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#232 高齢者が入院したら、家族がやることは(リライト版)

おはようございます。フミオ です。
金曜日ですね。1週間が早いです。充実という感じではなく、慣れないことをひたすらに行っているからでしょうね。この4月から新しい生活が始まった方、あと1日でお休みになります。頑張りましょう!

さて、「生きづらさ」について、書いてきました。今日は、高齢者が倒れた場合に家族が実際にすることになるか?をnoteしていきます。


■高齢者施設で家族が倒れた場合には


 高齢者施設では、夜間高齢者20人程度を概ね1人の介護職員が見守りとケアにあたるような体制になっています。(施設により、夜間の職員数はことなる場合もあります)

この夜間、見守り・ケアに当たる職員(以下、夜勤職員)は、決まって時間でのケア(巡視)や高齢者個別に決まっているケア、または、高齢者からコールで対応するケアを行います。このいずれからのケアの際に、「高齢者の変調に気づく」ことがあります。

・コールにより体調の変化を訴えること
・ケアに訪れ、受け答えがいつもと違う
・熱感、呼吸苦、嘔吐などの発見
・転倒している など

このような状態の際は、血圧や検温、血中の酸素濃度を測るなどして夜間対応の看護職員へ連絡を入れて、高齢者の状況を説明します。さらに、説明を受けた内容に配置医へ夜間対応看護職員が連絡を取り医師の指示を受けて、再度施設の夜勤職員へ連絡、対応指示となります。

■救急車を要請する


 夜勤職員の連絡後、看護職員が施設に来るような場合には、看護職員観察後、救急車の要請か、または、高齢者本人が受け答えができる場合などは看護職員が病院へ連絡をして夜間の受診を行います。そして、このタイミングで、家族に電話を入れて病院受診(救急車の要請)の旨を伝えて、病院へ来て頂くお話をします。

まず、救急車の対応では、高齢者の症状を救急隊員の求めに応じて看護職員が変調に気づいた時点の説明しながら、入所から現時点までの情報を要約した内容(病歴、服薬、日常の生活など)のペーパーを渡します。
一緒に、救急車と病院へ向い、病院では救急対応(または外来)の看護師へつなげていきます。

■病院での対応


 救急車による受診の場合は、病院にて医師・病院の看護師からの指示にしたがい状況と症状の説明を施設から付き添った看護職員が対応し(診察・検査など)の後に、入院の必要性がある場合には、そのまま入院なります。ここでは、概ね救急を受けた看護師から病棟へとなります。

今度は、病棟の看護師から付き添った看護師が救急対応から入院に至るまでとこれまでの入所についてを確認が入ります。そして、家族の方に、同様に高齢者本人のことを聴かれ、入院の説明です。
以下の通りです。(詳細は病院によってことなります) 

・入院する高齢者の方の身体や社会関係やメンタル(認知面、理解力など) 
 を情報として把握します。
・既に、介護を家族等がしている場合は、介護保険制度による介護サービス
 の利用有無、介護支援専門員、介護度などの確認
・服薬の確認
・入院後の退院に向けて「退院困難な状況」の有無の確認
・入院生活のオリエンテーション
・入院計画(作成)から退院までの説明(入院に伴う同意書などのサイン)
・連絡先の確認

この時点まで、概ね言われるがままで頭の中はパニック状態と思います。こんな時に昨日までnoteしてきた「生きづらさ」のきっかけを解消する内容が活用されます。

(但し、施設の場合は概ね病院は家族の意向や施設での対応が困難場合を除き、入院前の施設を退院先と考えます)
しかし、「自宅から救急搬送され入院した場合」は以下のことがポイントになります。
入院後の退院に向けて「退院困難な状況」の有無の確認」とだと思います。

・悪性腫瘍(がん)、認知症や誤嚥性肺炎などの有無
 ➡退院後の生活で再入院等生活が不安定などリスクが高い
・生活困窮者
 ➡生活継続が難しい
・介護状態の身体であるが介護保険を使っていない
 ➡退院後の介護は?
・家族等が高齢者の生活を支援できていない
 ➡高齢者虐待などの疑い
・入院により、退院後に入院前の高齢者行っていたことができない
 ➡歩行困難、排泄などができない
・退院後に、入院前より医療が必要になる
・退院後家族の介護ができる状態にあるか
 ➡高齢者による介護や未成年等が介護にあたる可能性、介護者が遠方など

以上のことを確認をされ、入院中から医療ソーシャルワーカーが独居の場合は、高齢者の住所地の保険者(市町村)の地域包括支援センターへ照会して親族や家族を探して、連絡して今後の生活の支援が可能かを確認していきます。
また、家族がいる場合は、家族をサポートしながら退院後の生活が継続できるように、自宅に戻る生活か、高齢者施設での生活かを相談して介護支援専門員や介護保険制度利用の申請、または、高齢者施設への退院後の入所を
支援します。

但し、病院内で高齢者がまだ改善の余地や支援により、自宅に戻れる可能性があれば、回復期病院(病棟)、地域包括ケア病棟(自院)または転院する
こともまります。
医療機関へ移動する場合は、上記で確認された情報が次の医療機関へ引き継がれ、転院した医療機関にて、振り返りのち同様の退院支援がおこなれていきます。

■#005高齢者が入院したら、家族がやることは


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