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映画「君の膵臓をたべたい」

映画「君の膵臓をたべたい」を観た。

映画が公開されたのは2年前。
前々から評判は聞いていたが、
よくあるストーリーテラー系の
青春ラブストーリーかと敬遠していた。
しかし小栗旬が出演を決めるくらいなら
きっと良い映画なんだろうと
旧作になるのを待たずに、DVDを借りた。

ちなみに、私は節約家なので映画が公開されTUTAYAにレンタルDVDが並び、最新作が準新作に、そして旧作になるのを待ち、7泊120円で借りることを楽しみにしている。
もちろん映画館の雰囲気、迫力、音も好きなので、どうしても観たい映画はクーポンを使い1500円でチケットを買って映画館で観る。
それが、私の贅沢。

映画の話に戻る。
ヒロインが病に侵される、クラスの人気者と地味な男の子がひょんなことから恋に落ちる、何年後かに秘密が明かされる、青春ラブストーリーにあるあるあるあるな設定。チープな感じ。
どう生きたらひょんなことから
北村匠海と恋に落ちれるのか。
そのひょんが、私は知りたい。

ごりごりの青春ラブストーリー設定だが、
この映画は青春ラブストーリーではなかった。
春樹(北村匠海)の自分を守ってきた殻を破り外に出る不安と困惑、桜良(浜辺美波)の内に秘める死への恐怖が丁寧に描かれており、物語が進むにつれ2人の世界にどんどん引き込まれていくのを感じた。

映画は春樹と咲良の2人のシーンがほとんどだ。
図書館で2人で話したり、親に嘘ついて旅行に行ったり、夜眠りに落ちるまでゲームをしてはしゃいだり、夜の病院に潜り込んで会いに行ったり、まるで映画の中のような2人だけの世界。

でも2人は、最後まで「好き」と言わない。
「好き」かわからない気持ち、
「好き」になってしまう怖さ、
「好き」と言ってしまう怖さ、
2人の関係が進むにつれ、
「好き」と言わない意味が変わっていく。

それを全部込めた
「君の膵臓をたべたい」

あぁ、なんて奥ゆかしい。繊細。

こんな恋愛したことあったかな。

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