見出し画像

【読書】歴史から学ぶ!人類のもつ凄い力「サピエンス全史」

こんにちは。かけだし社長の小寺です!

本日は書籍の紹介です!

サピエンス全史

▼こんな人におすすめ▼

✅ 人類史から現代史まで一貫して歴史を知りたい人
✅ 人類の幸せとは何かに興味のある方
✅ 宗教・国家など、この世の成り立ち・構図に興味のある人

歴史には現代を生きるヒントが満載!

未来を考える上で、歴史から学ぶことはとても大事だなと思いはじめたのは、最近になってからです。

学生の頃に習った歴史の授業では、
何年にどんな事件が起きただとか、
この人がこういう改革を起こしただとか、
「昔の出来事なんて知ってなんの意味があるの?」と退屈で仕方なかったです。

ただ、今では歴史に興味を持つようになりました。
なぜなら、歴史を学ぶことは未来を予測することに繋がるからです。

まさに、歴史は繰り返すというやつです。
そう思ってからは、歴史の勉強が楽しくなりました。

なぜ人類だけが発展してきたのか?

さて、前置きが長くなりましたが、サピエンス全史についてふれていきます。

こちら、かなりの超大作ですが、
人類だけが文明発展してきた理由
そこから繰り広げられる現代に至るまでの歴史を、一気に解説している本ということで、かなり話題になっていました!

今までも歴史本というのはいくつかありましたが、ここまで原始から現世まで、一貫して解説してる本は他にないのではないでしょうか。

(ここからは一部ネタバレ)

ホモ・サピエンスとは、現代生きている僕たち人間の種族を表した学術名称です。

そして、大昔にはホモ・サピエンス以外の人類と似た種族がいくつか存在していました。

そんな中で、僕らの種族、ホモ・サピエンスだけが、他の種族に対して、圧倒的なアドバンテージを持って、世の中を制してきたというお話から、物語は始まります。

ホモ・サピエンスが繁栄してきた理由は、他の種族にはない力を持っていたからだそうです。

その力というのが、

虚構を信じる力

なのだそうです。

一瞬どういうこと???
と思いました。

本書では、次のように述べてます。

虚構を信じる力とは、見えないものを信じる力になります。

なぜ、それが繁栄に繋がったかというと、
共通の虚構を作り出し、共有することで、チームや組織を束ねることができたからだそうです。

例えばこの村には守り神がついている!ということを全員が信じていたら、それが村の治安に繋がり、同族意識が生まれ、結束も強くなります。

それがないと、お互い仲違いをしたりして、同族としてまとまりがなくなってしまいます。
同じものを信じている、というだけで、立派な仲間意識になるわけです。

そうして組織を大きくできたことで、戦いにも優位に立ち、種族争いを勝ち抜いてきたそうです。

いやー、面白いですよね!

本書の話はまだ終わりません。

そこから、現代でも虚構を信じる力は継承されてきたといいます。

例えば「国家」「貨幣」「宗教」などがそれにあたると、本書では述べられています。

確かに「国家」とか、「宗教」って、全員がそれを認識していて、確かにそこに存在を認めないと成り立たないものですよね。

「貨幣」に至っては、それに価値があると全員が信じているから成り立っています。

仮に誰かがそんなの信じない、となったら、貨幣はただの紙切れになり、仕組み自体が成り立たなくなってしまいます。

余談ですが為替などは、みんなの信頼、総意の期待値で変動するから不思議です。(このへんもちゃんと勉強したい)

とにかく、虚構を信じる力というのは、今の人類が発展していく上で、かなり重要な鍵を握っていたわけです。

ポジティブなイメージを描けるのは人間だけ

ここからは僕の意見になります。

虚構を信じる力の中でも、
ポジティブなイメージを想像できるのは人間だけ、というお話を聞いたことがあります。

猿や犬も、未来を予想する力はあるそうです。
ただ、それは生存本能からくる、ネガティブなイメージだといいます。

「あの草むらに入ったら、天敵が現れるかも!」と危機を察知して生き延びるためです。

ところが、人間だけは生存本能とは関係ない、ポジティブなイメージを描くことができます。

でなければ、有人ロケットなんて飛ばないと思います。(事故で墜落して死ぬかも、という生存本能が勝っていたら、ロケットは飛ばないわけです)


ポジティブなイメージを描けるって、素敵なことだなと思います。

知的好奇心、探求心からくるポジティブなイメージは、生存本能からくるネガティブなイメージを克服し、人類の発展の原動力となっています。

その結果、ここまで文明が発展してきたのではないでしょうか。

経営者にとっては、それをビジョンと呼ぶのかもしれません。
まだない、けど明るい未来を断定して、共に描くことで、そこに仲間がついていく、まさにチームづくりには欠かせない経営の力です。

虚構を描き信じる力は人類だけに与えられた特権なのだとしたら、それを大いに活用して、明るい未来を共に切り開いていきたいですね。

以上、サピエンス全史から学べる、経営に活かしたい力でした!

最後まで一読いただき、ありがとうございます。
それではまた!

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?