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【co-ba Join us Journal】#08 地元香川をもっと面白く。フリーランスITエンジニアが目指すもの。

こんにちは!学生インターンのみなみです♪
本日はco-ba takamatsu会員さん紹介企画、「co-ba Join us Journal」(略してco-ba JJ!)第8号をお届けしていきたいと思います!

「co-ba Join us Journal」とは?
多様な働き方や生き方を実現するさまざまな人が集まり、【自分らしく「やりたい」を叶える場所】をコンセプトにしたco-ba takamatsuで、メンバーそれぞれがどのようなチャレンジを実践しているのか。「co-ba Join us Journal」では、この街・この場所で新たなつながりや多様な価値観に出会い、次のステップに導かれる仲間が1人でも多く増えていけば、という想いで、会員さんにインタビューを実施し、着飾らない表情とともにメンバーの紹介をしていきます。

(↑過去の掲載分はこちらをご覧ください!)

co-ba JJ 8人目はinnovation works 代表 篠原 章人さんにお話しを伺いました!

「ここには何も無い」と思って飛び出した地元を「ここに来れば面白い仕事がある」という場所にする。

取材の中から一部抜粋
co-ba4周年イベントにてプレゼンを行う篠原さん

●プロフィール

innovation works 代表 篠原 章人

新卒で入社した会社を含めたいくつかの会社でサラリーマンとして働いたのち、スタートアップ企業の取締役を経てフリーランスのITエンジニアとして独立
製造装置などの組み込みシステムからAWSのようなクラウドシステムまでの幅広い経験を生かし、システム開発のマネジメントからプログラミングまで幅広い対応が可能。お客様である企業の「現状を変えたい気持ち」にITシステムの観点から携わる仕事をしている。

お客様の潜在的な想いまで汲み取り、それが思い通りの形(システム)になることを心がけている。

実家の納屋を改装して猫と本に囲まれて仕事できる場所(モフモフできる空間=モフバースと命名)を作るのが夢。


●香川で仕事をしようと思った理由

ーーー香川に帰られる前は、どんなお仕事をされていたんですか?

香川に戻る前は半導体の製造装置を作るメーカーでシステムエンジニアとして働いていました。半導体を洗浄する工程の装置を担当していましたが、その工程だけでも使用する薬品の温度など必要なデータが数千点あります。それを工場側とやりとりしたり、センサーやモーターに指示を出して制御したりする仕組みを設計し、ソフトウエアプログラムとして実装していました。
半導体製造工場は24時間365日無人なので、絶対に止まらないシステムにしなければいけないという難しさがありました。
当然、1人で全部できるわけではないので、自分の会社だけでなく、協力企業など多くの人が関わって、一つの装置を作り上げていました


ーーー部品ひとつとっても、他会社との連携が必要になってくるんですね!
篠原さんは県外を転々とされているようですが、なぜ香川に帰ってこようと思われたんですか?

そもそも生まれ育った香川を出ようと思ったのは、「ここには⾯⽩い仕事が何もない」と思ったからです。でも、今の時代どこにいても生きがいになる仕事はできる、だからこそ、豊かな自然のある落ち着いた環境で、子育てをしながら大切な家族と共に暮らしたいと思い、香川に帰ってきました。

●co-baに入ったきっかけ

ーーーco-baに入ったきっかけを教えてください!

香川にUターンし、スタートアップ時代にco-ba takamatsuの会員になりました。
もともとは自宅でリモートワークをしていましたが、社屋がないので、「打ち合わせしたい」「お客さんに会わなければいけない」となると少し困っていて。また、仕事モードのスイッチを入れたいということもあり、2階のミーティングルーム・24時間365日使えるスペースというところに惹かれ、co-baを契約しました。
自宅からは少し離れていますが、車の運転をしていると仕事モードのスイッチが入るので、逆にその時間が自分の思考を整理するいい時間になります。ドライブも好きなのでちょうどいいです。

会員になって感じたメリットとしては、使い方の柔軟性の他に、多様性があることです。会社員は同じ建物の中で同じことをしていると、同じ能力、同じ思考レベルの人たちが集まってきます。つまり、考え方が似てくる、固まってくるんです。co-baはいろんな業種の人がいて、いい刺激を受けています。


●ITエンジニアになった理由

ーーーITエンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください!
 
パソコン通信やインターネットに初めて触れた時にITの魅力に取りつかれ、将来性もあると思っていました。
IT業界にとって、ソフトウエアそのものはもちろん重要ですが、半導体やデバイスも無くてはならない存在です。
半導体があるからスマホやPCなどを作ることができ、スマホやPCにはソフトウエアが必要です。
そしてそのソフトウエアを活用して世の中に革新が起き、半導体の技術にも反映されるというように、循環していると考えています。

半導体を使ってiPhoneなどを作り、その中にソフトウエアを載せて生活が便利になったりしますよね。そしてそのソフトウエアの技術を用いて今までにない処理能力の高い半導体を開発したり半導体製造装置を作れば、進化(最適化)がループするというわけです。

そこで、サラリーマン時代は半導体業界やデバイス業界に携わりました。
そしてフリーランスとなった現在は、業務システムやアプリなど、半導体・デバイスの上で動くソフトウエアの開発に注力しています

この職業は、自身の頭脳が資本です。
知識が古いままだと、お客様に誤った提案をしかねないため、日々勉強しています。
大変ですが、勉強の成果が実践に即反映できるためやりがいもあります。


◯フリーランスになった目的

ーーー篠原さんがフリーランスになった理由を教えてください!

端的にいうと、責任の範囲と成果に対する対価を明確にするためですね。
前の会社は、営業業務や開発業務といった、私が提供していた価値に対して対価が支払われないという経験がありました。私の業務で売上が上がり、その会社としての利益はあってもです。でも、当然人が動いたら対価が必要で、ボランティアではない、ということをはっきりさせたくて。やりがいも大切ですが、提供した価値に対する対価を明確かつ正当にするため、フリーランスになりました。


◯フリーランスとは?

ーーーフリーランスならではのメリットですね。では、篠原さんにとって、フリーランスとは何ですか?

フリーランス→freelance→傭兵。
RPGでいうと、酒場やギルドで仕事を探したりしていて、パーティに参加して力になる、という感じですかね。
お金の関係だけでは続かないものです。食べていくために働くだけなら、それは動物。なんのために?っていうのに共感しないと継続性もモチベーションもなく、生きている意味がないと思います。特に、お互いに顔が見えず相手に共感しづらい取引は、継続性のある関係になりにくいと感じています。
魔王やモンスターを倒すためにどうせ苦労するなら、価値観に共感する勇者の力になりたいですよね。

また、仕事とプライベートが一体化して相乗効果を得ているのが真のフリーランスだと思っています。仕事で得たこと・気づきをプライベートに活用するというワークライフバランスを大切にしています。

ご家族でキャンプをしている様子


●今後挑戦したいこと

ーーーこれから挑戦していきたいことはありますか?

◯自社サービス開発

今は受託開発・開発業務委託が売上の全てなので、自社サービスを開発して展開したいと思っています。

自分にとって仕事とは、衣食住が十分に満たされ、ちゃんとした収入が得られる安定したものです。
フリーランスは不安定というイメージを持たれている方もいると思います。でも、自分の衣食住が不安定なのに、人のことなんて考えられないと思います。衣食住がちゃんとしているから、地域のために、世界のために仕事をしようと思えるんだと思います。
だからこそ、衣食住が継続できるような仕事をして、一発屋で終わらないということを大事にしています。

ーーー単発で終わらない…ですか?

例えばAmazonは、配送という物流の仕事・運送に使う飛行機を操縦する操縦士の仕事など、色んな仕事を生み出し、もはや文化と言えるものになっていますよね。そういう、”仕事を創り出せる仕事”をしたいと思っています。


◯海外進出


僕は日本人であることに誇りを持っています。なぜなら、日本人ってすごいなって思うから。
日本語って、色の表現ひとつとっても青系なら「露草色」や「新橋色」などバリエーションがすごい。この日本語の表現の多さ=感性の豊かさだと思います。感性が豊かというのはアンテナの感度が高いことだと思っていて、些細な問題に気づくことができて事前に対処できたり、誰も気づいていない潜在的なニーズをつかむことができたりすると考えています。なので、そんな日本の文化が消えるのは勿体無い。それをもっと世界にアピールしていきたいです。


●最後にちょこっと、篠原さんの好きなもの


ーーー何か最近ハマっているものはありますか?

◯アウトドアアクティビティ

キャンプ・バイク・スキー・自転車は特に好きでよく行っています。

バイクで山を走る篠原さん

オフロードバイクは、乗ってて楽しいだけじゃなくて、職業・年齢・身分関係なく、フラットな関係性の仲間と助け合って楽しめるのがいいですね。「こんなところ行けっこない!」と言われていたところに行けると、達成感もあります。


◯BOOK遍路をつくる会

本屋と本好きを結ぶための活動を行っている有志の団体です。高松にある本屋ルヌガンガによく行っているのですが、コロナが流行り始めた頃、店主に「僕ができることはないか?」と相談したところ、数年前に有志で作成した「高松ブックガイド」というマップが切れているということを聞いたことをきっかけに、新しいマップを製作しました。2022年10月1日に完成し、配布してくださる方々を募集しています。

ちなみに、本を読む人の中には生きづらさを抱えている方もいらっしゃると思います。だから、現代のお遍路は本屋を巡ることなんじゃないかと考え、この名前にしました。

●編集後記

一つの機械を作る中にたくさんの人、たくさんの企業が関わっていて、自分が知らない世界でお仕事をしている方がたくさんいるんだなと感じました。そして、つながりを大事にされている篠原さんが、co-baを選んで下さったことを嬉しく思いました。
篠原さんが「こんな世界を作りたい」という明確なビジョンをもってお仕事をされていることが読者の皆さんにも伝わればいいなと思っています。
篠原さん、取材にご協力いただきありがとうございました!



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