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もしアイコンで生きられるなら

『ミステリと言う勿れ』が好きです。

主人公の整くんは、悪く言えば細かい、よく言えば些細なことに気が付く性格です。
繊細で、洞察力と思考力が高く、物事の本質を見極めることが出来る。

更にそれをいちいち口に出すので、人によっては「面倒くさい」「鬱陶しい」「厄介」という結論に達しそうな(物語の中でも、友だちは少ない)人物です。

整くんは架空の存在なので、性別はなんでもよかったはずです。
それでも敢えて男性に設定したのは、男の言うことしか聞かない人が一定数存在するから、という理由もあるのではないかな、と妄想しています。

細かいことをいちいち指摘して
相手の誤りを訂正し
問題の本質に言及しようとする。

こういう性格の人がもし女性だったなら
煙たがられ方が違ってくるはず。

耳を傾ける人がガクンと減るはず。

この日本で、女性として生きてきた実感として、そう思います。

より多くの人に声を届ける為には、主人公を男性に据える必要があった。

言い換えれば、発信している人が女性でも、アイコンが男性だったら、見られ方は変わってくる、ということだと思います。

例えばわたしは、小柄で痩せ型の女性で、普段、割とフェミニンな格好をしています。
具体的に言えば、ズボンよりスカートの方が多い。わたしの体には、その方が似合う(と思う)からです。

想像してみます。

仮想空間が今より更に発達して、仕事や買い物などの色々を実際に外出することなく行うことがより一般的になったなら。

もしアイコンで生活をするようになったなら。

それを自由に設定することが出来るなら。

わたしはおそらく「無性」を選択すると思います。

noteのアイコンも、色々な変遷を経て、結局ちっさいベイマックスみたいなのに落ち着きました。
(アルロンさんが褒めてくれて嬉しかった)

なんでもいいなら
男性でも女性でもない
ただの「人間」になりたい。

男性だから
女性だから
とかで何かとやいやい言われる世界からスポッと抜け出してみたい。

そういう希望が、わたしの中にはあるのだと思います。

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