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恋愛って本当ドラッグだよな

『熱のあとに』を仕事終わりに観てきた。
華金、仕事終わりに映画なんてすごく贅沢な感じ。

ずっと観たかった作品なので
今日は1日このために仕事を頑張れた。




好きなアーティストや著名人、自分には手の届かない人間に対して嫌がらせをする人がいるがその気持ちを想像することはできる。

違う世界に住む者に欲望を抱いた場合、
一般的な優しさや応援なんかで
相手の視界に入ることや
存在を知ってもらうことなんかできないだろう。

相手の世界と自分の世界を
無理やり接触させる強硬手段が
暴力や暴言、いわゆる嫌がらせだと思う。

彼らは相手に嫌われていいのだ。
むしろそれを望んでいる。

恐怖という形で無理やり相手の世界に侵入し
一生消えない傷跡を相手に残せれば満足なのだろうが

それを愛とは呼べない。
彼らは好きだからとか、
愛していたとか言ってみたりするが

愛っぽいなにかでも、恋でさえない。
ただの欲望だ。



劇中では欲望(100歩譲って恋心でもいいが)を愛と勘違いして、
それぞれがそれぞれの勘違いを
「愛してる」と自慢げに振りかざしては
勝手に傷ついて泣いたりしている。


そこに相手との対話はなくて
見つめ合えばわかるとか
「ちがうの、本当はこう言う人なの」とか
相手を理解している愛しているといいながら

本当に大切なのは相手を愛していると思ってる自分だけで、

答えは現実にしかないのに
現実を見ようとはしなくて
恋愛の暴力性を感じた。







5年前にこの映画を観ていたら
きっと感動したり主人公の思いに共鳴しただろう。

現実を生きられるようになった
現在の私では陶酔できないまま映画が終わってしまった。

恋愛って本当ドラッグだよなと思う。





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