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2023読んだ本(7-9月)

いつも通り、忙しくて本を読む時間をあまり確保できなかった。もう少し、モチベーションを高めていこうと思う。9月は上期末にもかかわらず尻上がりでヨシ。読書の秋に突入、さあたくさん読むぞー

最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術/堀江貴文

読み出したら止まらない。煽る、煽る、煽る。内容も濃く、全てを実践したくなる。全てどころか一部しかできないが。今の私には、ストレスを溜めないための方法論をまずはやるべきかな。面倒な人間関係を捨てて、フレッシュな人間関係を構築しよう。「捨てられたくない」訳はなく、平気なのだから!

天才を殺す凡人/北野唯我

単純化し過ぎているきらいもあるが、読みやすく、分かりやすい。みな凡人であり、秀才であろうとし、天才に憧れるのではないか(たまにある勘違いも含めて)。読者の受け止め方が様々なのが、参考になった。自分の中の、共感性、再現性、創造性を、磨いていきたいな。


シューマンの結婚 語られなかった真実/エイステン(風間美咲訳)

読み切るまでかなり間が空いたが、元弁護士の視点から書かれたバランスの良いシューマン。自分のピアノの先生でありその先生の若い娘と結婚するために、先生と裁判してぶん取るというものすごいことを、冷静に書いている。翻訳に違和感があるものの、シューマンの新たな一面に接することができ、大変興味深かった。酔っ払いはいかん。

「世間」とは何か/阿部謹也

冒頭はともかく万葉集あたりでつまづいて進まずだったが、兼好あたりから面白くなり明治以降は一気読み。金子光晴を深掘りしたいと思った。夏目漱石ももう一度読みたくなった。隠者でいられなくなった今の「世間」で、どう生きるか、どう「世間」の「闊達なありよう」を見出すか。


堀江貴文のChatGPT大全/堀江貴文

扇情的な帯やサブタイトルが目を引くが、まあ面白かった。文章自体の量は少ないがトレンドを抑えるという意味では十分だし、何ならちょっとした活用のヒントも多く掲載されている。肝心のChatGPTは私もほぼ毎日触っているが、更に広がりと可能性を感じた。

ニーチェ/三島憲一

ニーチェの思想を、彼の人生の変遷とともに分かりやすく紐解いた名著。理解が進んだとはいえるが、もっと読み込むべきことが多いなと、感じた。〈認識〉とは、〈力への意志〉とは、超人は是か、〈永遠回帰〉とは。

リヒャルト・シュトラウス 鳴り響く落日/田代櫂

リヒャルト・シュトラウスに対するさまざまな誤解が晴れる名著。田代さん素晴らしい。知らなかったことの多いこと!職人的なかつ内省的な作曲家だったよう。音の多さと派手な創りが目立つが、実はまだまだ解明されていないのかも。とくにオペラの多作には脱帽。まずは「薔薇の騎士」を、見直そう。
妻を愛し家族を愛する作曲職人の、物語。

ウクライナ戦争/小泉悠

「おわりに」でも述べているが解像度が高い。ロシア側の情報を詳細に読み込んだ上でのバランス感は流石。それでも多少西側寄りに感じてしまうのは、私が天邪鬼なだけなのかどうか。火力差や射程など純粋に軍事屋的視点で語られるところはなるほど感あり。なるほど、最新兵器で弾薬庫を狙うのか。

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