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「赤ちゃんは泣くのが仕事」と言われるのはちゃんと意味がある。

こんにちは、みほです。

ちょうど一年前、赤ちゃんの発達を楽しむための
ワークショップを開催しました。

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そこにいらしてくれた助産師さんと
いろいろお話する機会があって
考えたことをまとめておきます。

親の身体を整える時間を大事にして欲しい

ご一緒した助産師さんは
ご自身で相談室を持つ、
母乳ケアの専門家です。

ふと、こんな事を仰っていました。

『せっかくおっぱいケアしにきているのに
赤ちゃんが泣くとみんなそっち気になって
すごい首とかに力入るんだよね…』

普段、仕事の傍ら
ママのトレーニング中に
子守をすることがある私。

その時に感じていたことは
『ママ、赤ちゃんの泣き声気にしすぎよ〜』
ってこと。

私たちが言葉でコミュニケーションを取るように
赤ちゃんは泣くのが自然だと思うし
なんなら私たちが大きくなって
呼吸したり、運動したりするのと同じくらい
泣くってことは大事なこと。

『こっちで見てるから
ママは気にしなくて大丈夫ですよ〜!』

ってお伝えしても、
なかなか割り切れない様子の人が多い。
たしかに、気持ちは分からなくもない。

だけど、
せっかく自分のことケアできる時間だから
その間は自分のことを大事にする時間として
目一杯ママ自身と向き合って欲しい。
そんな想いもありました。

赤ちゃんが泣いていると、親はどう感じているんだろう?

そこで、2人で考えてみました。
ママが赤ちゃんが泣いているのが
気になってしまう理由。

・泣いていると迷惑なんじゃないかと思う
・泣かせたままにしていると、怠慢だと感じる
・何かが嫌で、悲しくて泣いているんだと思う
・泣いていると不安になる
などなどなど…

もちろん、理由はたくさんあるし
泣いているのをいつまでも放置することを
進めているのではありません。

わたしは
「泣くことが迷惑なんじゃないか」
「泣かせたままは、母親として怠慢なんじゃないか」
そう思っているとしたら、きっとしんどいから。
そうじゃないって事をお伝えしたいだけです。

それで
今回まとめておきたいのが
「赤ちゃんが泣くのが仕事」っていうのは
身体の発達を考えても言えることなんだ
と言うこと。

発達の土台

私たちは子宮から出て
まずなにをするのかって呼吸です。

人間らしさを発達させていくのに
土台になるのが呼吸なのです。

私は呼吸には2種類あると思っていて
①生存のための呼吸
②パフォーマンスUPのための呼吸


呼吸そのものの質が、普段の動きや感情にも
影響を及ぼしているので、大人になっても土台として
考えていきたいのが呼吸だったりもします。

①生存のための呼吸
は、私たちが生きていく為に必要なことです。
酸素を取り入れて、二酸化炭素を輩出する。

この呼吸も、機能的にできているかどうかが
すごく重要です。代謝にも関わってきます。

②パフォーマンスUPのための呼吸
に関しては、
日常生活動作の「立つ、座る、歩く」ことから
「仕事の生産性を上げる」もパフォーマンスです。

スポーツをしている人は、そのスキルの向上も
パフォーマンスUPと言えるでしょう。

大人になると、「呼吸を整える」ということは
エクササイズをしたりアクティビティを通じて
改善・向上させていくことが多いですが

生まれたばかりの赤ちゃんは
どうやって土台である呼吸の機能を
発達させているのでしょうか?

そう、それがまさに
泣くこと(声を出すこと)」なんです。

筋肉の量や大きさは私に比べても
絶対的に小さい赤ちゃんたちが
私よりも長くハイハイし続けられるようになる秘密は
呼吸によってお腹と背骨を使う練習ができているからです。

これからどんどん色んなことが出来るようになる
その土台を一生懸命作っていると思うと
泣いていることも、すごく愛おしいと感じませんか?

泣いている赤ちゃんを見ても
『これから成長して、
楽しい人生を歩むための練習をしているんだ』
そう考えたら

「泣いていることが迷惑なんじゃないか」
「泣かせているのが親の怠慢なんじゃないか」

そんな風に思っていた気持ちは
軽く、薄れてきませんか?

ただただ、
「赤ちゃんは言葉が喋れないから泣くのが仕事」
では無いということがわかれば

第3者に言われる
「赤ちゃんは泣くのが仕事よ」
も、受け入れやすくなるのではないでしょうか?

こういった情報を知る機会を増やしていきたい

でもきっと、こういったことって
パパママ学級とかじゃ教えてくれないことが
ほとんどなんじゃないでしょうか?

赤ちゃんが生まれると
情報収集しようにも難しいのなら
赤ちゃんがお腹にいるうちから
考え方の共有ができるといいなぁと、思うのです。

それが今回のワークショップを通じて
私が強く感じたことです。

この世に生まれてくれば、
赤ちゃんだろうとおとなだろうと
ひとりの人間であることに違いはありません。

子育てとは言いますが、
子どもが成長するためには
周りの大人が成長するする必要があります。

その為にも、もっと安心できる情報が
受け取れるように私は発信していこうと思います。

ご質問等は、COHPLUSのHPからどうぞ!




2020.05 追記編集



支えられて生きています。いつもありがとうございます。