見出し画像

前前前職から働き続けたよ。そのぶきっちょな待遇めがけてやってきたんだよ

【はじめに】

皆様、お久しぶりです!
自転車操業で行っているため、ネタが思いつかず、投稿がストップしておりました。
楽しみにしていた方(いるのかな・・・?)にはすみませんでした。
投稿がストップしていた間に、私の身の回りの環境に変化がありました。
中でも一番直近のことでいえば転職が決まったことです。
私事で恐縮ですが、今年の4/1から次の会社に転職することが決まりました。
私は現役の会社員であり、現在を含めると3社ほど経験しております。
内定先に入社後の私は「前前前世」ならぬ、「前前前職」を歌うことになります。
「君(会社)を探してやってきたんだよ♪」と自己紹介する所存です。

冗談はさておき、内定が出るまで、私は転職活動を約2ヶ月ほど行いました。
転職活動中、準備段階として職歴を基に自己PRや成功エピソードなどを必死になって精子みたいにひねり出しました。
あまりにも種がなさ過ぎて、キン○○がすっからかんになりました。
そのエピソードの棚卸をしていたとき、改めて思ったことがあります。
「やっぱり、前職の会社っておかしなことばかりだったよな」と。
そこで、本記事では前職の会社のおかしな点について投稿しようと思います。

前職の部分ががややこしいので、経歴について補足いたしますと
1社目→2社目(本記事の会社)→3社目(2024年1月現在)→4社目(2024年4月入社予定)
になります。
私は約3年ほど、本記事で取り上げる会社で勤務をしておりました。

【基本データ】

本題に入る前に、どういった業務を扱う会社なのか気になる方もいると思われるので以下、簡単に記すこととする。
なお、特定されると面倒なので、会社名に関しては伏せさせていただく。
何卒、ご理解いただきたい。

設立:1980年代
事業内容:ビルメンテナンス業
従業員:100~200名ほど(中小企業)
本社:東京 事業所:3支店
である。

ビルメンテナンス業というと意味が広いので、私が行っていた業務に関して補足する。
たとえば、商業施設のトイレに立ち寄った際、洋式トイレの扉に「使用禁止」の注意書きが貼られているのを見たことがある人は多いのではないだろうか。
その注意書きを貼ったり、原因の根本である詰まりや漏水の対応にあたるのが、私が行っていたビルメンテナンス業である。

以上、簡単ではあるが前職の企業説明とさせていただく。

【おかしな点①:賞与】

私が本記事の会社に入社した理由は、ひとえに「未経験のわりには、年収が良いと思ったから」である。

求人票には
「月給25万円~40万円 + 各種手当 + 賞与年2回」
と記載されている。

そして、面接時にも
面接官(所長)から「うちは会社を創設してから、賞与が出なかったことはありません」と聞いていた。

それらの判断材料をもとに、私のなかではこのような簡単な計算を巡らせていた。
月給が最低25万と仮定して、1年換算だと

月給25万×12か月分=325万

それに賞与も含めると、「けっこういい条件じゃないか?」と思ったのだ。
ただ、それが罠なのだ。
ここで私が実際に支給された全ボーナス(計3回)を添付する。

賞与1回目
賞与2回目
賞与3回目

なんと3年在籍してトータル賞与支給額が、額面で約7万円である!!
(そもそもコロナ禍を口実に在籍期間中、3回分の賞与を飛ばされている)
そこらへんの親戚多めな中学生のお年玉と良い勝負だ。
ふざけてやがる….


賞与2回目の支給日の日のことだ。
私は、所長が封筒をもって近づいてきたので、
「お、きたか?」と勘繰った。
ここでは、なんと手渡しで賞与が支給される。なので「封筒=賞与」なのだ。
昭和の会社感が否めない。令和の時代に全くアップデートできていない。

所長「D.T.くん。はい、半年間お疲れさん。これ賞与ね。これでちょっといいもの食べな。」

賞与なんてたかが知れているので、
(私より2~3年の先輩からそれとなく話を聞いていた)
私「はい。ありがとうござます。」
と人生で一番心のこもっていない感謝の意を述べる。

賞与が入った封筒には「餅代」と書いてある。
前職では、夏季賞与が「氷代」、冬季賞与が「餅代」という名称で付与される。
少し横道にそれるが、
前職で初めて賞与を支給された私は、その「氷代」、「餅代」が全国に数多ある日本国企業に普及された文化だと思っていた。
が、実際に現職で同僚に「氷代」「餅代」の話をしたとき、十中八九皆に笑われた。「聞いたことねえよ。そんな文化www」と。
恐ろしいことに、その時になって初めて「氷代・餅代文化って
ローカルネタなの!?」と気づいたのである。

「氷代」「餅代」は飲み会の場で鉄板ネタになりつつある。

(先程の会話の続き)
所長「賞与出るだけでも奇跡なんだからね。D.T.君ももっと努力して良い評価を受ければ、賞与がもっと出るから頑張りな!」

私としては、賞与の額的に
「うい」
ぐらいで済ませたいところだが、
心を殺して
「はい。頑張ります!」
と言わざるをない。

後でわかったことだが、課長クラスでさえ「数万円」単位でしかもらえないらしい。
初めてその事実を知ったときは思わず、辞書で「賞与」「評価」という単語と、「努力」という単語を引いてみたくなる衝動に駆られたものだ。

賞与2万円って、月何カ月分になるんだろうか・・・
単純計算1月あたり20万とすると、約0.1カ月分・・・?
1日で下手したら、稼げそうである。

賞与が雀の涙なものだから、当然年収はあまりよくない。
月給25万円こそもらえたが、それは額面であって、手取りになると20万ギリギリだ。

【謎の賞与プール理論】

賞与の低さを知った私は、第2回賞与以降、そんな所長を避けて通るようになった。
「こんな奴とつるんでいても、金の足しになりゃしない」である。

だが会社に所属している以上、年に何回かどうしても所長に同行しなければいけない機会がある。

所長に同行せざるを得なくなったある日、本人から面白い話を聞いた。

所長「いや~、賞与がなかなかでなくて申し訳ないねえ。
本当はもっと出したんだけどね・・・。実はうちは、従業員の給料から毎月一定額を賞与に回すために引いているんだよ。それで全従業員からプールしたお金を改めて賞与って形で再分配してるんだ。プール理論っていうんだけどね。」

私「へえ、そうなんですね。」

とその時はそっけない返事をしたが、
よくよく考えればなんだこの理論!?
私は大卒ではあるが経済学部出身ではない。
ただ、経済学を専攻していない私でさえ、感覚的に
「おかしくね!?」と思わざるを得なかった。

月給とは別に賞与って発生するものなのじゃないのか?
百歩譲って給料から一定額引いているとして、2万って何?
半年が6カ月だから、賞与2万円は月の給料から3000円強引いているってことか?
給料明細見ても、内訳として賞与にプールする金額が引かれてなくね?
そもそもそのプール理論だと、すでに一定額プールしてあるんだから、
賞与出ないときがあるっておかしくね?

と、ツッコミどころだらけでなのである。
実際、賞与プール理論って本当に存在するのだろうか?
簡単に調べてはみたのだが、この事例に当てはまるような賞与プール理論は確認できなかった。
有識者の方が本記事を見ているのであれば、ぜひ情報提供をお願いしたい!!


【おかしな点②:年間休日数】

おかしな点はまだまだある。
2点目に年間の休日数だ。
某求人サイトの前職の求人票が下記になる。

某求人サイトの求人票


年間休日が120日以上。
一般的に、土日祝が休みであれば、年間120日ぐらいになると言われている。
夏期休暇や冬期休暇を含めれば、もっと年間休日は多いだろう。
これもまた悪くない条件だ。
実際に、私も入社する前はそう思っていた。
ただ入社してわかったことだが、これは真っ赤な嘘である。
求職者をおびき出すための疑似餌でしかなかったのだ。

私は2019年10月1日に中途として入社したのだが、
忘れもしない10/15(火)に事件が起こった。
前日が10/14(月)がスポーツの日で祝日ということで、新しい環境に気疲れして羽を広げていた私は、揚々とした足取りで出社した。

私「おはようございます!」
と事務所の入り口扉を開けるやいなや、元気な挨拶をする。

事務員「D.Tくんの祝日の扱いどうします~?」
所長「どうしようかな。」
事務員「あ。D.T君おはよう!」

なにやら、私のことで話し合いが今まさに行われていたらしい。

事務員「ちょうどいいところに来たね。
実は昨日の祝日のことなんだけど、うちでは祝日は出勤ではない限り、欠勤扱いになるのよ。で、通常だとみんな夜勤や振替出勤分で消化しちゃうんだけど、D.T君はまだ夜勤入ってないから、どうしようかって所長と相談しようとしていたところなんだけど・・・。所長どうします?」

所長「いったん、有休を前借りしておいて昨日の祝日に充てるってかたちになるかなあ。それでお願い。」
事務員「了解しました!D.T君もそれでいい?」

私(は・・・!?え、祝日が欠勤扱になるのも意味が分からないし、有休をそれで前借しなきゃいけない理由も理解できないのだが。。。)
・・・と思ったのだが、さすがに入社2週間ぐらいで断れる身分ではない。
その時は、ただ「はい」と従わざるを得なかった・・・


何が言いたいかというと、
なんと祝日が欠勤扱いになるのだ
これには心底たまげた。
「祝日=欠勤」という等式。誰が想像だにできるであろう。
調べてみたところ、1年間に祝日は16日あるらしい。
つまり16日間の欠勤になる。
有休が初年度で10日間付与されるが、もはや数が足りない!
なんと2年目の有休消化に突入だ!

GWなんて特にひどい。
4日間の祝日がある。
システム上、必然的に-4日間の欠勤になるのだ!

GW明け初日、
事務員「どうする~、D.T君。GWの4日分、有休で消化しちゃう?」
という、「ここは日本か!?」と疑いたくなる会話が始まる。
まさに最悪のGW明けである。
しかし、こちらも感覚が既にバグっているため、
「休まなきゃよかった・・・」という人生で一番不要な後悔をする羽目になるのである。
(一応12:00~翌朝6:00までの夜勤を行えば、欠勤が1日分消化できるという救済処置はあった・・・。あったのだが、とっくのとうに会社への忠誠心をなくしている私には夜勤仕事も振られずに、ただ黙って祝日を謳歌するしかなかった。)


現職の会社でもその謎の「祝日=欠勤」という等式について話してみると、これまた賞与プール理論同様、
同僚「聞いたことねえよ、そんな休日規定w。社労士まともに機能してんのか?」
とリアクションされる。
賞与プール理論同様、どこでもその話をしても面白がられる。
もはや私の鉄板ネタだ。

ちなみに現職の会社では夏期休暇の規定がないらしい。だが、当の不思議な「祝日=欠勤」等式を経験している身からしたら、そんなもの屁でもない。「へのツッパリはいらんですよ!」と豪語したくなるほどだ。

「夏期休暇の規定がない」と知り、絶望する現職の同僚たち。
しかし、3年間の地獄を見てきた私の面構えは違った。



【年間休日120日の真実】

入社当初、勤怠はタイムカードに打刻し、それを事務員がExcelに落とし込むという形をとっていた。
(余談だが、有休は会社の規定上年間最大20日付与で最大40日までしか持てなかった。にも関わらず、その事務員はそれをはるかに超えて有休を使用していたことが後になって分かった。事務員本人から「年間40日以上有休を使っていた」と言質を取ったので間違いないと思われる。まさしく職権濫用だ。というよりも、事務員1人に勤怠の管理をさせている方もおかしい気がする。)

で、私が入社2年目に差し掛かったあたりでついにクラウド型勤怠システムの導入と相成った。当時、勤怠管理の煩わしさがなくなるということで、社員一同浮足立っていたことを、つい昨日のことのように思いだす。

新しい勤怠システム導入に先立ち、その説明会が開かれることとなった。
そこで所長から爆弾発言が飛び出す。

所長「勤怠システムを導入するにあたって、まず休日の規定になるんですが、当社では夏期休暇、冬期休暇を除いて年間108日間の休日があります。」

私(正直気づいてたけど、改めて言うわ。は・・・!?)

そう、私は面接時に
所長から、「年間休日は夏期休暇や冬期休暇を除いて、120日以上です。」とはっきり聞いていた。
休日の多さも魅力に感じていたため、その点に関しては記憶違いがあろうはずもない。
ただ、今はっきりと、「年間108日間」と言った。
私は「ええ、所長さんよ。祝日が欠勤扱になる時点で120日も休みがないのは薄々感じてたけどよ。求人票の虚偽表示って犯罪じゃね・・・!?」
と不満が爆発しそうになった。
その後、ショックのあまり、あまり説明会の内容が頭に入ってこなかった。

さらりと判明した、それも所長本人の口から出てきた「年間108日」。
意外な形で、年間休日108日という事実の言質が取れたのである。
これには、私と同時期に入社した同僚たちも同じことを思ったらしい。
説明会の終了後、
同僚「知ってたけど、やっぱり年間120日も休みねえじゃねえか!!求人票の虚偽表示ふざけんじゃねえよ、マジで。」と皆、口を揃えて同じ旨の文句を言っていた。
(後で調べてわかったことだが、年間休日108日の仕事は平均よりも休みが少ない労働環境にあるらしい)

〈次回記事に続く〉







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?