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【発達障害】ASDを支えるとなりやすい?"カサンドラ症候群"

こんばんは、7年前に幻聴が聞こえたことのあるコンサータを再び処方されることになり怯えているonemuです。
今回のテーマは、"カサンドラ症候群"です。以前書いたこちらの記事↓でも軽く触れましたが、ASDを持つ方の周り、特に関係の濃いパートナーや家族に起こりやすいのがカサンドラ症候群(*この記事では以下カサンドラと省略します)です。

わたしの実体験として、高校2年のときに付き合ったASD彼氏の話をします。わたしと彼がいたのは毎年東大、京大、もしくは医学部に何人入れるかと競って、合格者の名前を木札に書いて毎年張り出しているような進学校でした(ただし地方のど田舎なので教師陣はしょぼい)。
そこでわたしはある運動部に入っていたのですが、そこにいたのが同じ学年の彼でした。
わたしは相貌失認があるのでひとの顔を覚えることにとても時間がかかります。ただの部活仲間という、大して何にもない1年半を経て、なぜだかお互い好意を抱き?高2の夏休みから付き合うことになったのでした。

今思えばその彼に限らず、わたしのいたその高校は頭がいい代わりに個性豊かな面々で、ASDっぽさ、いわゆる天才肌や特定の分野に詳しいオタク気質のガリ勉が結構多かったです。その為その彼も特にみんなから浮いているわけでもなく、変なやつではあるものの友達もおり、楽しそうにしていました。

ただ、付き合い始めてからがほんとに困った。

○言葉使いが個性的(古文で習っているような古語を交えてくる、冗談なのか本気で気に入っているのかは謎。)なのでずっと話しているとイライラしてくる。

○彼女とどこまでいったか、を赤裸々に部活仲間にバラす。わたしのプライバシーとか考えられないらしい。単純に失礼。

○感覚過敏がひどい。
部活終わりの夜帰りに一緒に歩いていると、車のハイビームに照らされただけでイライラMAX。面倒くさい。

○チックのような指パッチンの癖が抜けないので常にうるさい。音を出してはいけないとき(授業中や部活の稽古中など)は貧乏ゆすりが止まらない。イライラするし鬱陶しい。

○自己中心的。
自分が興味のあることを優先しデートや遊びの約束を守れない。だって気になったんだもん、と言われても…呆れるしかできない。

○興味のある分野について永遠語る。
わたしは全く面白くないのに愛想笑いしていたらさらに喋る。相手に合わせてもらっている、ということが全くわからない。

というような有様だったのです。たった3ヶ月で別れたわたしでも感じた違和感、噛み合わない感じこれだけあるのですから、長く付き合っているパートナーや結婚なんてなさった方の苦労は計り知れません。本来、パートナーに求めるのは癒しや安心、心の居場所、のはず。ASDはそれをまったく満たしてくれないのです。そんな状態が続けばもちろんストレスが蓄積されて様々な症状が出てきます。身体の不調として出てくることも。それがカサンドラです。決して気のせいではありません。

何度話し合いをしようとしても話を聞こうという姿勢がなく、気持ちを伝えても全く理解してもらえない。虚しくて、気持ちのやり場がなくて友達に相談しまくっていました。
あれくらいしか一緒にいなかったのに、悩み込んだ末に別れを切り出したら彼にあっさりと頷かれ、それも「は?それだけ?」と感じました。
のれんに腕押しとはまさにこのこと。

しかも、ASDは仕事面など社会的には成功している場合が多く、我慢している反動なのか家では気を抜くためにカサンドラの方は周りの人に相談しても信じてもらえず孤立しがちという問題もあります。

長くなりましたがこれまで、お付き合いいただきありがとうございます😊



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