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【ブックレビュー】推し、燃ゆ

こんにちは、collyです。
やっと読めました。

芥川賞を受賞した「推し、燃ゆ」!

タイトル見ただけで絶対読んでみたいと思っていました。

で、読んだ感想ですが

あーーーーーー、わかる!

です。(雑)
ここからはネタバレありですので
未読の方はUターンくださいませ。



推し方って色々あると思うのですが、
この主人公は推しの言動を徹底的に追って
「解釈」していくことに人生を捧げているタイプ。
で、本作では推しが炎上したことにより
グループ自体が解散してしまうことになります。
さらには推しは芸能界も引退。
生き甲斐だった推しが完全に自分の世界から姿を消してしまうわけですね。

絶望。。。

私自身、約1年前26年間推していたグループが解散しました。
さらには推しは事務所も退所。
でも、芸能界にはいるのでまだ応援はできています。

これ本当に引退とかされたら絶望です。
特に主人公は生活の中心に推しがいたので喪失感は計り知れないでしょう。
推しがいなくなるって、今後の人生の楽しみ全部奪われたくらいの衝撃なんですよね。

ただそんな中でも最後の最後の綿棒を拾う描写に
希望の光があるかなって思いました。
(表現力さすがですよね)

どんだけ喪失感や絶望感があろうと
自分の人生は続いていきますからね。
歩き出していくしかないのです。

私も1年経っても喪失感は消えないし、
大好きなグループがもうないという事実は受け止めきれていない。
(解散ライブはいまだに見るのがツライ)
でも、毎日の生活はそれはそれでありますからね。

推しでもなんでも、自分の好きなものが永遠にそこにあり続ける保証はないのです。
それがなくなった時にどう向き合うのか、どう歩き出すのか、
答えを示してくれるというよりは、
現実を突きつけ、少し希望を残してくれたリアルなラストに感服です。

素敵な作品でした💚
では!

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