プリセプターがいるから安心ではない
看護師の世界ではプリセプター制度と言って、3年目くらいの先輩が新人看護師に付き、教育や悩み相談など対応してくれる制度があります。
一見とても良い制度にも見えますが、現実はいかがでしょうか。
相性が合わず互いにストレスを溜めているペアを見たこともありますし、それが原因で休職、退職にいたる新人看護師もいます。
プリセプター制度のメリット
新人側のメリットとしては、比較的年次が近い先輩からの指導を受けられるため、新人の気持ちを理解してもらえやすいとか、ちょっとしたことを聞きやすいとか、悩みを打ち明けやすいとか、そういったことが挙げられます。
教える側のメリットは、教える作業を通じて、改めて知識や技術がブラッシュアップされる、教育力が身につくなどが挙げられます。
プリセプター制度のデメリット
新人側のデメリットは、あえて検索して出てきたものを貼りますが、
・プリセプティは教育担当者を選べない。相性の悪いプリセプターに当たった場合、人間関係がストレスになり、仕事や職場が嫌になるケースがある。
・プリセプターの実務能力や指導力が足りていない場合も、プリセプティ側の精神的な負担につながる。
これを読んだ時、まさにコレと思い当たる場面がありつつ、新人さんにも3年目くらいのスタッフにもどんな相手でも対応してねと頼むのは酷だよねと思いました。
私の新人時代
今私が、10年目であり(たぶん笑)、管理職をするようになりましたが、今でこそいろんな人がいる、いろんなバックグラウンドがある、指導者側も完璧じゃないといった理解が、腑に落ちちゃってますが、自分が新人〜3年目のころは、頭で理解は出来ても、こう教えられたのに!とか、今忙しいのに!とか、不満を感じ、顔に出たり態度に出たり。そう上手く立ち回ることなんてできてはいませんでした。
そしてなかなか捻くれていた新人時代の私は、悩んだことはプリセプターに相談しようなんて考えず、相談したところで何も解決はしないだろうし、何でも話すもんじゃないと殻にこもっていました。
書いていて、こんな新人を対応するなんて本当に大変でしょうし、やっぱり酷だなと思います。
実際にどうするのがよいのか
私もコレだという答えは持ち合わせてはいませんが、今やってみていることとしては、
プリセプター制度は活用しつつも、新人教育を任せたからねというスタンスではなく、あくまでもスタッフ皆で一緒に成長する仲間である意識付けを行うことと、
部署の管理者として適宜プリセプターのフォロー、新人さんのフォローを行うことです。フォローの具体的な形としては、社内SNSでの相談のやり取りや、直接面談のような形で相談にのるなど。
内容に関してはおそらく相手によってかなり違いがあるかなと思いますが、傾向としては互いの認知の歪みによるすれ違いはよく起きている印象があるので、程度によっては認知行動療法を取り入れてみるのも良いかもしれません。
ただ、実際ここまで対応できるほど管理職の時間はない所も多い気がします。この時間を捻出する方法もコレをすればすぐ時間はできるっていうほど簡単でもなく・・・
でも何も手立てがないわけではないので、そんな内容も今後書けたらと思います。
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