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「会社を継いだけど、イマイチ仕事に身が入らない」に答えてみた!

こんにちは、対話の専門家 田口淳之介です。

何年か前、経営者対象のセミナーに登壇し、その懇親会でこのような相談をされたことがあります。

父から事業を継いでいます。やることはやっていますが、正直楽しくない。イマイチ、仕事に身が入らないんです。自分でも、なんでやる気がでないのかわからなくて、本当に辛いんです…

30代 2代目経営者

二代目、三代目の経営者の中には、このような想いを抱えている人が少なからずいます。なぜなら、エグゼクティブパーソナルセッションでもよくされる相談テーマだからです。


2代目社長がワクワクして働くために!

本記事では、2代目(3代目)社長がワクワクして働くというテーマ、そして「自分らしく生きる」ためのエッセンスをお届けします。

「事業を継いだけど、仕事を楽しめていない。仕事だけでなく、毎日の人生にもワクワクできなくなってきた…」

本記事はこのような思いを抱えている方が「仕事を楽しんでみようかな」と思考のシフトチェンジが起こるような、きっかけを提供していきます。

「少し心がシンドイな…」と感じることのある2代目(3代目)の経営者さんはぜひ最後までお読みください。


受け入れた2代目社長は強くてカッコいい!

まず大前提の話をします。

創業者より、圧倒的に2代目(3代目)社長の方が、精神的にキツいパターンが多い。

大前提として、まずはここを抑えておくのが重要です。どのようなことにも前提があって、その前提を受け入れているかどうかで、心に感じるプレッシャーが変わります。

なぜボクが、創業者より圧倒的に2代目社長の方が、精神的にキツいパターンが多いと言い切るのか。

それには5つの理由があります。


理由その1

創業者は、無から有を生み出します。逆に有を無に返すこともできてしまいます。もちろん、後継者にもその選択はあります。

しかし、自分が無を有にしたわけではないので、創業者以上に自分を責めてしまう傾向にあります。つまり、心が"すでにあるものに縛られているような感覚"が強い傾向にあります。


理由その2

事業が伸びる一番の要因は「時代とのマッチング」です。

ということは、たとえば60年前や30年前に創業した会社の多くは、その時時代にマッチした事業を営んできたわけです。一般的に考えると、その事業(業界)は事業ライフサイクルで言えば、現代は「成熟期」の末期か「衰退期」にあると考えるのが妥当です。

売上がどんどん伸びたオイシイ時代ではなく、生き残るために知恵と工夫が以前の何倍も必要とされます。これは、かなり大変です。


理由その3

事業承継にはさまざまなパターンがあります。その中でも代表的なのが、親の仕事を継ぐパターン。

幼い頃から、親の仕事を継ぐのが自然なことだと感じてきた方もいれば、親御さんの体調などが原因となって、急遽事業を継ぐ人もいます。これらの方が感じるのは、ある種の"使命感"と言ってもいいかもしれません。

この使命感は、はたしてその仕事を愛しているのか?という問いを隠してしまうことがあります。

会社を愛してはいても、事業内容が好きでなければ、やはり心がワクワクすることはありません。


理由その4

多くの経営者は、事業承継に悩みます。どのような悩みかといえば、ほとんどの場合「継いでくれる人間がいない」です。

そのため、引退を控えた経営者が集まると、「事業を継いでくれる人間がいる」経営者は、それだけで仲間から羨望の眼差しを向けられています。

この状態を継ぐ側の人間も理解しています。

そして、無意識的に「親を喜ばせたい」という想いから人生の選択をすることがあります。その選択に本心から納得していればいいのですが、心の奥底で「親を喜ばしたかったのは嘘じゃない。けど、仕事(業界)が合わないのも事実」となってしまうことがあるのです。


理由その5

2代目社長によくあるケース。

代表になったときに、自分が子どもの頃からその会社を盛り上げてきてくれた仲間が現役で存在してくれていることがあります。そのような先輩たちに、どこか子ども扱いされてしまったり、指示命令を無視されてしまったりするケース。これも本当に心がシンドくなります。


後継者がワクワクして働くための3つのポイント!

2代目社長(3代目)には「売上を伸ばす!」とか「顧客を喜ばし、事業を成長させる」といったシンプルな想いから、無意識のうちにズレてしまう要因が数多くあります。

ズレが大きくなると、仕事にワクワクしなくなります。では、どうすれば楽しんで仕事ができるのか?

3つのポイントをお伝えします。


POINT① 覚悟

全責任を負う覚悟、もしくは逃げ出す覚悟、どちらを選択するにしても自分で決断しなくてはいけません。これは、経営者だろうがサラリーマンをしていようが関係ありません。

人が幸せに生きていくためには、自分の想いを遂行していく「覚悟」が必要なのです。

「〇〇をしたい」という、自分の想いを何度も確認するのが大切です。

覚悟は「一度、決心したらいい!」というものではありません。繰り返し何度も、「自分は、なぜこの仕事をしているのか?」と自問し、自らが出した答えに納得しながら進むしかありません。


POINT② 好きなこと嫌いなことを整理整頓する

仕事の中で楽しく感じることと、メチャクチャ嫌だ!と感じることを整理整頓していく必要性があります。とくに責任感が強く、真面目な2代目(3代目)の経営者ほど、努力でなんでもカバーしようとします。

しかし、経営は努力だけではどうにもなりません。努力だけでは、ただ辛くなるだけです。熱中できることでないと、もっているエネルギーを発揮できなおのが人間です。


POINT③ 創業者(先代・親)との関係性を見つめる

経営者というのは、会社でもっとも権力をもつ人です。権力の座についた時に、しっくりこないのであれば、それは権威を持つ人との関係性に課題が隠されています。

特定の人との人間関係に向きうあことによって、ビジネスを前進させ、人間関係を豊かにしていけるのです。


まとめ

事業承継した2代目、3代目の経営者に共通のテーマがあるなら「受け入れる強さの発揮」です。

2代目(3代目)社長がワクワクして働くためには、すでに存在したものを受け入れ「自分らしく生きる」ことを決意しなくてはいけません。

そのために、自分自身に向き合うことが非常に大切になります。

「少し心がシンドイな…」と感じているなら、ぜひ本記事でお伝えした3つのポイントについて、時間をとって考えてみてください。

一人で考えても、ネガティブ思考のループにハマるようなら、ぜひエグゼクティブパーソナルセッションをオススメします。今なら初回無料でご相談にのっていますので、ぜひ対話を通じて心を軽くして欲しいと思います。

あなたの半径5メートルを対話のある世界に-🎶

最後までお読みいただきありがとうございます。

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