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どうしても許せないあの人は、タイムカプセルキーパー:その2


前回のタイムカプセル キーパーの話の続きです 前回の話はこちら↓


タイムカプセルキーパーとは、
『あの日』埋めた 忌まわしき黒歴史が詰まったタイムカプセル、もとい ブラックボックスを 掘り起こさせようとしてくる、憎っくき連中です。笑





タイムカプセルキーパーたちは、私たちの人生に突如として現れて、私たちの感情と生活を掻き乱していくのですが、

そんな タイムカプセル キーパー との関係性で 最大の課題となるのは、
『どのように付き合っていくのか』、ということ。

その前に そもそも、"なぜ" 彼らに対して不快な感情を抱いてしまうのか、について説明したいと思います。

… いやいや "なぜ" とかじゃなくて、そもそも あいつらが 人の土俵にズケズケと土足で入ってきて 荒らしていってるんだよ!
人が 大事にしてるもの 踏みにじったり 邪魔したり 盗んだり 火 つけたり、そりゃ 怒って、ブチ切れても当たり前でしょうが!!

そんな声も聞こえてきそうですが、とりあえず 冷静に見つめられる、小さな案件から考えてみましょう。


彼らは 出会った時から 地雷を踏んでくるタイプもいますが、基本は はじめ味方で、ある日を境に 思い出したようにタイムカプセルを掘り出してくるタイプであることが多いような気がします。
だからこそ こちらも『裏切られた』とか、『信用してたのに』とか、いろんな憎悪がケミストリー(化学反応)して増大。

ちなみに 『シャドウ』は、同性として現れることが多いと言われます。
男性なら 男性、女性なら 女性。堺雅人なら 役所広司。
実際には 肉親ではないことが多いですが、もちろん肉親である可能性もあります。


そして "なぜ" 相手に対してや、その相手に された出来事に対して、不快な感情 嫌な感情 ネガティブな感情 を抱くかというと、そもそも前提として 『それ』 を 私たちが不快で 嫌で ネガティブなものである、と 先に 認定しているからです。 
ちょっと ややこしい 言い回し かもしれませんが。


例えば友人とパスタを食べたとします。スパゲッティ カルボナーラ。 


私は食べた時に クリーミーで濃厚で、胡椒が効いてて美味しいなと思ったとします。
でも 一緒に行った友人は 味が濃すぎるとか、クリーミーさがこってり重すぎて 胡椒も辛くて あまり美味しくないなと感じたとします。


でも この時、食べているカルボナーラは 全く同じ、な訳です。

私のカルボナーラだけ、シェフが特別に私好みに作り替えてくれてたり、友人のカルボナーラだけ ちょっと濃いめに 作りすぎてたり、とか そういうことは一切ありません。

カルボナーラは、全く同じ。

でも 反応に差が出るのは、これまで食べてきたものの違いだったり、 生まれた時からの好みの違いだったり が理由だったりします。
もし 友人がおばあちゃん子だったりしたら、子どもの頃から 和食の薄味に慣れていたりするだろうし とか、それぞれの理由には 必ずそういう『背景』があります。

とにかく何度も言いますけど この時食べたカルボナーラは全く同じ。
なのに 両者の感じ方が全く違う、というのがミソ。

食べ物では 「好み」という一言で片付けられることも多いのですが、たとえば おばあちゃん子だった友人が、「パスタなんて あんなワケの分からない食べ物、気持ち悪い」と言われながら育っていた『背景』があったとしたら。

たぶん 他の人よりも「美味しくない」という確率が上がったことでしょう。
おばあちゃんと過ごす時間が長いほど、おばあちゃんのことを 好きであれば あるほど。


そんな風に、食べ物だけではなく 私たちの日常のあらゆるところに、「好み」の範疇を超えた『背景』が 影響しているものが あれこれあるんですね。その中のひとつであり 最たるものが「感情」。


例えば こんなシチュエーションを。

直属の後輩、自分が日々 こんこんと指導しているのに なかなか要領を得ない Aさんが、
「Aさんはいつも頑張っていてすごいね」と 普段 あまり人を褒めない上司に褒められているのを見たとします。


それを見た 私はどう思うか。


例えば 

① えっ、滅多に人を褒めない上司が褒めるなんて。私の知らないところで Aさんはたくさん頑張ってたんだなぁ。Aさんすご! 私もガンバロウ。

② いやいやいや あの上司、Aさんの表面しか見ないで褒めてやがる。普段 全然仕事できてないぞ、そいつ。そしてそいつを育てたのはこっち。褒めるならこっちだろうよ。

③ 私はこんなに頑張ってるのに 後輩のAさんが褒められるなんて。私の頑張りなんて 誰も見てないんだ。努力なんて報われないんだ。あー やってられない。今日も飲んで帰ろう。

などなど いろんなパターンが考えられますが、

この場合も 「上司がAさんを褒めていた」という事案は 同じな訳です。

① の場合、際立った感情は生まれてないように見られます。
②や③は 少し ザワザワしている感じがしますよね。

この場合、

・私を褒めない上司
・仕事ができない後輩
・自分を責める自分

が 感情を動かした『犯人』になる可能性が高い。

つまり、タイムカプセルキーパーになる可能性がある。


この時 ミソになるのは、
実は 見ている側 つまり「私」の『背景』が違うだけ、てことなんですね。



でも このパターンのように、直接自分が攻撃された訳ではないときは 私たちは冷静に物事を見つめることができますが、

じゃあ 直接 上司が

「お前は 何回言っても使えないやつだな! この豚野郎!!」

と パワハラ&モラハラ暴言をぶつけてきたとしたら。


「ああ゛ん?! 今 何て言ったこのクソ野郎!!
○すぞ! テメエの方が豚なんだよ!! 三枚に捌いて衣つけて トンカツにしてやろうか!!!!」


とかが 喉まで出かかっているかどうかは さておき 笑、

この時も実は 同じことなんですね。とてもじゃないけど そんな冷静に思えませんがね。


『私が、上司に 暴言を吐かれた』


という 客観的なひとつの出来事。
= カルボナーラ。

モラハラ上司の暴言と、カルボナーラは、
なんと =(イコール)なのです。


ただ、

"見る人によって捉え方が異なる" 

ひとつの事案。


いーやいやいやいや、
カルボナーラは 美味しく思う人の方が多いけど、モラハラ上司は みんな嫌いっしょ! アイツ おかしいっしょ!! て なるんですけども、

みんなに嫌われがちな人は、あちこちでキャスティングされてる 人気悪役 みたいな感じなんですね。

食べ物なら パクチー、
俳優さんなら エンケンさん(遠藤憲一)とか 香川(照之)さんとか。

もちろん 誰でもいい・っていうキャストじゃなくて、新人なら とても演じきれない難しい役ですし、大御所ともなりますから ギャラもお高めです。笑


そして タイムカプセルの話に戻るんですが、

わざわざ 掘り上げ時に来てくれた 悪役キャスト、モラハラ上司は、「ここ! ここに埋まってるんだよ!!」と 声を荒げて知らせてくれます。

まあ 大半の人、もう 98%以上の人は そんな奴の話は聞かないでしょう。むしろ すでにもう二度と会わない誓いを 自分の胸に立てているでしょう。


そうして どうしても相入れない存在の『シャドウ』とは、大半の場合 別れを告げるのです。ケンカ別れ、もしくは 片方が何も言わずに去る、が多いですよね。


さて そこで問題がひとつ出てきます。


「ここに埋まってんだよ!」

と 言っていたタイムカプセル。

その後 どうなる?
なくなる?

エンケンさんが 持って帰ってくれる?

いやいやいや、
もちろん そのまま。

手つかずですよね。


つまり 運動場には、まだ ブラックボックス化した タイムカプセルが 埋まっているのです。


ここで その1でお話していた、
そもそも"なぜ" 彼らはやって来るのか? に焦点が当たるのですが、理由はひとつ。


「タイムカプセルを 掘り起こさせるため」


だって 『タイムカプセルキーパー』なんだもの。


てことは、
そのまま放置するとどうなるか?


別れを告げられた『シャドウ』、モラハラ上司は、
その後 「僕じゃ 掘り上げてくれなかったんだよね」と 次のキャストに引き継ぎます。それも
もうちょっとイカつめの。


エンケンさんで 無理なら。。
次は 小沢仁志さんとか 白竜さんとかにする?


バックヤードで あれこれ打合せがスタート。大変です。このまま放っておくと、白竜さんが来てしまう。(白竜さんは好きですけど 笑)


て なるんですね。こわい。

こわいけど また続きます。笑

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