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あれもこれも! – 1月に観た映画 10本

本日1月31日、2024年初月の最終日です。
(⚠もう2月中旬です…汗汗)
今日はこの1月にみた映画を振り返ろうかと..
皆さんがこの中から関心が湧く映画を見つけてくださればと思います。


ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから(2020)

Netflix制作のロマンティック・コメディ映画
学校1の美人アスターにラブレターを書きたいラグビー男子、彼は学校でレポート代行をしているエリーにラブレター代行を依頼します。エリーはラグビー男子の名でアスターと手紙を送り合って、チャットして、どんどん距離を縮めていきます。そんな中、芽生えたあるひとつの感情。どんどん交わる3人の想い。

総合的に考えると現代の多様性にしっかり寄り添った映画だと思いました。
異性同士の恋も同性同士の恋も描きつつ、未だ同性同士の恋が受け入れ難い現実も同時に描いています。しかし、ラグビー男子がまず友達、エリーの恋を知って湧き上がる感情が「自分に隠していたことへの怒り」なのが大共感でした。友達が自分に隠していたことへの怒りと寂しさは本当に大きなものだと思うので、わかったその瞬間からとても辛いものなのです。
共感する点も良い点もありましたが、個人的評価はあまり高くないです。
私は、主人公がラグビー男子に協力するといったのにその行動はなんなの?とイライラすることがあったのであまりハマりませんでした。
でもいわゆる学生の可愛らしい恋と友情を描いた作品なのでサラッと見るのに向いていると思います。ぜひ☺︎

プラットフォーム(2019)

スペイン産のSFスリラー
主人公ゴレンが目を覚ますと、見知らぬ老人と不思議な建物にいた。中心に大きな穴が通ったコンクリート造りの建物、ゴレンは48階にいるようだった。その建物には不思議な仕組みがありました。中心の大きな穴を降りてくるテーブル盛り付けられた食べ物を1階の人から順番に食べていくという点、1月に1回寝ている間にランダムで階層を移動する点、外界から持って入れるものは1人1つだという点などです。この不思議な建物が表しているもの、主人公が立ち向かうナニカ、縦が強調されたこの映画にあなたは何を見ますか?

私的人生で初めてのスペイン映画でした。少し期待外れ…と評価しようと思います。その大きな理由としてはとても良くできた予告映像にあります。Netflixの公式YouTubeチャンネルなどで視聴できる予告映像は、音楽の不気味さとゾクゾクするような映像との融合がとても綺麗にまとめられていました。しかし、思いの外本編はツッコミどころと煮えきらない部分が多かったような気がします。私は終わり方もあまり納得できませんでした。ですが、いわゆる風刺系映画だと思います。紹介文にもいくつか載っているので気になる方はチェックしてみてください。この映画は、スッキリ終わらなくても大丈夫という方には向いている映画だと思います。しかし、少しカニバリズム表現もあるのでグロ耐性がない方は注意です。

ワタシが私を見つけるまで(2016)

主人公アリスはひとりの時間を過ごしてみたくて、彼氏と距離を取ることを決意します。しかし、その間に彼氏は新しい彼女を見つけていました。ドレスのジッパーもひとりで上げられないアリスが過ごすシングルとしての時間、妊娠はしたいけど夫はいらないアリスの姉メグ、シングルとしての時間を謳歌し毎日パーティー男はとっかえひっかえロビンなど…。今宵はシングルの女性が繰り広げる様々な価値観の恋愛を一緒に見守り応援するのはいかがでしょうか。

THE アメリカのコメディ映画!という感じでした。レベル・ウィンソンが出演している時点でアメリカン・コメディの匂いがプンプンです。(笑)どんな真剣なシーンにもクスッと笑える部分があり、何も考えたくない時に見るのが1番おすすめです。結婚してもいいし、しなくてもいいし、どんな出会い方でもいいし、シングルでもいいし、毎日パーティーお酒三昧でも良いよ、とどんな形でも頑張って生きている女性を全肯定してくれる映画です。さらっと見てみてください。

マリー・アントワネット(2006)

ハプスブルク家の末っ子マリー・アントワネットはフランス王妃となるために若くしてルイ16世と結婚します。まだまだ若いマリーは見知らぬ土地、見知らぬ人たちに馴染むのにも一苦労。しかし、だんだん生活ぶりも贅沢になり農民たちの暴動も大きくなっていきます。若くして王妃となったマリーの強く儚い人生の物語。

大本命のソフィア・コッポラ監督の作品です。「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」で有名なフランス王妃マリー・アントワネットの人生をとても鮮やかにポップに描いています。お話自体は本当に伝記通りだと思います。しかし、映像の中にキルスティン・ダンスト演じるマリー・アントワネットの魅力が詰め込まれています。多くの女の子が憧れを抱く大きく膨らんだドレス、華やかな宮殿にはたまらないものがあります。個人的にはソフィア・コッポラ監督作品の中で1番のお気に入りになりました。

聖なる証(2022)

アイルランドの片田舎、神の恵みにより4ヶ月断食し生きている奇跡の少女を観察すべく看護師が出向きます。食べ物を全く食べようとしない少女に疑問を抱く看護師、彼女は神の奇跡の前でも現実的に徹底的に少女の秘密を探ろうとします。4ヶ月に及ぶ断食、神の恵み、看護師からの監視、少女の秘密とは一体何なのでしょうか。

こちらは、大好きなフローレンス・ピューが主演のため鑑賞しました。何というか、とても不思議な作品だと感じました。やはり宗教というものは不思議というか、神秘に満ちていますよね。なにがそこまで人を魅了するのか、私にはまだまだわかりません。この作品も、キリスト教の魅力にどっぷり浸かった人たちが描かれていますが、無宗教の私にはその姿がとても不思議でした。少女が神に選ばれし子なのか、ただの少女なのか。それは最後まで見て確かめてみてください。正直途中とても退屈に感じたので、ぜひ眠気がない時にみてください。しかしながら、私も何も縋るものがなくなった時は神に縋りたくなるのでしょうね。in out in out in out…

マリー・アントワネットに別れをつげて(2012)

王妃の朗読係のシドニーは、毎朝王妃に本を読んであげるのが毎日の楽しみでした。王妃とポリニャック夫人の関係に落ち込みつつも、友人たちとそれなりに楽しい毎日を送っていました。しかし、1789年7月14日、バスティーユ監獄が陥落した日。この日から、シドニーの生活は急変していくこととなります。さあ、彼女の人生の行く先は…

正直ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』からの余韻で鑑賞しましたが、レア・セドュの圧倒的可憐さに虜になってしまいました。この作品の大きな特徴は、マリー・アントワネットの関係性もシドニーのマリー・アントワネットに向けられたものも全てが恋愛的感情を含んでいる部分だと思います。この時代、カトリックであったフランスの王妃や貴族が当時禁断だと言われたレズビアンであるという記述はもちろんどこにもありません。しかし、この作品はさも当たり前かのように描いています。そこに主人公であるシドニーがスパイスとなり、王妃と夫人の秘密で綺麗で、そして高貴な恋愛を魅力的に描いています。やはりこの時代を描いたものは画が華やかでみていて幸福感を感じます。

ラブ・モンスターズ(2020)

モンスターに支配された世界、生き残った人類たちも地下やシェルターでの生活を余儀なくされていました。モンスターと戦ったこともない主人公のジョエルは、離れ離れになったガールフレンドに会うべくひとり危険が蔓延する外の世界に旅立ちます。彼を待ち受けているものとは..?

こちらは、『メイズ・ランナー』で有名なディラン・オブライエン主演の作品です。いわゆる、ロマンス、コメディは嫌、でも深刻なヒューマンドラマも嫌、という心境の時に鑑賞しました。簡潔に言うと、何も考えなくていい映画です。この映画を見て何か学ぶことも、そして深く考えることもありません。気楽にサッと観れる映画です。もちろん、人生を豊かにする知見を与えてくれる映画も大事ですが、単純に現実世界から逃避させてくれる映画も私にとってはとても重要です。これは、頭を空っぽにして犬に癒されたい時におすすめの映画です。

THE WITCH /魔女−増殖−(2022)

THE WITCHシリーズの第2弾。研究所の大虐殺で生き残ったひとりの少女。彼女は初めての外の世界に感化され、少しずつ人間としての感情を持ち始めます。。しかし、彼女の実験体としての能力は恐るべきものであり、彼女を殺すようにと命令が下ります。権力とただ普通に暮らしていきたい少女、様々な感情の渦の中熾烈な戦いの火蓋が切られます。

これは、THE WITCHのシリーズ第2弾であり、第1弾はキム・ダミが主演でした。今回の主演はシン・シアと主人公が変更された上での続編です。正直、第1弾の繰り返しに加えてやり過ぎ感が否めないのではないかと思いましたが、まだ続編があるみたいなのでそちらに期待したいと思います。こちらを鑑賞するときは第1弾『THE WITCH /魔女』を鑑賞してからご覧ください。

ジェーン・エア(2011)

両親を早くに亡くし、親戚である叔母からは煙たがられ寄宿学校に入学させられたジェーン・エア。学校を卒業し、家庭教師としてある屋敷に仕えることになります。屋敷の主人であるロチェスターと少しずつ距離が縮まり、恋へと発展していきます。しかし、その恋は順調にはいかないのです..

同名の小説を原作とし、原作に忠実に描かれた古典的ロマンス映画です。正直ジェーンの感情の変化に私はついていけませんでした。え?何で恋愛感情に発展したの?と思ってしまったので、あまりハマりませんでした。この映画を見て、度々議論される原作者の好みがブロンテ姉妹よりジェーン・オースティン派なのだろうな、と思いました。映画としては、少し彩度の低い画が私の好みでしたのでよかったです。皆さんも『高慢と偏見』と見比べてみるのはいかがでしょうか。

ラヂオの時間(1977)

生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを依頼。だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、メロドラマだった物語は次第にアクションへと変貌してゆく。(Filmarksより引用)

こちら、現在世論の注目の的である原作と実写化の問題に通ずるものがある、と聞いて鑑賞しました。もちろん重いものでも何でもなく、三谷幸喜監督の三谷節が大幅に効かされたコメディものです。本当に三谷幸喜監督の作品は好きなので、今回も好みどストライクでとてもよかったです。原作者の方の意見はこうして虐げられるのだろうか、とも考えましたが、どこまでが現実に起こりうるのか図りかねるので言及はできません。あまりそんなことを考えずに純粋に三谷節を楽しむのがいいと思います。個人的には、ある音が出したいという理由で50円玉が求められているのにサッと1万円札を出しちゃう並木史郎さんがお気に入りです。

長々と10本の映画を紹介しました。1月最終日に出すはずだったが、2月になってしまいました。
自身であらすじから感想まで書いたのですが、いかがでしょうか。
できるだけ皆さんがこの記事を読み、映画への興味がそそられるものになっていることを祈ります。(ラヂオの時間は何分考えても書けなかったため、Fillmarksさんよりあらすじ引用させていただきました。)
長い記事でしたが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

実は高校生の時よりFilmarksをコツコツとさせていただいています。
感想は本当に思ったことを一言書くだけですが、もしよければフォローお願いいたします。
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