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デンマークでは選挙や政治がとても身近、それって幼少期からの教育と関係あるのではという話 #EduCari

こんにちは、コエリです。

あっという間にハロウィンが終わり、クリスマスシーズンが近づいて来ましたね!私の自宅のある川崎では、ハロウィンパレードが毎年大盛り上がりですが、今年はコロナのせいで例年の盛り上がりはなく少し寂しさを感じながらも、娘が鬼滅の刃の禰豆子コスプレを自宅で楽しんでいたのをニヤニヤしながら眺めていた私です。

カバー画像は、去年デンマークのクリスマスシーズンに、娘&ルームメイトと部屋にクリスマスの飾り付けした時の写真。デンマークではクリスマスがとても大事なイベントなんだなと、この時しみじみと感じたのでした。

さて、先日の9/26(土)に、親目線で日本の教育を考える営み「EduCari - エデュカリ」第3回目となる下記イベントを開催しました!

1回目は「デンマークでの子連れ留学&育児経験から日本の教育を考える」と題して、私・コエリとまめさんが、それぞれデンマークに滞在した時の経験(主に子ども関連の私生活)を語り、2回目は「コロナ禍だからこそ見えたデンマーク流の子育て・教育の本質」と題して、コロナ禍でも学びが止まらなかったデンマークの教育事情を現地と繋いで語りました。

その時のゲストの方がイベント繋がりで取材され、なんと記事やテレビにも出演するというミラクルも起き、間接的に社会へ色々な議論のネタを届けられていることを嬉しく感じます。

そして、3回目では「海外の教育ビジネスの現場から見るこれからの子育て・教育」と題して、デンマークの成人学校フォルケホイスコーレの話を皮切りに、初めてデンマークと日本以外の国・フィリピンの要素も入れたイベントとしました。

一見繋がりがなさそうに感じる両国、幸福度という視点では共通点があるんです。(幸福度ランキングって種類があるんですよね、知ってました?)

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また、フィリピンは英語嫌いだった私の、英語勉強のモチベーションを授けてくれた思い出の土地でもあり、私がお世話になったフィリピン・ドゥマゲテにあるSPEAという学校は街中をフィールドに英語を学ぶ、自分と向き合いながら英語を学ぶ、という英語を学びたい人が何のために英語を学びたいのか自分の人生について考え直すような場所でもあり、デンマーク人の多くがギャップイヤーで自分の人生を見つめ直す場所でもある成人学校フォルケホイスコーレと根底部分でとても似ているなと感じていました。

今回のイベントで、フォルケホイスコーレに詳しいIFASの矢野さんと、SPEA創始者の松岡さんをゲストに呼んだこの企画は、私にとっては4年越しの悲願!な対談イベントにもなりました。

(今思うと、イベントタイトルにビジネスって入れたのは間違いだったなと反省)

今回も、イベント終了後にカジュアルな対談タイムをもうけ、ゲストと話したい方は残っていただく形をとりました。子どもの教育環境に悩む方のお話、自分自身の学び直しについて悩む方のお話、など和気藹々と進むこの時間が、個人的には一番のお気に入りでした。

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後日、まめさんとポッドキャストでイベントについて振り返ってみましたので、もし良かったらどうぞ :-)

3回で締める予定だったけど、4回目もやることに

それで、今までの3回のイベントを通じて共通に話題に上がっていたのが、やはり「対話」です。他の人との対話はもちろん、自分自身との対話も、教育にはとても大事なキーワードだよね、と。

その中で、子どもと話すにしても、家族と話すにしても、友人と話すにしても、デンマークではその話題の大きな部分を「政治」が占めていたことが思い出されました。自分のやりたいことや幸せを実現するために選挙に行き、政治に働きかける行動が根付いているんですね。

デンマークの投票率ってなんと85%!!

私自身もデンマーク人のルームメイトと夕飯中、何気に政治の話がフッと出てきて、遠い日本の政治の話にも関わらずルームメイトが色々詳しくて、私自身全然それについて話せなくて恥ずかしいと思った記憶が蘇ります。聞けば、子どもの頃から学校で政治家から直接話を聞く機会があり、誰の政策が良いかみんなでディスカッションして模擬選挙をする機会があるのだとか。その話を子どもが家に帰って親にするので、親は実際の選挙で誰に投票するのか、子どもを説得できるようにきちんと政策について知らないといけないので大変という話も聞きました。

子どもの行動がひとりの人間の意見として尊重され、大人たちを動かしているって純粋に凄い、素晴らしいなと思いました。

そんなデンマーク人の投票率は85%!ちなみに、前回の日本の都知事選の投票率は55%です。

そういった選挙に積極的に参加する態度や、ひとりひとりが社会を良くしようと政治に関わろうとする態度って、小さな頃からの教育環境がそうさせるんだろうね、とコエリとまめで盛り上がり。(3回目イベント後、5年ぶりに打ち上げでリアル対面しました、笑)

教育と政治は切っても切り離せないねとなり、4回目もイベントやろう!となりました。

11/14(土) 16:00- 教育と政治について語るイベント

というわけで、4回目の #EduCari イベント「未来を創るのは政治から!私たちからできる民主主義の育み方」を企画しました!

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今回声をかけたゲストは以下のお二人。

◎ 能條 桃子 - Momoko Nojyo
若者の政治参加、教育や社会制度を学びに2018年デンマークに留学、そこで見たデンマーク人たちが選挙を楽しみながら政治に関わる様子に刺激を受け、留学中に始めた U30 向けの選挙啓蒙活動 NO YOUTH NO JAPAN を2019年に立ち上げ。U30向けにわかりやすいデザインで選挙啓蒙を呼びかけた Instagram アカウントは2週間で1.5万フォロワーを獲得。2019年10月に帰国後も、若者の政治参加を日本でカルチャーにすることを目指し活動を続けている。
Instagram: https://www.instagram.com/noyouth_nojapan
Twitter: https://twitter.com/noyouth_nojapan

◎ 天野 妙 - Tae Amano
合同会社 Respect each other 代表、みらい子育て全国ネットワーク代表。日本大学理工学部建築学科卒業。株式会社リクルートコスモス(現コスモスイニシア)等を経て、性別・役職・所属・国籍に関係なく、お互いが尊敬しあう社会づくりに貢献したいと考え、起業。ダイバーシティ/女性活躍を推進する企業の組織コンサルティングや、研修など、企業の風土変革者として活動する傍ら、待機児童問題をはじめとした子育て政策に関する提言を行う政策起業家としても活動中。
経歴詳細:https://www.respect2eachother.com/blank
著書:男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる (PHP新書)

私がデンマーク滞在中、同じく日本から留学でデンマークに滞在していた能條さん、デンマーク人の友人たちが選挙で盛り上がっている姿をみて刺激を受け、デンマーク滞在中に始めた活動「NO YOUTH NO JAPAN」のことを思い出し、ゲストを打診したら快くOKをいただきました。政治を身近にする、とてもグラフィカルで分かりやすいインスタグラムが多くの人を惹きつけています。最近は、週一で政治家と語るインスタライブを始めて、先週その第一弾として蓮舫議員との対談が行われていましたが、こんなに政治家を身近に感じられる活動って過去あっただろうか!?と思うほど。

もう1人は、日本で子育て政策に関わる政策提言で活躍されている、みらい子育て全国ネットワーク代表の天野さんにお声がけしました。待機児童問題、最近では男性の育休問題などで多くの提言をされていて、先日「男性の育休」という書籍も執筆されています。日本で問題と向き合い、コツコツと当事者として政治に働きかけてきた天野さんの活動、一見、スーパーウーマンすぎて、マネできない!!と思ってしまいがちなのですが、聞くと天野さん自身も最初は政治なんて何も分からなかったよ!とのことで、その活動の原点の悩みは同じママとしてとても共感できるものです。

政治が分からない人こそ参加して欲しい

この note を書いているのが、もうイベント当日の朝というバタバタさ加減ですが(苦笑)イベント企画した私自身、政治って良くわかっていません。なので、本当に気軽な気持ちで参加していただけたら!

子育てしていると特に、なんでこんな政策?法律?って思うことたくさんありませんか?それを愚痴にするだけでなく、何か一歩世の中にフィードバックして、それで社会が動かせたら素敵だと思いませんか。そういったことを、私含めて当事者からできるヒントを今回は探るイベントにしたいと思います。

今回もかなり濃い内容になること間違いなしなので、興味ある方のご参加、お待ちしております!


よろしければサポートして頂けると嬉しいです! いただいたサポート費は ・デンマーク滞在中は主に娘のシッター代・お菓子代 ・帰国後は研究調査費・報告イベント開催などの足し にさせて頂ければ幸いです!よろしくお願いします :-)