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今、ここ

過去のことを悔やんだり、未来のことを考えて憂いて、心ここにあらずという状態になることがある。
子どもと一緒に暮らしていて思うことは、子どもは今この瞬間に集中していきているということ。彼女たちは今、どう在りたいかに忠実である。

「今、ここ」に集中するとどうなるか?
感性の受容体を開く、感じる器がひろがっていく。
感じられると、心が震える瞬間を逃さないので、現実も変えていく力をもっている。

大人である私は「今、ここ」に集中するには訓練が必要で、気を抜くとすぐ、あれこれ未来や過去に意識を向けがちだ。

テーブルスタイル茶道を学んで1年になるが、稽古場でいただくお抹茶は「今、ここ」に集中して頂くため、家でなんとなく飲むお茶とまったく味が違うのだ。これには本当に驚く。
同じ茶葉、同じお湯の量、温度、道具であっても味がとにかく違う。香り高く、味わい深い、なんともほっとする味なのだ。一方、自宅で意識があちこちに行きながら飲むお抹茶は、どこか味気ない。

私は今日も、「感じられるわたし」になるために、一服のお茶をいただく。




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