不便だけど、嬉しさが勝てばへっちゃらなコトってあるよね。
先日手に入れた、憧れのデカふるさと鍋⇩
あれ以来…
二人暮らし。
そのデカさ、全然必要無いのに敢えてふるさと鍋を使って味噌汁とかお鍋とかを作っている。
もともと、沢山食べたいタイプだし、余れば次の日も食べれば良いや(寧ろ楽。)精神の持ち主なので、料理は1度に沢山作りたい人。
見た目も可愛い(←自分には可愛く見える)大きなふるさと鍋で、沢山の野菜をグツグツ煮込む気分は…
さながら大鍋でグツグツ魔法薬の調合をする魔女気分(たまらん)
これまた可愛くて雰囲気しか無い、木の蓋をした状態なんて、見ているだけでも目尻が下がる。
もちろん、
蓋にガラス窓なんて便利なものはついていないから、お鍋の中身は完全ブラックボックス。
でも、徐々に蓋と鍋の隙間から蒸気が漏れ出して…
そろそろ頃合いか…?
と、蓋を開ければ、瞬時に立ち上がる湯気と蒸された蓋から立ち上る木の香り…
その木の匂いが、
まるで檜風呂みたいな匂い。
その匂いに全身包まれると、老舗旅館の浴場にいるみたいで幸せな気分になる。
帰ってきた旦那さんが『この部屋、檜風呂の匂いがする!!』と言っていたので、いつきの気の所為、乙女フィルターの類では無い。
もしかしたら、女性に嬉しい鉄分補給まで出来てるかもしれない。
そんな、最高にイケてるふるさと鍋。
だが、ふるさと鍋は具の中のタンニンが鉄分と化合して黒いタンニン鉄になってしまったり、また鍋自体の錆の原因となってしまうため、長時間具を入れっぱなしに出来ない。
なので、
いつきの必殺技『冷まれたら、鍋ごと冷蔵保存』は使えない。
余ったら、わざわざ別の小鍋に移さないといけない…
その上、汁物の入ったふるさと鍋はどこもかしかもちんちんに熱くなってる上に超重たい。
取っ手ももちろん鉄製、
シリコーンなんかの熱くならない親切設計とかじゃないから、耐熱ミトン必須。
錆びちゃうから迂闊に洗剤でも洗えないし、
洗ったあとに火にかけて水気を飛ばす、一手間があるときだもんだ。
ふるさと鍋に “便利” “取り回しの良さ” なんて言葉は存在しない。
“軽い” “焦げ付かない” “錆びない” が当たり前の、現在の鍋たちの進化とは、凄まじいものだと感服する。
ふるさと鍋は面倒くさいのだ。
そうは言っても、
昔は鍋のみならず、クワでもなんでも、何でもかんでも鉄製だったんだ。
身の回りの鉄製品をそんな毎回水洗いして、完全に乾かすなんてしていなかったはず。
水洗いしないにしても、この湿気の多い日本で、身の回りの鉄製品すべてを錆びさせずに保つなんて至難の業のはず。
昔の人は何か、画期的な錆対策を持っていたのかもしれない…
そんな淡い期待を持って調べてみたら、
『昔の人は錆びる暇もないくらい毎日使っていた。頻繁に使うことが最大の錆対策である。』
とあった。
思いの外、脳筋な答えであったが、腑に落ちる答えでもあった。
仕舞い込んだら最後、鉄製品は錆びてしまうのだ。
(実際、気を付けていたのにしまっていたミニふるさと鍋はサビが出ていた。全力で復活させたけども。)
ふるさと鍋は取り扱いが面倒くさい。
分かっているはずなのに。
それでも懲りずに、いつきは今日もふるさと鍋を使う。
不便上等。
効率が悪かろうと、面倒くさかろうと…
ふるさと鍋には面倒くささを上回る、ワクワクがある。
料理が楽しくなる。
道具を育てる、楽しさがある。
お料理を何倍も美味しくしてくれる。(願望)
だから、これからもふるさと鍋で料理を楽しんでいきたい。
本当は、
母から譲ってもらった本格お玉杓子も使いたいところだが…
でも、アレで汁を掬える気がしない。
現代のお玉って、本当に考え抜かれた便利な形をしているんだなぁ。(しみじみ…)
古き良きものと最新の便利なもの、
沢山の選択肢の中から、自分の意志で選択できるイマに感謝!
鉄分補給がしたいいつきと鉄分の話はコチラ⇩
ふるさと鍋をお持ち帰りした日の話はコチラ⇩
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