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自分を責めてしまうあなたへ(仮)

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いわゆるモラハラを受けていた過去の辛い時代について考えたことを書きました。今の私がどうやって元気になっていったのか、どうやって自分の足元を取り戻したのかについて書くつもりだったの… もっと読む
連載を進めるうちに何故私がフランスで生きることを決めたのかにも関わってくるので、そのことを掘り下げ… もっと詳しく
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記事一覧

自分を責めてしまうあなたへ:嫌な思い出を反芻してしまうあなたへ

ひとりでぼおっと無意識に作業をするような時…考えなくても自然に手が動かせるような単純な作業の時に、嫌な思い出を反芻してしまうことがあった。 例えばお皿を洗っているとき。 お風呂で髪を洗っているとき。 髪を櫛でといているとき。 ひとりでにまたその悪夢の中に引き返し、繰り返し味わっている。 こんなことやめなければ、と思うのだけれど余程意識的にならないと自分をそこから引き剥がせない。 嫌な思い出を繰り返し思い出してしまうたぶん催眠とか瞑想とかと同じように、こういった単純な動作をし

自分を責めてしまうあなたへ:八方塞がり

(前回の記事はこちら) 媒体の仕事をほとんどすべてひとりでするようになって実感したのは、この媒体に対しての強い思いがないと続けられない仕事だということでした。

自分を責めてしまうあなたへ:友達に会うのが怖い

(前回の記事はこちら) 友達に会うのが怖いシェアハウスはWi-Fiがしっかりと繋がったので、毎日ネット上での仕事をこなすことができました。 それまでは毎日マクドナルドに通って日本との仕事をしていたので、Wi-Fiに接続してメールチェックや、SNSでの反応などの確認ができる環境はありがたかったです。 SNSには、恋人の浮気相手がしょっちゅう登場しました。 もう私は彼女をリフォローしていたのですが、共通の仲間がたくさんいたため、話題に登場したり直接会話しているのを目にすること

自分を責めてしまうあなたへ:入国審査の失敗と別居

(前回の記事はこちら) 入国審査での失敗 入国審査でお決まりの「何をしにきたのですか?」に対し、やはりお決まりの「観光目的で来ました」と答えました。 カナダは観光目的でもビザが最大6ヶ月間もらえるため、簡単に終わるだろうと思っていたのです。 しかし審査官は「6ヶ月も何を観光するのですか?」と聞いてきたのです。

自分を責めてしまうあなたへ:友達との浮気

私が中心となって編集をしていたある媒体を前回少し話題に出したのですが、その媒体に関わることで、今でも折に触れて考えてしまうことがあるので、今日はそれを書きたいと思います。 「自分を責めてしまうあなたへ」の更新は久しぶりになってしまいました。 マガジンを買って下さっていたみなさまには、長らく更新せずにすみません。 今回もあまり気分の良い話ではないかもしれないですが、自分の心の整理のためにも、そして今この出来事をどう捉えて、どう消化しているかにもつながる文章にしたいと思いますの

自分も他人も叩き潰さない

以前は、自分が信じていることを誰かに伝える時、「これは私が個人的に信じていることであって、相手にそれを押し付けたくはない」という気持ちが勝って、ものすごく遠回りに言ったりはっきり伝えなければならないときには手が震えてしまったりしていた。 特に関わっていた媒体に関することでは過去のトラウマ(その媒体は数年前にPTSDを患うことになった事件と密接に関わっているため)も手伝って、パソコンでうまく文字が打てないほどに震えてしまったりしていた。 自分の大事にしていることと、その媒体全

雪解けのきざし

長く悩み続けていたことを決断した。 無理を重ねていたし、誰にも理解されないと感じることは孤独だった。 毎日ジレンマに身を引き裂かれそうだった。 本気で接しているもので悩むのはまったく苦にならないが、心の底からそういう風には思えなくなっていたことが問題だった。 そのことがわたしを小さく、けれど絶えず蝕み続けていた。 気持ちだけじゃない、生活も、自分のつくってゆくという姿勢も。 あまりにも大きく膨らんでいたものだから、もうこのことと心中しなければいけない、というくらいひどく大げ

自分を責めてしまうあなたへ:心が納得するのにかかる時間について(3)

(前回の記事|目次一覧) 事件から2年経って、あるタイミングでQさんが久しぶりにお便りをくれた。 そこには、現在彼女がうつ病に苦しんでいることが書かれていた。 そのお便りが、今私がこの「心が納得するのにかかる時間について」を再び書き始めたきっかけだ。 彼女にお便りに返事を書きながら、彼と一緒にいた5年前の自分、横領事件があった2年前の自分、そして現在の自分の状況のことを考えた。 1. 横領事件がくれた気づき 事件のおかげで、私は当時自分が陥っていた状況…どれだけ自尊感情

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自分を責めてしまうあなたへ:心が納得するのにかかる時間について(おまけの章)

(前回の記事|目次一覧) その後、彼にお金を返してもらうまでにひどく時間がかかった。 彼は自分の使い込みを誤魔化そうとあらゆる手を尽くしたし、私を時には恫喝し、時には泣き落としを使って揺さぶりにかけようとしてきた。 私はもうその手には乗らなかった。 彼と会わなくなってもう2年も経っているのに、まだ私がそれで揺さぶられると思っている彼の傲慢と変化の無さに、気持ちが白けてゆくばかりだった。 けれど2年という年月を経たあとでも、彼とメールでやりとりをしたり、彼がきちんとお金を返

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自分を責めてしまうあなたへ:心が納得するのにかかる時間について(2)

(前回の記事|目次一覧) Qさんとは長い手紙のやりとりをした。 私の次に彼と付き合ったことで、私との間に溝ができた気がしていたこと、彼と付き合うようになったいきさつや、付き合いが続く中で彼の高圧的な態度に恐怖を感じてもいること…

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自分を責めてしまうあなたへ:心が納得するのにかかる時間について(1)

(前回の記事|目次一覧) 私と別れてすぐに、彼は私とも共通の友達であるQさんと付き合っていた。 2017年の春に、彼は私も関係しているあるプロジェクトの共同資金を勝手に銀行から引き落として使っていたことが発覚したのだが、そのことに気づいた私がそのことで彼を追求しようとしても言い訳を重ねて逃げようとした。 面倒くさくなったのか、次第に返信をしてこなくなった。 プロジェクトのお金というのは、私たちのサイトを読んでくれている読者からの寄付金だった。 善意で頂いた寄付金を使い込む

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自分を責めてしまうあなたへ:"me too"のこと

(前の記事|目次一覧) 夢をみた。 彼の前の彼女に、彼にされた悪いことを洗いざらい話す夢。 車で引きずられたこと、大事なお金を盗まれたこと、死ねとか役立たずと言われ続けたこと、ひき逃げのこと。 彼女がどんな顔でそれを聞いていたか、覚えていない。 私は、このチャンスを逃さず全部言いたい、とただ懸命になっていた。 夢から醒める前に全部言ってしまわないと。 現実には、彼女とは一度しか会ったことがない。 つまり私は彼女と仲が良いわけでもなく、親身になって話を聞いてほしかったわけで

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自分を責めてしまうあなたへ:嫌悪感

(前回の記事|目次一覧) 今から思い返せばあれはとても大事な感覚だったなと思うのだけれど、三度目に彼に会った時、私は彼にひどく嫌悪感を感じた。 早くこの人から離れたい、顔を見るのも見られるのも嫌だ、と思ったのだった。 私は本来、そんなに人を忌み嫌ったりする人間ではない。 どちらかというと、どんな人の中にも長所を見つけたいと思いながら人付き合いをするタイプだ。 縁があって知り合ったのだもの、できれば仲良くなりたい。 しかも彼は私に好意を持ってくれてまでいるのだ。 それなのに

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自分を責めてしまうあなたへ:出会い、震災と個展

(前回の記事|目次一覧) ※最後に個展に出展した写真を載せています。 「明日、貴女の個展を見に行こうと思います。」 SNSに発信していた写真展の情報を見てDMをくれたのが彼でした。 どういう経緯で彼と繋がっていたのかは、はっきりと覚えていない。 プロフィールを覗いてみると彼自身も写真を撮っていて、共通の友達がたくさんいた。 彼の写真や文章の感じから、もしかしたら友達になれるかもしれないなと思った。 展示には、色んな人が訪れてくれた。 普段はなかなか会えない友達、SNSだ

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