今日の学び 『派出所と交番』
来年は『交番』発祥から150年の節目らしい。
新聞に面白い記事があったので、今日の学びとしてみる。
今から149年前の 1874年(明治7年)に東京警視 (警視庁) が 『交番所』 を設けたのが交番の始まりなのだそうだ。
『交代で番をする所』で、『交番』だ 。
まもなく『派出所』に改称されたが、その後も 『交番』の通称名が使われ続けた。
それから時が経ち、1994年に改正警察法が施行され、法律上の名称が再び 『交番』に改められた。
また、何でそんな回りくどいことを。
理由としては、『交番』の呼び名の方が市民の間に広く浸透していたことと、元警察大学校長の田村正博・京都産業 大教授(69) (警察行政法)曰く、
「『ハシュツショ』より『コーバン』 の方が発音しやすいことも影響したのでは」
らしい。
確かに。
いつきは舌っ足らずであるから『ハシュツショ』はかなりキビシイ。
昔、『こちら亀有区交番前派出所』が言えなくて、悔しい思いをした苦い記憶が蘇る。
『交番』への改名を心から歓迎したい。
この変更については、2016年まで40年間連載された人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の第89巻にて、
『(こち亀の) タイトルが変わってしまうだろうが!!』
と、両さんが怒り心頭で叫んでいたらしい。
流石、『こち亀』である。
大変おもしろい(笑)
そんな身近な存在、『交番』だが、
地域の人口減などもあり、その数は減少中。
今後もその流れは変わらず、更に統廃合が加速していくらしい。
大阪府警は22年度から10年間で現在599か所ある交番の1割を統廃合する予定なのだそうだ。
当番の警察官が1人しかおらず留守になりやすい 「1人勤務」の交番を減らし、同時に複数人が勤務する交番を増やすことで、 警察サービスの向上を目指すとのこと。
確かに。
近年、信じられないような悪質で大胆な犯罪が増えている。
1人で立ち向かうなど、考えるだけで恐ろしい。
警察の方々の身の安全もしっかり守られる環境づくりをしていって頂きたい限りだ。
そんな中で、興味深い取り組みをされている県があった。
神奈川県警では、交番数削減の代わりに、 交番機能を備えるワゴン車 『アクティブ交番』なるものの配備を進めているらしい。
すでに、20台が稼働中。
ご覧になったことのある方はいるだろうか?
いつきは興味津々だ。
また、
日本の『交番』(KOBAN)は、『歌舞伎』(KABUKI) や『相撲 』(SUMO) のように、世界各地に輸出され、高い知名度を誇っているらしい。
言葉だけでなく、『交番』の仕組みもだ。
米国の政治学者 デイビッド・H・ベイリー氏が1976年に出版した著書「Forces of Order (執行力」にて
日本の治安の良さの理由を、交番や駐在所の警察官と地域住民が良好な関係にあるためと分析したのをキッカケに、当時治安に問題を抱えていたシンガポールを皮切りに、世界各地に『交番』が輸出され広まったそうだ。
中でも、殺人事件数が2011年に10万人あたり82.4件で『世界最悪』と言われていた、中米ホンジュラスでは、 21年には38.3件まで減少したという成果を挙げたという。
日本と同じように、外国でも『交番』が人々の安全と安心を支えている。
とても素晴しいことだと思う。
これからも、時代の変化に合わせて『KOBAN』もどんどん形を変えていくのかもしれない。
お世話にならないのが一番だが。
ただ、何かあった時には頼れる、安心の象徴として身近にあり続けて欲しいと思う。
今日の学びは、知っているようで全然知らない『交番』について。
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