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仕事や仕事場にどんな欲求があるのか? マズローの五段階説から考える (第2の扉)

昨日も、キャリア開発24の扉の読書会。
先月から新メンバーも参加して新たな話題もあり、楽しかった。

第2の扉 組織人の個立は可能か

(孤立ではなく、個立です!)

何度も受けていて一番良く出てくるマズローの部分についてまとめてなかったのに気づいた。

さて、今回は、マズローの欲求五段階説と、キャリア開発での5段階を読みました。

生理的な欲求 => 生存欲求



食べていくこと寝ることなど生きていくために必要なことが生理的欲求。
仕事場で行くと、
賃金水準が確保されたり、その賃金で雨露をしのぐための家賃が払えたり、社宅があったり。それがないと生きていけないし、他者(他国)を攻撃することもある。

そこが満たされると、次の欲求が出てくる。

安全の欲求 => 安定欲求



自分だけか生きていくのがやっとだったところから
今いる地域が安全であること、守られていることの欲求が出てくる。
国が安全で安心できるか、他国から攻められないかなど
医療があるのか?行き届いているのか?インフラはどうなのか?など


職場で行くと、自分の立場はずっと続くのか?解雇されないのか?
病気になったときにどうなるのか?仕事をしてて怪我をしたらどうなるのか?

つまり正社員の無期契約で来月も来年も保証されているのか?
社会保険は整備されているのか?労災はあるのか?そもそも危険な仕事ではないのか?

そのあたりが不安になる。でも、そこが満たされると。

帰属の欲求 => 集団の欲求



安全が確保されると、関心は他者に移ってきます。
衣食住が心配なくなり、安心して生きていけると、今度は自分だけのことを考えるだけでは、寂しくなります。
自分はどこの地域の一員なのか、どこの国の一員なのか、そしてそれはみんなが認識しているのか。その一員として、平等に扱ってもらっているのか?

憲法で守らている、役所に戸籍がある。役所や警察にも、相談ができる関係であるなど。

では、会社の中になると、集団の一員として認められているかどうか?
社内のルールが有り、就業規則がある、人事制度が整えられていて自分も会社という集団にどうやって関わっていけばいいかがわかっている。


集団管理とは、「生存・安定・集団」



ここまでが集団管理らしい。

皆さんの会社のスタッフは、どの位置にいるだろうか?
全員まだ生存欲求で、最低賃金で働き、無茶な労働時間や、社長の気分次第のルールの中で働いていないだろうか?ブラック企業みたいに社畜になっていないだろうか?

会社全体としても、社員の報酬と、社会保険や雇用契約、就業規則等まで揃っているだろうか?安心して働ける環境を用意しているだろうか?

それはどこまでできているだろうか?

この集団管理は、昔からずっと言われてきたことで、社員に安心安全で働いてもらう。
この仕事をこなしてもらい続けるためには、重要だったし、最低限必要なところだと言うことです。


でも、個人が成長していくように、会社や組織が成長していくには、次の欲求が出てきてそれを満足させないといけない。

承認・自尊欲求 => 個別欲求



次に出てくるのが、他者に認めてほしいという欲求
自分はこんな事もできるんだと認めてほしい。評価してほしい。
地域の中でこんな活動をしているわたしを知ってほしい。認めてほしい。と

会社では、集団管理では、みんな統一で管理していればよかったのが、
次の欲求になると、本人がしたいこと(本人が可能こととは違ったりもするけど)を
やって、周りに求めてほしいということになります。そうなると個別の管理が必要です。やりたいようにやらしてあげる。ただし、それをやることで周りがどう影響するのか?本人だけがやりたいだけではなく、やることに対して本人と会社が成長できるのか?とか。自分だけが満足するような行動ではないのか?と判断しながら、やらせてあげないといけないし、それを評価することも重要になってきます。

なので、会社としては、スタッフ一人ひとりに目を配る必要が出てくるのです。


自己実現の欲求 => 個立欲求



さらに認められる欲求をクリアすると、こんどは、自分が他者がどう思っている自己中心的ではないのか?と自ら判断し、成熟した個人として、自分らしくやりたいことをやり、会社に貢献する。さらに他者にも貢献する。ことをやりたいと思うようになります。
わがままな感情で自分だけ良ければいいという感覚ではなく、自分がこれをやることで自立した個人として振る舞うということです。それを会社として認めてあげるということになります。

集団管理から個別管理へ



段階を登っていくのには、集団管理の部分と、ここを認めた上で、対話・会話が必要なんだと思います。

自立分散の社会や組織・会社を目指すのであれば、少なくとも、集団管理を超えた個別・個立の段階の人が、少しでも多くなる必要がありそうです。


つまり、集団管理の段階では、生きることに不安、明日の立場が不安では、あたらしい、チャレンジをしたくてもできないし、落ち着いて仕事なんかしてられないということです。

国においても、世界を見渡してみると、そんな地域もありそうですね。



もう一つこの欲求は、その段階を満足したら、追加の要求はあまり効果がなくなるということも覚えておいてもいいかもしれません。

例えば、給料です。 確かに上がると嬉しいです。生きていけないところから生活するために必要な報酬になると、すごく嬉しいと思います。しかし、それ以上になるとその喜びも長続きはしませんし、当たり前になってしまいます。
年度が変わって、昇給したと給料明細を見て喜んだとしても、次の月には当たり前になっていないでしょうか?経営者からすると社員全員、これから毎月という結構な決断で喜んでもらえるそして、やる気になってくれるはずと思っていても、ほんの一瞬でがっかりすることもありますし、逆に少しでも下がるとかなりのモチベーションダウンになるでしょう。

結構難しい課題でもありますが、社員と会社の成長を一緒に喜び一緒に取り組むことをキャリア開発・組織開発として、楽しんで行けるようにわたしもなりたいと思いました。

さてみなさん自身は、また皆さんの会社はどの位置にいますか?

さらに、この上(マズローの欲求の6段目)があるのも面白いと思う。これは、またどこだけ思ったことを書こうかな。わからんけどw

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