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中学受験伴走日記⑬最終回(娘の夢&あとがき)

新年入ってから受験が終わるまでは、インフルエンザやコロナへの感染を恐れて学校もお休みしている娘でしたが、試験が終わった後は1日だけ休んだ翌日から、また小学校には通い始めました。教室には相変わらず戻ることなく、職員室や個別指導用のお部屋を使ったお勉強が続いています。

ただ初日の通学日、色んな先生やスクールカウンセラーさんにも、めっちゃ嬉しそうに合格の報告をしていたと聞きました。普段自分のことを他人に積極的に話すほうでは無かったので、それだけ嬉しかったんだなって思うのと同時に、そこにも娘の成長を感じました。

B中学へ行くことが決まってからは、改めてその学校パンフレットを見返しながら、「早くB中学の中学生になりたい!!」「どんなカバンが制服に似合うかな?」「クラブは〇〇をやってみたいの!!」とか、希望に胸を躍らせたそんな姿が垣間見えます。

また、「中学生になったらお弁当は毎日自分で作る!!」と言って、只今料理の修行に邁進中。自分の作った料理に対するメンズのイマイチな一言をきっかけに「もう食べなくていい!!せっかく2時間もかけて作ったのに!!」とか切れまくることもありましたが、いきなりローストビーフを作ってみたり、クレープを作ってみたりと、我が家の食卓の彩りを豊かにすることにも貢献してくれています。本気かどうかは知りませんが、高級ホテルの料理長になるんだ!!って、新たな夢も語っていました。

そんな姿を見ていると、まあ普通のことかもしれませんが、本当に良かったなって、日々幸せと感謝の気持ちが絶えません。

先日2月某日、B中学校で最初の入学説明会。実はそこで、1つの嬉しい出来事があったようです。

「みーちゃん!!」って、知った子がいないはずの中学校で娘の名前を呼ぶ声が。振り返ってみると、そこにいたのは、岡田さん(仮名)でした。

そう、娘が受験をするきっかけを与えてくれた岡田さんの姿がそこにあったのです。私立を目指しているとは聞いていましたが、まさか同じ中学校に行けることになろうとは!!

その話を聞いた時、何だか、胸にジーンとくるものがありました。人生ってドラマですね。ばっちり筋書きが用意されていたかのような山あり谷ありのドラマ。そしてそれは、実際に娘が、自ら切り開いてきた人生のドラマ。

今現在は、中学校でもらって帰ったたくさんの宿題を完遂させるべく、ちょっとだけ勉強に励む日々が再スタートしました。入学後すぐに学力試験があるようで、ウカウカしていられないとのこと(笑)

そして昨日、小学校の卒業式がありました。12月初旬以降教室には一切戻っておらず、本当に式に参加できるのかなと不安でしたが、先生方のサポートの元で無事卒業式に参加することができました。体育館で行われた式典以外は1人離れた部屋での対応となりましたが、それでも晴れてこの日を迎えられたことは良かったです。

今回ここに、娘の中学受験に伴走した父の記録を、約1か月におよぶ執筆作業の末に残してまいりました。できるだけ臨場感を感じながらお読みいただくために、会話のシーンを中心にストーリーテリング風で再現してまいりました。というか、そんな書き方しか知らないので笑

全て私の記憶に基づく記録ですので、時には事実とは異なる部分もあったかもしれませんが、妻にも毎回読んでもらいながら、気になった個所があれば修正しておりますので、それなりの精度でエピソードを正確に再現できていると思います。

そんな中で妻からは、「読ませてもらってありがとう。あなたがどう考えていたか知れて、とても嬉しい」とお言葉頂きました。口で伝えようとしても全て伝わるわけでなく、こうしてメルマガやFecebook投稿を見てもらうことで妻と大事な部分のコミュニケーションを補っている部分があるんですよね。勿論、今回も。

そんなコミュニケーションの形もありだよなって、ここ2年くらい思っています。その方が、自分の気持ちを素直に伝えることができるので。

Special Thanks to my wife

今回の受験リーズは本当に、書いて涙、読んで涙、妻に読んでもらって2人で振り返って涙。改めて2人でその体験を繰り返しながらその時の気持ちをシェアし合うことで、何だかその体験が良き思い出へと変化していく、そんな体験でした。更に、子育てにおいて大事にしたいことを夫婦間で改めて擦り合わせする、そんな機会にもなったと考えています。

これは紛れもない、私の人生の物語なんですよね。勿論、私の目から見た物語。妻の目から見ると、そして娘の目から見ると、またそこには違った物語があるのでしょう。

私がいつか出版したい本『これからの子育てはパパだ!!』、そこに向けて私は、こうした記録をせっせと残しています。いつか子供たちが大人になった時に、そして、親になった時に読んでもらいたい。パパがコーチとして関わり続けたそんな生き様と愛情を受け取ってもらいたい。そんな本なんです。

もしかするとこの1年間の体験は、娘にとっては最悪の1年として今後長きにわたって記憶されているかもしれません。でもその本を読んだ時に、そこに残された私や妻の愛情に触れることで、彼女の記憶に1%でも温かみを添えることができれば良いなと思っています。

そしてそこに存在した実際のエピソードは、私の妻や子供たちだけでなく、他の方にとっても勇気づけとなることがある、それを知っているからこそ、こうしてnoteでも公開させていただきました次第です。

何らか、皆様へ勇気をお届けすることができたなら幸いです。

(おわり)

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