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食卓のおかずは大皿か取り分けか、運命の分かれ道

食卓に並ぶのは大皿にドーンと盛るスタイル?それとも一人ひとりに取り分けるスタイル?

我が家は基本的には大皿ドーンシステムを採用している。

これが癖の強いシステムで気を遣うシステムだ。

やさしさを育むには良いシステムかもしれないし、強者を育むシステムにもなりえるかもしれない。

大皿に盛っているということは、おかずがひとり何個とは決まっていないということ。

ひとりが多く食べれば、誰かが少食になっている。

そしておかわりはない。

弱肉強食の世界。

大皿ドーンは人間性がよくわかる。

これから同棲をするという人はこの大皿ドーンシステムを採用して、パートナーの動向を探ってみよう。
自分だけ多く食べようとする人だったならこれからの関係をもう一度考えてもいいかもしれない。


同時に食べ進めるなら、相手の食べる量を見つつ、バランスをとることが出来る。

しかし、夫婦の一方が子どもの食事の介助をしていて、一方だけ先に食べ始めることもあるだろう。

これが困る。

唐揚げとか数のわかりやすいおかずならそんなに問題はない。

問題は野菜炒めや回鍋肉、麻婆豆腐等の一人分が不明瞭なおかずだ。

自分の分量を決めるのは自分だ。
多く食べることもできるぞ。

先に食べられる方がお得じゃんと思ったそこのあなた。

思いやりが足りないとよく言われるでしょう。

先に食べるのだから、相手の事を考えて少し多めに残しておくのがセオリーだ。

後で食べる方が、半分より多いと思うぐらいにするのが良い。

すると相手は自分の為に残してくれたんだなと優しさに触れ「もう少し食べていいよ」と言う気持ちが芽生える。
そして結果的にお互いが同量のおかずを分け合うことになる。

お互いが相手の事を考えている状態。

ハッピーなことだ。


しかし、どちらかが明らかに多く食べていたらどうだろう。

きっとガッカリするし、こういう小さな不満の積み重ねが熟年離婚に繋がると想像できる。

大皿ドーンシステムは相手の良い部分、嫌な部分を見るバロメーターの役割を果たしてくれる。

考え方によっては、自分を良く見せるツールとして使うことが出来る。

諸刃の剣だがうまく使えばパートナーと良好な関係を築くことが出来るかも。

自己責任でね。


僕は子どもの頃から、このシステムで育ってきた。
兄弟間でのこのシステムは鬼畜だ。

末っ子の僕は明らかに食べる量が少ない。

年長者には勝てないというサイレント教育だったのだろうか。

きっとこのシステムのせいで、僕は早食いになったんだと思う。


願わくば、全家庭で事前取り分けシステムを採用して欲しい。

そうすれば世界から少しは争いごとが減るから。

ネックは盛り付けが面倒なのと、後片付けも面倒なので中々採用されないこと。

大皿ドーンは楽なのだ。

お互いに気を遣えるなら、最高のシステムだが。

相手の嫌な部分を見たくない人は是非事前に取り分けよう。

そのひと手間が幸せを掴み取るかもしれない。

こんな些細なことで人生は好転もするし暗転もする。

こわいね。

見返りを求めずに相手の事を想うということを全員が出来れば、大皿ドーンシステムは光り輝く。

我が家のシステムはきっと光り輝く、はず。
そうあって欲しい。

ではまた。

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