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オンラインで、地域の子どもたちと遊ぶ|白梅学園大学から #1

はじめまして。白梅学園大学子ども学部 家族・地域支援学科 3 年、清水健太です。学生たちがイベントを企画し、参加した親子と「遊び」を通して交流する「白梅子育て広場」の代表をつとめています。

広場は、東京・小平市にある白梅学園周辺に暮らす親子が、気軽に参加できる「地域の遊び場」を目指しています。1~4年生約150人が所属しています。私たちが授業で学んだことを、実際に子どもたちの前で実践する場、でもあります。

例えば、大人同士が普通に使っている言葉も、子どもには伝わらないことがあります。

(制作などで)「暖かい色」と指定すれば、大人は「オレンジ色」「赤」「黄色」、などとすぐに分かります。でも、子どもは「暖かい色」が何を指すのか、結びつかないこともあります。

ですから、子どもが日常的に目にしている「トマトの色」「ひまわりの色」などと伝えるようにしています。

今回は 5月 22 日にオンラインで開いた、「あそぼうかい世代間交流広場」について、ご紹介します。

学生の活動の写真 ②

「あそぼうかい」は、年3回、主に学内で開かれています。5つのコーナーで構成され、それぞれ学生たちが企画を考えて準備を行い、参加者と交流しています。

▽子どもと一緒にものを制作する「制作コーナー」▽自分の体で動き、あそびを体験する「あそびコーナー」▽年齢層が低めの子どもや少し落ち着いて過ごしたい子ども向けで、授乳やお昼寝もできる「ホッとコーナー」▽参加者の方々と最初に接しコミュニケーションをとる「受付コーナー」▽劇などを通し企画の締めをおこなう「おわりのつどいコーナー」――。

当初は5月1日に、感染対策を行った上で、学内で対面で活動することを想定していました。しかし、国の緊急事態宣言などを受け、外部から人を呼び、学内で開催することは難しいと判断し、オンライン開催へ切り替えることになりました。

オンラインでの開催に方針を変更したのが 4 月下旬でした。そこから1 か月、ドタバタでの作業でした。

企画の内容を一から変更しなければならないコーナーも出てきました。チラシなどの内容もすべて書き直しをしなければならず、本番までに形になるのか、不安もありました。

でも、当日は、大学内の教室を7つ使い、100人近い学生がフル活動しました。オンライン上でできる最高の企画をそれぞれ各コーナー担当の学生が、作り出してくれました。

制作で使うものやプログラムなどは、参加する家庭に事前にお送りしました。

家庭に送付したものの写真

例えば、台車の上に乗って射的をするゲームは…

オンライン上での「ゴーカート」に変更。参加者にゴーカートの「疑似体験」をしてもらう形にしました。

台車に乗った学生は、画面越しに「どっちに行ってみる?」などと子どもに声をかけながら、一緒に楽しみました。

とりみんぐゴーカート学生の様子

また、制作物コーナーのテーマは「おかしな遊園地」。

事前に紙皿と色画用紙を参加する各家庭にお送りし、オンライン画面を通じて言葉のやりとりをしながら、「クレープ」を作りました。

トリミング制作物の写真兼 クレープの写真

「ほっとコーナー」は、塗り絵をやりながらクイズをしていく企画をしました。子どもたちは、クイズに正解したら色を塗ることができます。

トリミング学生活動の様子 兼アイスの写真

20組の親子の他、近所の高齢者のデイケア施設、障がい者の放課後デイサービスを行っている施設からの参加もありました。

オンライン画面越しに、子どもたちから「好きな食べ物なんですか?」と質問されたときは、微笑ましかったです。

コロナ禍の中、人と人のつながりをオンラインでも持てる、という自信を持つことができました。

次回は、11月27日(土)を予定しています。

「あそぼうかい」は、地域の中で楽しめる場所です。参加していただけるとうれしく思います。

最新情報は、ツイッターでご確認下さい。

清水の写真 修正版

【書き手】白梅学園大学子ども学部 家族・地域支援学科 3 年、清水健太。「白梅子育て広場」の代表。長崎生まれ、東京育ち。小中学校時代に知り合った「スクールソーシャルワーカー」に憧れ、児童福祉の世界を志す。卒業後の夢は、①子ども食堂を支援するNPOに就職すること②保育ソーシャルワーカーになること。

(編集・山内真弓)