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(76)芸能ニュースは見ないと決めた日

その理由


私が小学生の頃、15時になると各局で芸能人のゴシップ番組が流れていた。
誰と誰が付き合ってるとか、
誰と誰が結婚した、離婚した、
有名人が亡くなれば、レポーターがお葬式に出向き
「今のお気持ちは??」
と弔問に来た芸能人の口元にマイクを押し付けて取り囲む。
その様子を小4の私は「醜い」と感じた。

誰と誰が結婚したり、離婚すると何か自分たちに災いがあるのだろうか? 
誰と誰が離婚すると、自分たちの給料が下がるとか何か実影響があるのだろうか?
また、懇意にしていた人が亡くなってうれしい人がこの世にいるのか?
「今のお気持ちは?」
となぜ寄ってたかって取り巻くのか?

子どもながらも
『なぜこんな番組を流しているのか?』
を自問自答し
『見る人がいるからだ。見る人がいなければゴシップ番組はなくなる』
と結論づけた。それ以来、小さな抵抗ではあるがゴシップ番組・芸能ニュースは一切見ないと心に決めた。

現在テレビそのものが家にないが困ったことはない。坂本龍一さんが亡くなって3日後に知った。職場で「毎日そのニュースで持ちきりなのに知らないのが不思議。」とビックリされたが、亡くなってすぐ私が知らないと坂本龍一さんに迷惑がかかるのだろうか?
3日後に知っても特に遅くはなく、教授の冥福をお祈りした。一刻も早く芸能ニュースを知ることが特に偉いわけでもなんでもない。

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