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過去の出来事はなんの当てにもならない

近所のスーパーで5枚入り400円くらいの
冷凍白身フライを買った。

この手の白身フライは大抵
身の部分が2、3ミリほどしかなくて
衣を食す!という感じなので
あまり期待せずカゴに入れた。


購入して半年ほど経っただろうか。
白身フライが冷凍庫の中にあるというのに
見て見ぬふりして過ごした。

どうせ衣ばっかりだろう、と思ったら食べる気がしなかったのだ。(じゃあなぜ買ったんだろうか…)


先日、母親が直売所で購入した新鮮卵を
20個くれた(!)

スーパーで卵を買うときは大抵Lサイズだが、
それよりも重量感があって大きな卵。

20個の卵を消費すべく
とりあえず5個はゆで卵にして
新玉ねぎでタルタルソースを作ることにした。

タルタルソースで何を食べるかが問題なのだけど、そうだ、冷凍の白身魚フライがあるじゃないか。


大して美味しくないだろうが(失礼…)
手作りのタルタルソースがあれば
たとえ衣だけのフライだったとしても
美味しく食べられる自信がある。



油は米油。
いつもはちびちび使うけど
大胆にフライパンに注ぐ。

だって、ほぼ衣の白身魚フライなんて
米油でも使わなきゃ食べられたもんじゃないだろうからね。


こんがりと揚がった白身フライに
新玉ねぎのタルタルソースをたっぷりかけ、
あつあつのまま頬張った。

めちゃくちゃおいしい。



手作りのタルタルソースをかければ
大抵の揚げ物が美味しくなることは百も承知だが、一口食べてわかった。

このおいしさはタルタルだけの手柄ではない。そう、白身フライだ。


齧った部分をおそるおそる見てみると
白身魚がぎっしりと詰まっている。


なんだこれ…
ほっ○ともっと(伏字失敗)の
のり弁に乗った白身フライ級に美味しいじゃないか。



「どうせ衣だけでしょ」と
勝手な先入観で半年以上も
冷凍庫で眠らせていた白身フライ。

これまでの冷凍白身フライがそうだったから
今回の冷凍白身フライもそう、
なんてことはないのだ。


過去や先入観って
なんの当てにもならないのだなーと思いながら
白身がぎっしり詰まったフライに
タルタルソースをたっぷり乗せ、ガツガツと夢中で食べた。



教訓:食べてみてから文句を言え。
教訓2:過去の出来事はなんの当てにもならない


ごちそうさまでした。









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