ+感想

主人公の語りから物語が進んでいく形式だったのが、まず1番のミスリードだったんだなと思った、自分は映画を見る時はあらすじも何もあまり見ないで見てしまうタイプなので、より作品に騙された感じがする。

北欧家具を集めるているシーンで、在り来りでよくある生活風景なのに何かくだらないという、後にも続く主人公の空気感がここの場面で既にあったように感じて面白かった。

主人公が、自分の抱える“不眠症”よりも重い症状を持つ、睾丸ガンの患者が集う集会に参加し、話を聞き、生死を脅かされない傍観者として涙を流し、眠れるようになるのがちょっと底辺の片鱗じゃない?って思うし、黙ってれば重い病気だと思われるって言っててそういうとこだぞ!の気持ちになった。
話に感極まって泣いてるしそれで眠れるようになってるで、元々病は病だし道徳的にギリセーフ、なの…?
そこで同じく出会った“女性”のマーラ、タバコを吸い足を組み、主人公と同じく傍観している彼女の存在が自分自身を責め立てるような気がしてまた不眠症になってしまう。このマーラを演じるのがヘレナ・ボナム・カーター。本当に彼女のこういう役柄はハマり役で魅力的。

不眠の原因は主人公の仕事で世界各国を飛行機で飛び回ることもあるんだろうなと思った。
この時間の無駄と、ホテルや飛行機内でのおあつらえの1回限りのサービスを説いているシーンは良く心に残った。
その中でその1回限りの友人となる、隣の席の派手なスーツに派手なサングラスを着た、同じ形のバッグを持つ男のタイラーと出会う。

この“同じ形のカバン”というのが後々の伏線だったなんて〜!!!
あの飛行機の時点で別人だったのは、次の主人公のマンションのシーンで明確だし、どこから、いつから入れ替わっていたのか…

タイラーも一門ナシになった主人公の突然の電話に快くバーに連れてってくれて、バーでの話も賢いし、泊めて欲しいならちゃんと言えよってとこ、え〜!言わせられちゃうの〜🥹🥹🥹♡って興奮しました。いきなりオタクが現れてビックリ!

バーの駐車場で俺を殴れと言ってきて、なんで?だったけどそういう人ってカリスマ性があって面白くてついて行きたくなるからわかるよなあ〜…(?)

そこからファイトクラブが発足して男たちの指示を得て、バーの地下で日々のストレスを発散し眠りにつく…順風満帆だと思われたのに…ファイトクラブ中毒になって仕事の上司にも強気になってしまうの、今思えば境が分からない感じなのかもしれないね…
出勤しなくても良いように仕事の取り付けを上司の部屋でするシーン、自分で自分を殴って血塗れにして警備員に見せつけて約束取り付けルンルンで職場を後にするの、やりたすぎんだろ〜!絶対やるな〜!

信者を各国で集めて周りを固めて秘密裏に計画を進めているタイラーも、マーラに俺の話はするなと言ったのも、タイラー怖すぎるし主人公が可哀想って気がめちゃくちゃする、変わろうとしすぎちゃったね…

ファイトクラブの奴らに宿題と称して、最初は喧嘩を吹っ掛けてお前らが負ける、という司令、でも次は過激に、その次はもっと…って犯罪に手を染めさせているタイラーもタイラーだけど、そこでおかしい!通報しよう!やめよう!みたいにならないファイトクラブの方々も虜になって中毒だったのかな、私には考えられないけどそういう人達もいるんだもんね、きっと

睾丸クラブ()で知り合ったボブもクラブの会員で、だいぶ仲良さそうだったのに、警官に打たれて死んでしまって…
主人公も今まで一緒に、そこまで乗り気では無かったけど犯罪してたのに、そこでようやくタイラーのしている事が間違ってることに気づいてタイラーを止めようと奔走する、既にタイラーは居なくなっててマーラにも「タイラーはここには居ない」と継げていたし、ここから急速に視聴者をザワザワさせる展開へ繋がるんですよね〜!

マーラにホテルで電話するシーンでめちゃくちゃ鳥肌たった、主人公が自分の名前がタイラーだと知って、そんな、お前ら…え?って見てるこっちもなりました。勝手に主人公のタイラーへの重い強すぎじゃんって思いながら見てたのにそんなレベルじゃなかった、同一じゃん
公的な書面とかで気づかなかったのかな、タイラーって書くでしょ、何かしら。そんなこと言ったら全てが終わりになってしまうんですけど…

どこにでもタイラーの手先がいるのどんだけタイラー手回してたんだよ、ルールを沢山作って信者を信者らしくさせてたのも理由の一つなんだろうけど主人公に見破られ内容にってのもあるんだろうね
マーラをビルに連れてったのもきっとタイラーの手先だったんだろうし、、、いや居すぎだろ

自分で自分を打ってタイラーを消滅させた主人公、マーラにぐちゃぐちゃの顔を見られたのにやだ!大丈夫?くらいの反応だったのがめちゃくちゃ笑った、そういうの好き

結局タイラーの計画通り街は破壊され尽くしたけど、最後の主人公は普段通りの主人公らしくはなかった、打たれて死んだ描写があってなお彼は本当に彼なのか…?タイラーも彼であるから、本質は彼なのか…???

だいぶ裏切られて、もう1回見ないと全然分からない作品だと思います。
大どんでん返し系がほんとに大好きだけど、それを調べて作品名出てきても「あ〜これ、最後で裏切られるんだ〜」って意識で映画見ちゃうからその感動が半減してしまうので、だから調べられないんですが、こうやって出会う大どんでん返しの作品は貴重なのでこの感動をしっかりと覚えておきたいと思います…

でも普通に難しかったからもう1回見て良さを満喫します!

ブラピがホットな男すぎるぜ〜😅‼️

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