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aki先生、インドネシアでスイミングクラブに入る

風邪が治り、ようやく任地スラカルタ市に赴任して4日目。
夕方散歩がてら、宿舎の近くにあるプールに見学に行ってみた。

そこには50mのアウトドアプールがあり、おんぼろでペイントはハゲハゲ、昭和40年代にあった公営プールを思い出す。水しか出ない、でもちゃんと男女別シャワールームや更衣室もあり、数人のお母さんたちがプールサイドで選手コースの子どもたちの練習をみていた。子どもたちは9〜18歳ぐらい。流れるようにだいたい5km位、クロールのインターバル中心に上手に泳ぐ姿を見て、嬉しくなった。パドルもスイミングシュノーケルもフィンも日本と同じように使う。ああ、こうやって、一般開放の終わったあとのトワイライトで彼らは来る日も来る日も泳いで世界を目指すんだ。頭上をしきりと夕暮れ時の燕が飛び交う以外は、日本と何も違わないではないか。

おそるおそる、コーチらしき年配の男性に聞いた。私はマスターズスイマーで、今年のワールドマスターズ九州に参加しました、オープンウォータースイマーです、2年後にシンガポールで開かれる大会にぜひ出場したいと思います、そのために、練習場所を探していました、ベストタイムはこれこれ、15年以上泳いでいます、1日にだいたい2〜3km泳ぎます。こちらに参加させてもらえるでしょうか?

コーチはニッコリ、私もマスターズスイマーですよ😉どうぞどうぞ。お母さんたちもニコニコ、コーチがみんなに私を紹介すると、子どもたちは突然飛び込みでやって来た日本人に興味深々、何年練習しているの?どこに住んでいるの?名前は?男の子も女の子も質問攻めである。

心配だった水質、確かに、口に入るとなんだかしょっぱい気もするけど、いつも泳いでいる日本のプールと透明度はそう変わらないし、底に藻が生えていることもない。これはどうやらいけそうである。端っこのコースを1人で使わせてもらう(といっても、コースロープがない)中に3名、聴覚障害のジュニア選手もいて、さっそく、彼らに手話で「どうぞ」を教わった。

こうして月極会費を現金で払うことにして私は練習場所を確保した。それもアウトドアの50mプールである。2年間大好きな水泳をあきらめかけていたのが、急遽、通販でスイミングパドルとプルブイを探すことに。しかも明るくて人懐っこい仲間たちが熱烈歓迎してくれる。中学生は私と写真を撮りたがり、なかなか帰れない。

私はどこまでもラッキーである。暑かった今日、泳いだあとは体表はサッパリして、そして久しぶりポカポカ身体が芯から燃焼している。こうやってコンディショニングをして、いい仕事ができそうである。


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