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「ダメ出し」から癒しの冒険へ。

前回のnoteでは
「自分に対するダメ出しワードをフセンに書いて貼って剥がしてみよう〜」
というエクササイズをご紹介しました。

それで楽になった方、おめでとうございます💕
お役に立てて嬉しいです。

が、なんかすっきりしなかったり、
エクササイズをすることでムカついた方は、
これから理由をお伝えするのでぜひ読み進めてください。

あ、「今回は楽にになったけど、そうならないこともあるかも」と
思った方もぜひ。

貼って剥がせない「ダメ出しワード」

ダメ出しワードを貼って剥がしても楽にならない理由は、2つ。

まず1つは
本気の「ダメ出しワード」がみつかっていないということ。

頭で考えたようなワード、
因果関係を考えながら書き出したようなワードは
フセンに貼って剥がしたところでピンとこないでしょう。
要するに、自分のことなのに
どこかしら客観的で「自分ごと」になっていないんですね。

そしてもう1つの理由は、
あなたが書いた「ダメ出しワード」を頑なに信じているということです。
「こんなことやっても無駄だ」とか「何ふざけてるんだ」と思われた方は、おそらくこっちです。

つまりカラダに貼った「フセン」を剥がしても
心に貼った「フセン」が剥がせていない
ということですね。

「思い」を心にくっつけている接着剤。

どうして心に貼った「フセン」は
こんなにしっかりとくっついてはなれないのか。

それは
思いを書いた「フセン」と「心」をくっつける「接着剤」があるからです。

その接着剤は、「感情」。

といっても、日常、いつも気づいている感情ではありません。
心の奥深くです。
「潜在意識」とも呼ばれているところに潜んでいます。
(文字通りですね)
普段はその存在に全く気づいていない、思い出しもしない。
時間をかけてようやくでてくるようなもの。

私の場合、心にしっかりとくっついていた自分へのラベルは
「私はバカだ」でした。
あまりにも馴染みがあり、あまりにも普通でした。
いつも薄ぼんやりとともにあり、あえて言葉にする必要もないくらいに。

そのきっかけは些細なことの積み重ね。

子供の頃、
私ができない知恵の輪を弟ができて
「お姉ちゃんができないのに、すごいな」と褒められたのをみて
なんだか寂しかったこと
宿題をみてもらいたくて親のところに行ったのに
「自分でやりなさい。」
といわれて、見放されたようで悲しかったこと。

いえ、親は見放したわけでもなんでもないのです。
私が単にそう思っちゃった、んですね。
ある意味「誤解」です。
でもその誤解を真実だと信じて、寂しさや悲しみを感じていた。

この寂しさや悲しみが、ラベルの「接着剤」です。

私はバカで、バカだから親に褒めてもらえない。
寂しいなあ....悲しいなあ...
もうこんなのはこりごり。どうしたらいいんだ..?
そうだ、バカじゃなくなったら、いいんだ!

そうやって自分をバカだと信じ込み、
バカじゃない自分になろう!と励み、
他の人からバカと思われないように努力し、
もしかしたら、みんなからバカと思われてるかもとビクビクし、
「そんなことは人生当然のこと」として生きてきたのでした。
....いや、疲れました、ほんと(笑)。

「接着剤」となっている感情に出会う。

「自分に関するラベルはホントじゃない」と実感するには
接着剤となっている感情に出会いに行くことです。
私の例でいえば、寂しさや悲しみ、ですね。

バカだと思って悲しかったこと、寂しかったこと。
その感情を十分に迎え入れてあげた時、
私が望んでいたことは「バカじゃなくなること」ではなくて
「バカだろうが、なんだろうが関係なく、私のままでいい」と
親に迎え入れてもらうことだった、ということがわかりました。

そして、真に迎え入れてほしかったのは
親ではなく、他の誰よりも、自分自身だったということも。

「接着剤」は溶けてなくなり
「バカ」というラベルは、ひらり、と落ちました。
剥がす、というよりは「おちる」という感じです。
これが、ダメ出しの終わりです。

癒しの冒険へ。

「自分へのダメ出しが終わる」、「ラベルが落ちる」ということは
言い換えれば、
自分自身に対する誤解が解けて、自分自身と仲直りするということです。
それは、あなた自身の「在り方」を大きく変えるし
自ずから、世界の見え方も、関わり方も変えてゆくことでしょう。

こんなふうに潜在意識への思いや感情を迎え入れに行くことを
私は見知らぬ自分に出会う「癒しの冒険」と呼んでいます。

前回のNoteでご紹介したエクササイズに比べると結構難しいことで
今すぐできることではありません。

心の仕組みといった知識や
セラピーのテクニックを身につけたり、
心のガイド役として経験あるセラピストに伴走してもらったほうが
素敵な「冒険」になるかと思います。

前回のエクササイズでスッキリせず
もし自分でできる解決策を期待していたら
「ゴメンなさい」って感じなのですが、
本当の「宝物」がみつかるチャンスを持っているのは
むしろスッキリしなかったあなたのほうですから。

それでは、みなさま、ごきげんよう。
自分にやさしく お過ごしください。


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