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映画は字幕、吹き替え、どっちで観てるのか?…と映画配給会社の人にご提案w


結論から言えば、
どっちでもいいや。観たい人がセレクトすればいいんじゃね?
になるのが個人的な意見


映画にハマるきっかけ

これはVHS。家にあったのはベータ。VHSとベータの戦い…は別のお話し…

映画を初めてTVで観たのは7歳のとき
父親がビデオデッキを買ってTVでOAされている映画を録画したものを見せてもらったのが最初。
作品は「カサンドラ・クロス
リチャード・ハリス、バート・ランカスター、ソフィア・ローレンらが出ていて、誰もが知る名作ではないかもしれないが、多くの人が面白い!と太鼓判を押す作品のひとつ。

2時間を超えた作品だが、最後まで微動だにせずテレビの前で観たのを覚えている。もちろん吹替版で、外国人が日本語を話しているのが不思議に思ったもの。

その後、父親が録画しているビデオテープを通して名作と言われている映画を観たもの
「風と共に去りぬ」「夕陽のガンマン」「シェーン」「七人の侍」「生きる」「ジョーズ」「ディア・ハンター」
などなど

ただ、観ていて理由がわからなかった「時計じかけのオレンジ」や「ゴッドファーザー」。先述の「風と共に去りぬ」を観て面白さを感じたのはそれから10年以上経ってからだ。

ほどなく、外国人が日本語を喋ってるのではなく、吹き替えであることを知る。だがTVでOAされる映画は実質吹替版だけなので、それで十分満足をしていた。


初めての映画館

どうしても映画館で映画を観たい!ゆえに小銭稼ぎをした過去…

小学校5年生になり「スターウォーズ Ep5 帝国の逆襲」が上映されることを知る。学研の科学と学習シリーズ「5年の学習」内の映画紹介ページで紹介をされていたのだ。すでに「Ep4」をテレビで観ていた自分としては、映画館で観るということに興味を抱くが小学校5年生が、一人で映画館に行くことはご法度。しかも自宅からは15km離れたところにしか上映している映画館はない。

当時は
1番館(全国ロードショーに合わせて上映する映画館)と
2番館(公開から2週~数週遅れて映画上映する映画館)
にわかれていて2番館は入場料も安かった。

「どうしもスターウォーズが観たい」気持ちは止められず、親には
「そこの映画館(自宅から4kmほどの2番館)にクラッシャージョウを観に行く」
と嘘を言って映画代金500円だか700円だかをもらって、実際には15km以上離れた1番館に行った。

初めての映画館。大音量、大スクリーン。
外国人が英語を喋り、字幕を見るオドロキと興奮。

しかし子どもの自転車で15km以上の距離は遠かった。片道1時間以上かかってもので、あまりにも遅すぎる帰宅ゆえに父親にゲンコツで殴られたものです。しかし最後まで1番館の映画館に行ったことは騙し通した。

あのとき、どんなに痛いホホの殴られた後よりも、映画館で映画を観た興奮のほうが上回っていたのは間違いない。


子どもなりの映画を見るための努力w

瓶のコーラ。昔は1リットルサイズとかあったのよ 結構な重量でした…

このあたりから、近所の家から瓶コーラの空き瓶なりをもらってスーパーで換金をするなどをして小銭をためだす。(1瓶持っていけば20円とか30円もらえたの)。お金が貯まると映画館に…。
なので春先から夏を超える辺りまでに2本か3本の映画を観られるほどだった。冬になると多くの家庭で瓶コーラの消費がなくなるのでお金は貯まらない。

しかし
「1番館で字幕映画を観る」
のが
「映画館で映画を観ると、大人の仲間入りをした気分になる」
という
短絡的な発想」
のもとに行われていたのは間違いない。


映画を観るための中学生なりの努力…

ハガキ職人…いまとなっては死語? とんねるずのオールナイトニッポンで1回だけ読まれた…

中学生になると、ラジオの映画感想コーナーにハガキを出し、採用されるとステッカーをもらえたり映画館の招待券をもらえるのに応募する「ハガキ職人」としても映画チケットを入手しようとしていた。

その頃はすでに映画オタクの血はでてきており
「TV映画の吹き替えを観るのは幼稚
 映画館で字幕で見てこそ映画マニア」

という間違ったこだわりに染まっていた

それでも水曜~日曜にTVオンエアされるTV映画番組は全てチェック、鑑賞。NHKで上映される名作なども、ビデオ収録していた。
ただ手持ちのビデオテープは3本。3倍モードで録画しても手元に置いておきたい映画があっても消すしかなかった時代。同じ映画を毎日観て、記憶して次のOA映画をみていた時代。

ただTVで観るのは吹替版。
映画マニアになるなら、映画を字幕を観てこそ
と意味もなくそう固辞していた。

高校生になると親がWOWOWに加入。
もう映画が好きなだけ観られる環境になったのとレンタルビデオサービスが一般化してきたので借りられる範囲で借りまくって映画を観ていた。
5年後…社会人になると毎月1万円で1万5000円分借りられるクーポンチケットを購入して映画を観まくって、1ヶ月で1万5000円クーポン残高がゼロになったものです(それくらい映画を片っ端から観ていた)
その頃(16-19歳くらい)に出会う映画を古くからみてる人、いわゆる年配者からはいろいろなことを言われた

「黒澤作品を観ていない奴は、映画を判っていない」
「アラン・ドロンの映画を観たこと無い?お前は映画を判ってない」
「西部戦線異状なし を観たことがない?映画好きなのに?」
「眼下の敵 くらい観てないとだめだよ」
「伊丹十三作品くらい観ておかないと映画を知ってるとは言わない」
「バック・トゥ・ザ・フューチャーが面白かった?あんな幼稚な映画が?」
「映画を母国語(ハリウッド映画なら英語)でみるべき。字幕以外は映画を観たことにはならない」

これらは覚えている一部で、これらを普通に言う人がごまんといた。


大きな転換期…それは突然やってくる

ビバリーヒルズ・コップ……いまでも好きです。下條アトムさん版のBDを待ってます

そんな中、体調が悪く寝込んでいるときに隣の部屋のTVから聞こえてきたのは「日曜洋画劇場」でOAされていた「ビバリーヒルズ・コップ

エディー・マーフィーが演じるアクセル・フォーリーの声を下條アトムさんが担当していたものだ。

聞こえてくる軽快なセリフ。説明口調だけじゃないのに判りやすく、聞き取りやすい言い回し。気づけば映画のラストまで聞き耳を立てて楽しんでいた。

吹き替え映画なんて映画じゃない…と思っていたのに、聞いているだけでこんなにも映画の雰囲気が楽しめて面白く感じる。
体調不良の中思ったのは

「吹き替え映画が映画じゃない…
 洋画映画鑑賞=字幕 というのは大きな間違い」


ということだった。

いままで観ていても上辺で観ていた吹き替え映画を見れば観るほどに…そして吹き替えに関わる作業を知れば知るほど過去の気持ちは消えていく。




吹き替えにも多くの人が関わり、良いものを作ろうとしている

字幕は1秒4文字…といわれてますから……要約が難しい…し大変…


吹き替え担当の声優の努力や頑張り。英語のテイストをいかに日本語に直すか?の翻訳字幕担当の苦労をしれば
「洋画は字幕しか映画じゃない」
といっていた年配者がとても滑稽に思えてきた。

字幕にも吹き替えにもポイントはあるのだ


声優の方々はほんと素晴らしい技術です。

字幕映画の良さは俳優自身の演技力や声色の変化による演技の振り幅を知ることは出来る。
その俳優をより深く知ろうと思えば字幕でみるのがおすすめだろう。
ただし字幕を追いかけるがゆえに、スクリーン全体を見る余裕が少なくなる場合も無いわけではない。


吹き替えは字幕を追いかける忙しさからは開放される。だから俳優の表情による演技などもしっかりと見ることが出来る。スクリーン全体を観て、カメオ出演などの俳優を見つけやすい。
また字幕では要約されてしまう説明も、そのまま知ることも出来る。
(吹き替え脚本家の力量にもよるが…)

字幕、吹き替え
それぞれにメリットもあれば面白さを感じるポイントも違ってくる。

だから
洋画で字幕好きな人が吹き替えを見下すのは間違いだし
吹き替えが字幕好きを拒否するのも間違いなのだ

俳優自身の声を楽しみたいなら字幕で
映画全体を楽しみたいのなら吹き替え
といったように
自分の観たいスタイルで観ればいいだけだと思う

それぞれの映画の楽しみ方は自由
映画を楽しむ
という1点に置いては同じなのだから


結局は吹き替え担当の力量次第?

その一方で、安易な吹き替え担当の配役が目に余る…(あえてこういう)ものは少なくない。
演技ができる、できない…はさておき、話題性やファン層の広さから吹き替え担当に抜擢される(のではないかと思われる)俳優も多い。
それが映画ファンの怒りを買い、批判、批評で悪評とされる場合も少なくない。

ビジネス的な意味合いもある場合もあるだろう
その俳優の経験値のため…という場合もあるだろう
しかしその映画を本当に良い吹替版にするためのセレクトだったのか?という点においては疑問が残る配役になった映画も少なくない。

おしなべてそういった映画は大ヒットをあまりしていないように感じる。
結局はパブリシティ(記事)としてワイドショーなりで取り上げてもらい、少しでも地上波で映像が流れ、その映画のタイトルが流れることに期待している部分のほうが大きいのではないか?と思う作品が多い。

それも大切だ。
ハケンアニメ!でも
「100個試して1個届けば良いほうです」
とプロデューサー行城(演:柄本佑)が言っていたように、いろいろな方法で観客候補者へアプローチすることはとても大切だ。

でもその映画をより良いものに、高い完成度にする…という点においては失敗と言わざるをえないことも無いだろう。





ここからは駄文と蛇足

SNSをどううまく利用するのか?配給会社の方々への提案!?

いま時代、さまざまな映画配給会社がSNSを利用している。
オフィシャルとしての発信としては、無い方が無いと言ってもいいほどだろう。
その一方で、映画を観た人の感想やレビューがいろいろな形で効果を出すこともある。

その多くは著作権や肖像権を無視したスタイルでの発信になっている。実質はほぼほぼ黙認をされている。
映画を観たからには褒める必要はないが、良くない感想を書くにしても書き方、モラル、使う単語などは配慮をするべき時代。

でも、発信者が
「この映画、めっちゃおすすめ」
というよりも
「この映画は全然面白くない」
というワードのほうが観る側の心象に残ってしまうのがいまのネットの問題であり、事実的なところだろう。

フォロワー数の多いインフルエンサーになればなるほど、あからさまな悪口は言うことは少ないが、酷評することで登録者数を増やしているチャンネルがあるのも現実だ。そういうチャンネルほど映画シーンの画像などを無断使用しているこも多くみかける。

いまこそ、映画各種映像やスチールをある程度自由に使うことが出来るシステムを作る時代になっているのではないかとも思うだ。
配給へ個人情報を登録することを条件にするなど、法的な手続きなどは必須だろう。

これをいうと良く言われるのが、
「忖度をして自由な発言ができなくなる」
といわれるのだが、配慮やモラルを守りつつも「作品を低評価」にすることは出来るはずである。
例えば自分が映画紹介をする場合に気をつけているのは

監督や出演者、脚本家、関わったスタッフさんが
「目の前にいても聞いてもらえる、聞いていて不快にならない映画紹介」
にすること。そしてなによりも
その映画の良いところ、見どころ、観て欲しい所を話したい
その中でその作品に
「こういったことを期待する場合は合わない人もいる」
ということを話す
である

ただ映画紹介をする際に公式画像や配役相関の公式情報使えれば
映画紹介がより詳しく、観る側に判りやすくなります。

そもそも、草の根的に映画の面白さや良さを伝えることは、大きなうねりを生み出す可能性を秘めている。
そういった部分(SNS)をうまく利用できれば、映画に触れる人が少しでも増えると思うのだが…。

ということで、映画配給会社の方々!
ぜひ当・映画紹介チャンネルはもちろん
各映画紹介YouTubeチャンネル向けに
各映画のシーン写真の使用許可をいただけるシステムを構築しませんか?
(個人的には身分証の登録制にすべきだと思います)

開設から3年
小さな小さなチャンネルですが映画好きだけは間違いアリません!
(孤狼の血LEVEL2、るろうに剣心 などは配給担当から正式に貸出許可を頂いたものです)

ぜひご検討よろしくお願いいたします!




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